2007年10月17日

「インターネット先進ユーザーの会」について、気になったこと。

脊髄反射的に幾つか。動きそのものに文句を言うつもりは全くないが、幾つか疑問に思う部分はある。大事なことだと思うからこそ、紹介ついでに敢えて重箱の隅をつついておきたい。

【おしらせ】津田さん・小寺さん・白田先生たちと明日記者会見を開きますCommentsAdd Star
設立趣旨
ネットワークの自由には価値があります。
でもネットワークの自由は古い制度に縛られています。
なのに、ネットワークの自由を主張し擁護する組織的主体はありません。
だから作ることにしました。

という部分には、まあ、そういうことを考えて実行する人がいるのはいいことなのかな、と思うのだけど。
当面の活動として、新たに作成されようとしている下記の制度について、インターネットやデジタル技術を活発に使っている人々(以下、アクティブユーザー)の意見を代弁いたします。

1. 違法サイトからのコンテンツダウンロード違法化への反対意見表明
2. コピーワンス及びダビング10技術の採用に対する反対意見表明
3. 著作権の保護期間延長に対する反対意見表明
4. 上記1〜3に関するインターネットユーザーの意見表明の支援

疑問がある。

まず、上の1〜4に関しては、賛成する人もいれば反対する人もいるだろう。Webの「意見」というものは、そもそも一つのコンセンサスが取れる様なものでは無い筈だ(ちなみに私自身は、1、3については反対、2については考察不足の為保留)

だというのに、1から3までの内容が全て「反対意見」という一括りにされていること。「賛成」と考える人はアクティブユーザーにあらず、ということなのだろうか。反対意見しか代弁するつもりがない、というのはそれはそれでアリだと思うけれど、
ネットワーク利用者が、政府や産業界や官僚に訴えたいと考えていることを、代弁しようと思う。

その上での上記設立趣旨だとすれば、ちょっと首を傾げる。なんというか、「ネットワーク利用者」を一括しようとする、そのこと自体に対する違和感。
当面は著作権に関する活動がメインとなりますが、インターネットでの経済活動や表現活動・コミュニケーションに関する問題等についても、インターネットユーザーの利害が損なわれる形で制度が変革されるということであれば、関わっていくことを予定しています。

「インターネットユーザーの利害」というのは、そう簡単に、どういう制度になれば確実に損なわれますよ、という様なレベルで概括出来るもんなんだろうか。そもそもインターネットを使っている人の利害を集約することなんて可能なんだろうか。


こういう動きの始めの一歩が踏み出される、ということ自体はいいことだと思う。ただ、だからこそ、もやもやした部分は残して欲しくない。
posted by しんざき at 13:08| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする