2016年03月30日

しんざき家寝付かせ時の会話・ないし女児向けのお話の引き出しが少ないというお話

奥様と二人で長女と次女の寝付かせをしていたところ、「おはなし!おはなしして!」とせがまれました。


電車好きの長男には、昔からよく「総武線のそうちゃん」のお話をしていました。

擬人化した総武線の話であって、内容は基本的に機関車トーマスをもうちょっと明後日の方向にぶっ飛ばしたりロボットに変形して宇宙に行ってグリプス戦役を戦ったりする話なのですが、なぜ総武線だったのかは既に全く覚えていません。

まあ、そうちゃんの話をすると長男はきゃっきゃ喜んでいたので、この時もそうちゃんの話をすることにしました。

すると、奥様からダメ出しが入りました。


私「こうしてそうちゃんが突如脱線して吉祥寺から渋谷へ」

奥様「そうちゃんは電車移動がメインで、電車好きの男児向けのお話だから、もうちょっと女の子向けに話を盛ろう」

私「女の子向けとは一体」

奥様「ほら、お姫様になったりとか、王子様が迎えに来たりとか」

私「なるほど。こうしてお姫様になったそうちゃんは」

奥様「一度そうちゃんから離れよう」

私「昔むかしあるお城に、長女ちゃん姫と次女ちゃん姫がいました」

奥様「その調子その調子」

私「その時南西の方角から砂煙が上がり、敵軍がやってきました」

奥様「何故戦いになるのか」

私「長女ちゃん次女ちゃんは槍をとり、敵軍をばったばったとなぎ倒し」

奥様「せめて魔法のステッキで戦うとかにしようよ。魔法少女に変身するとか」

私「魔法のステッキで敵を順番に刺突していきました。まさに三国無双」

奥様「魔法で戦え」

私「バイキルトとか?」

奥様「物理攻撃から離れようか」


恐るべき引き出しの狭さなわけです。いや、なんだかんだで長女次女はきゃっきゃ喜んでいたのでまあいいような気もしないではないんですが。

おそらく、世間一般的には少女漫画等の引き出しから女児が喜ぶ話をラーニングすることになるのだと思うのですが、私が知っている少女漫画はせいぜい月刊少女野アくんくらいのものなので、どんなお話をすれば女児が喜ぶのかさっぱり分からないわけです。赤兎馬に乗った王子様が1000人くらいの敵軍相手に無双すればいいんでしょうか?

どなたか詳しい方、女児が喜ぶ話をご教示ください。よろしくお願いいたします。


posted by しんざき at 23:07 | Comment(3) | TrackBack(0) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月27日

長男とマザー牧場で謎解きしたり千葉に泊まったりした話 16/03/26

謎解きしてまいりました。


タカラッシュの企画で、各所で催されている謎解きミッション。息子の希望で、千葉はマザー牧場での謎解きに挑戦してきました。せっかくなのでということで、奥様実家との旅行も兼ねて千葉に二泊しております。

まずは謎解きのお話から。

○マザー牧場を縦横無尽。

ハンターズミッション「ウシカク」では、マザー牧場でミッションパスワードつきの入園券を買って、あとはほぼスマホとにらめっこしながらマザー牧場を行ったり来たりして謎解きを進める形式です。

上記のリンクから「手がかり1」と「手がかり2」の謎は参照することが出来るんですが、手がかり1~3を解いていくとそれぞれ「開錠の謎」のヒントが集まっていき、最後に「開錠の謎」を解くと宝が手に入るシステム。

問題が事実上4つしかないので、すぐ終わっちゃうかなーと思ったのですが、どうしてどうして、これがかなり難易度高く、意外にてこずりました。どの問題もかなりの頭の回転を必要とする難しさ。息子と二人、あーでもないこーでもないと頭をひねりながら牧場を駆けずり回りまして、かなり楽しむことが出来ました。結局昼過ぎには全問題をクリア。

手がかり1と手がかり2についてはWeb上だけで挑戦出来ますので、良かったらみなさんもご参照ください。



今回の「ウシカク」の難易度は、LOST MOUNTAIN、カラクリ財宝伝についで3番目くらいでしょうか。やはりタカラッシュの直接企画は、謎解きのレベルが高いですね。

マザー牧場がちと遠かったので、泊りがけでないと厳しかったですが、お近くの方にはお勧めです。


○千葉行の顛末について


実はこれ書いてる時点でまだ旅行中なのですが。マザー牧場に行くついでに、せっかくなので息子の春休み旅行 & 長男長女次女の進級祝いも兼ねて二泊の旅行にしてしまいました。

一泊目に泊まったのは、竜宮城ホテル三日月。


非常に広い範囲のスパが売りで、水着で入れるゾーンではプール感覚で楽しめました。長女次女も浮き輪片手にきゃっきゃと大喜び。

海を臨みながら泳げるオーシャンスパというゾーンもありまして、屋外ではさすがに少々寒かったですが、その分スパは熱めになっており、あったまりながら泳ぐことが出来ました。大き目のスライダーあり、バラエティ豊富な温泉もあり、お祭り感覚で遊べるエリアもありまして、一家揃って相当楽しめました。一泊だったのが残念だったくらい。また来たいところです。

二泊目に泊まったのは、オークラアカデミアパークホテル。


こちらは、遊ぶところというよりはゆっくりくつろぐホテルという感じです。シックな装いで高級感があり、どちらかというと子連れを憚るような雰囲気なのですが、ホテルのみなさんは子どもにも大変優しく、ゆっくり過ごさせていただいております。

ちなみに、マザー牧場では、

カピバラが温泉入っとる

温泉につかるカピバラを見物したり、

羊相手に完全に腰がひけている長女

長女が羊相手にめちゃくちゃ腰が引けたりしておりました。楽しかったです。

今日書きたいことはそれくらい。
posted by しんざき at 01:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

30年のゲーム人生の中で、最大のショックを受けた「あの時」のことについて


「あの時」のことを語っている人がいないか、ちょっとWebを探してみたんですが、意外と少ないようです。

一人のプレイヤーとして、ちょっと当時の自分の記憶を書き出しておきたいと思います。長文ですのでお暇な時にでも。



ゲーメスト、という雑誌があります。

種々雑多、様々あるゲーム雑誌の中でも極めて希少だった、「アーケードゲーム専門誌」。ゲーセンの様々なゲームについて、紹介、攻略、考察、ネタと、あらゆる切り口での記事が載っていた雑誌。1999年の新声社の倒産により廃刊となり、後継のアルカディアも不定期発行となってから、もう一年余りが経ちました。

昔こんな記事を書きました。良かったらご一読ください。


そんなゲーメストには、ハイスコア集計のページがありました。


様々なアーケードタイトルのスコアラーがたたき出したハイスコアを、全国津々浦々の店舗対抗で集計するシステム。店舗別の全一を残したスコアには「星」というものが支給され、星をたくさん持っているゲーセン(=凄腕スコアラーがたくさんそろっているゲーセン)はスコアラーの聖地になったりしていました。当時、全国規模でのアーケードゲームのハイスコア集計をしていたのは、ゲーメストとベーマガの二誌だけだった筈です。


まだ中高生だった私は、ゲーメストのハイスコアコーナーを読んでは、「スコアラー」という人種へのあこがれを高めていました。星をたくさん持っているゲーセンにわざわざ遠征して、スコアラーの超絶プレイを垣間見たりもしていました。「ワンコインクリア」というものを青息吐息の目標としていた自分とは、まったく別の次元でゲームを遊んでいるプレイヤーたち。自分でも遊んだことのあるゲームタイトルで、「え?これどうやったの?」というスコアを平然と誌上に掲載しているプレイヤーたち。


私は、人生で一度だけ、とあるタイトルで、彼らの世界に割り込もうと血道を挙げたことがあります。


そのゲームの名前は、「ダライアス外伝」といいました。


ダライアス外伝が発売されてすぐ、そのすさまじい完成度に魅了され切った私は、すぐに「これはただワンコインクリア狙ってるだけじゃ勿体ないぞ」と思いました。ダライアス外伝の面白さは、ただ「ボスを倒す」だけで満足していたそれまでの自分を、どこか違う領域に引きずり込んでいくような魅力をもっていました。

初回プレイであっさりワンコインクリアできた「ファイアーバレル(低難易度シューとして有名)」を除けば、自分としては記録的な速さでワンコインクリアを達成出来た私は、すぐに「スコア狙い」のプレイに足を踏み入れていきました。ボスのパーツ破壊のパターンを研究しました。復活砲台の稼ぎ方を研究しました。最初の内、同じ店の見知らぬ誰かとスコア争いをしていただけの私でしたが、やがてこう考えるようになりました。



全国一を、とれないもんかな。



大それた思いつきだったと思います。それでも、このゲームなら、もしかすると遠い世界に分け入っていけるかも知れない。単なるクリアラー(クリアするだけで満足してしまう人)だった私にそう思わせるだけの力が、ダライアス外伝にはあったのです。

当時のハイスコア集計において、ダライアス外伝は、最終ゾーン別にハイスコアが集計されていました。私はそんな中でも、初回の集計時点で激戦区になっているゾーンは避け、比較的スコアラーがやり込んでいないゾーンを狙うことにしました。あちらこちらの有名ゲーセンをめぐり、時にはスコアラーのプレイをチラ見し、どのゾーンでどんなスコアが出ているかを探りつつ、ひたすらにスコア狙いを追及しました。当時ゴーストライターのアルバイトをしていたのですが、そこで得た収入はすべてダラ外につぎ込みました。当時は本当に、一日の中でダライアス外伝に触れていない時間がごく僅かだったと思います。



結果だけいうと、この努力は一度だけ実を結びました。ハイスコア集計の初期の段階のどさくさで、私はとあるゾーンで、一度だけ全国一のスコアをとることが出来たのです。ゲーセンのオヤジに登録してもらったそのスコアには、全一の証拠である「★」が、私にとっては燦然と輝いていました。私が通っていたそのゲーセンは、全国ではほぼ無名のゲーセンで、私がとったその★が、多分歴代で3つか4つ目くらいの★だったと思います。


そう、たった一度だけ。私にとってはゲーマー人生のすべてを賭けていたに等しいそのスコアは、翌月には遥かトップ集団からおいていかれるだけのスコアになっていました。一度だけの全一に満足してしまった面もあったと思いますが、それ以降、私のスコアは全国一にかすりもしなくなりました。



そんな中、「あの時」がきました。



とあるバグによる、無敵技の発覚。

早ければCゾーンで無敵になれてしまうそのバグは、何の前触れもなく、唐突にダラ外プレイヤーの間で発見されました。そして、即ハイスコアには結びつかないものの、「無敵バグ」という存在と、「バグを利用したスコアかどうか、判断する手段が基本的には無い」という事実は、ハイスコア集計においては影響がでか過ぎました。

そして、ゲーメストには、「盛り上がっているところ大変残念ですが、ダライアス外伝のハイスコア集計は今月までとします」というテキストが掲載されることになりました。


最初に見た時は、そこまでの驚きでもなかった、と思うんです。

上記した通り、私がハイスコアに絡んでいたのはごくごく初期の一回切りで、それ以降は全国レベルのスコアに全くついていけなくなっていました。無敵バグの影響でスコア集計が打ち切られたからといって、私にとって直接の影響はありません。スコア集計打ち切り自体も、例えば永パの発覚とか、カンストの達成とか、そこまで珍しいものでもありませんでした。



記事を読んで少ししてから、腹の底から、何かわけのわからない感情が浮かび上がってきました。それ程衝撃を受けたつもりでもないのに、いつまで経っても、ハイスコア集計のページを閉じることが出来ませんでした。私は、自室の床に座り込んで、ゲーメストのハイスコア集計のページを見つめながら、いつまでも訳のわからない感情と戦っていました。


それは、悔しさ、だったかも知れません。憤り、だったかも知れません。無念さ、だったかも知れません。諦め、だったかも知れません。とにかく私は、自分が最も好きである「ダライアス外伝」というタイトルのハイスコアが、もうゲーメストで集計されないのだ、というその単純な事実に、それまでのゲーム人生でも一度もなかったショックを受けたのです。


今から思うと、私は単純に、もうスコアラーたちの神業をハイスコア集計コーナーで追いかけることが出来ないのだ、ということが、ただひたすらに残念だったのだと思います。自分でも、たった一度は手をかけることが出来たステージが、失われてしまうことが悔しかったのだと思います。

それでも、時にはスコア欄にダライアス外伝のスコアが載ることはあったのですが、それに★がつくことはもうありませんでした。



あれから、大体20年くらいが経ちました。随分長い時間だったと思います。


「あの時」受けたショックは、今でも、私の30年くらいのゲーマー生活の中で、最大のものであり続けています。あれ以来、私がゲームで頂点を目指そうとすることは無くなってしまいましたが、それでもダライアス外伝のたった一度のハイスコアは、私の中で大切な財産のままです。


当時、ハイスコア欄で見かけた数々の名前たちの中には、今でもゲームを続け、ゲームにかかわり続けている人もいれば、もうとっくにゲームに触ることはなくなってしまった、という人もいるだろうけれど。

それでも、「ハイスコア」という一つの価値を追い求めて、互いに凌ぎを削ったあの経験は、本当に貴重なものだったなあ、と。「あの時」のことがあろうがなかろうが、それだけは、何年経っても変わらないのだと。


そんなことを思ったのです。

posted by しんざき at 19:56 | Comment(3) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月19日

最近のしんざきと、スプラトゥーンやダラバーの進捗のお話

どうもしんざきです。

ここしばらくめっきり仕事に忙殺されておりまして、その合間に子どもと遊んだりゲームをしたりといった生活なのですが、
主に遊んでいるゲームはスプラトゥーンとダライアスバーストです。

それぞれのタイトルについて日記を書いてみますです。


○スプラトゥーンについて

長男の方が進んでいるのですが、私もちょこちょことやっています。ヒーローモードはクリア済み、遊ぶのは主にガチバトルで、最近はレギュラーマッチはあんまりやってません。

現在はランク19のウデマエBです。B+に上がったりB-に落ちたりで、なかなかB帯が抜けられません。

初めてチョーシサイコーになった!

初めてチョーシサイコーになったので記念にとった画像。一目瞭然ですが、B-になってから這い上がってきました。スーパーサザエがたくさん残ってるのは、まだギアパワーの厳選をやっていないからです。そろそろちゃんとギア整備しようかしらん。

ブキは主に.96ガロンデコ、ガチエリアでは気分によってスプラローラーコラボ。危なくなったらダイオウイカで脱出するのが、STGでいうところのナイスボム感があってとても楽しいです。

まだエイムが非常にいい加減なので、チャージャーはほぼ使ったことがありません。スプラチャージャーとか練習してみようかしら。

ギアパワーはイカ速度とスペシャルゲージアップにしようかなーと思っているところで、そろそろギア集めに走ろうかと思っております。


一方のダライアスバースト。

○ダラバー進捗

アームが35枚残っていてもオリジンでギガンティックバイトが倒せません。。。(絶望感)

CSモードをゆるゆるとやっているのですが、とにかく面数が多いので、どれくらいの進行度なのかはよくわからず。半分くらいやってるんでしょうか?

とにかくボス戦が超熱いのはいいのですが、ギガバイトさんはマジで厳しい。超強い。ゆっくりギガバイトさんと一対一で練習したりしたいです。

何はともあれ、DLCもついに出た(余裕でDL済み)ので、引き続き遊んでまいりたいと思います。

今日はそれくらい。
posted by しんざき at 12:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月14日

「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」と旧作の最大の違いと、そこから読み取れるもの


3/13に、長男8歳のリクエストで、一家で「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」を観てきました。

結論として、「新・のび太の日本誕生」は面白かったですし、リメイクものとして見ても丁寧に作られている良作だったと思います。

ただ、何点か、旧作の「日本誕生」と大きめな差分があるなあと思いまして、ちょっとそれについて分析してみたくなりました。


下記、「日本誕生」自体は27年前の作品とはいえ、現在上映中の映画についてのネタバレですので折りたたみます。特に、「のび太の日本誕生」を旧作・新作いずれも観ていない、読んでいないという方、あるいは新・日本誕生の視聴予定がある方には、下記文章を読むことをお勧めしません。

今、旧「日本誕生」がkindleで期間限定無料で試し読み出来るようなので、最低でもそちらを先に読まれることを強く推奨します。




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posted by しんざき at 11:50 | Comment(3) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月11日

ケーナを始めた頃の話、あるいは人生いつ何をすることになるのかわからないという話


ちょっと昔話をします。


大学に入ってすぐ、フォルクローレという音楽を演奏するサークルに入って、ケーナを吹き始めました。


実際のところ、私の楽器経験はその時点で皆無に等しく、楽器に対する親和性も高いとは全く言えませんでした。小学校のごく一時期を除くと、私が唯一触っていた楽器は小さなハーモニカで、その理由は「ハーモニカを隣の家のポチに向かって吹くと遠吠えを始めて面白い」というだけの話でした。

ハーモニカの演奏技術は「吹いたり吸ったりすると何か音が出る」という段階でした。小学校の授業でやったリコーダーも鍵盤ハーモニカも、中学に入る頃にはさっぱり忘れていました。鍵盤ハーモニカについては「あ、これがドだっけ?」というレベルでの認識は一応ありますが、リコーダーの穴をどう押さえればドが出るのかについては、今でも思い出せません。

楽譜の読み方に至っては、「えーと、この左の方のにょろっとした記号にはどんな意味があるんだ?」というレベル。これについては、一応18年音楽をやってきた今でもあんまり変わりません。


当時の私を知っている人は、私がケーナを始めたことを知って、一様に驚きました。「え、お前が楽器とかやんの?」という反応だったと思います。ニュアンス的には、「え、ジャワ原人が火とか使えんの?」という疑問と同じレイヤーでした。まったく同感です。


私は一時期長距離走をやっていて、高校の時には色々部活の掛け持ち(囲碁将棋部でモノポリーをしたりであるとか)をしていましたが、基本的には体育会系の人間のつもりでした。大学では、スポーツ青年としての立ち位置を確固たるものにする為、バスケか何かを始めるつもりでした。


そんな私がケーナを始めたのはなぜかというと、これがまた全くの偶然でした。


大学に入っての4月、サークルオリエンテーションというものが盛んにおこなわれていました。要は、各サークルの新入生の勧誘競争です。


件のフォルクローレ演奏サークルは、大学の並木道に陣取って、街頭演奏をしていました。私は、何か他のサークルの説明の列に並んだ時に、たまたまそのサークルの演奏の目の前に位置することになって、ほへーと眺めていました。


後になって分かったことですが、その時演奏されていた曲は、CUANDO FLOREZCA EL CHUNO(チューニョの花が咲く頃に)という曲でした。この曲は、私が初めてスペイン語の歌詞を覚えた曲でもあります。



単に「なんか知らんが変わった楽器ばっかだなあ」という程度の認識で見物していると、ビラを配っていた先輩が唐突に前ダッシュしてきまして、私に声をかけてきました。

「おーー!なんや興味ある!興味あるか!君はどんなサークル入りたいんや!」
「(興味あるとい訳ではなかったんだが)バスケをやろうかなーと」
「おお、そうかそうか!それは民族音楽向いてるな!!高校の時は何かやっとったんか!」
「長距離走やってました」
おお、それはケーナに向いてる!ケーナがいいな!君は!どう見てもケーナ向きや!」

この物凄いごり押し具合にはある意味感服しました。後にわかることですが、この先輩は、学園祭での民芸品販売で過去数年間の売り上げ合計を余裕で凌ぐ売り上げを挙げるという、途轍もない商才の持ち主でした。


で、その先輩に敬意を表す意味でサークル説明の部屋に立ち寄ったところ、ぼーっと受付席に座っていた女性の最初の一言が


「え?何か用?」


すごい。物凄い落差。落差のジェットコースター。テーブルマウンテンの崖かよ、と言わんばかりの凄まじいまでのテンションの差でした。ちなみに、後にわかることですが、この女性の先輩は、サークルでも最強の部類ののんびり屋さんでした。


「流石に大学のサークルにもなると、こちらの意表をつく新入生勧誘をしてくるもんだなあ」とよくわからない感銘を受けた私は、その場のノリだけで当該サークルへの入会を決めたわけです。1998年の春でした。



それから18年が経ちました。



全く主体的でない理由で始めたケーナは、今、私の人生の数パーセントを占有し、確実に人生の中で無くてはならない存在になっています。同期の中には、今でも演奏を続けている人もいれば、演奏活動から足を洗ってしまった人もいますが、ケーナのみを得物にして、ケーナ吹きとして活動を続けているのは、今では私一人です。


人生、どこで出会ったものが、どう続くものかわからんなあ、と。最近つくづくそう感じるようになりました。


今までなんの興味もなかったものが、ある日突然生活の中心になるかも知れない。今までなんの接点もなかったものが、ある日突然数十年にわたって付き合うものになるかも知れない。


一期一会という言葉とはちょっと意味が違いますが、そう考えると、なかなかおいそれと「出会い」を軽くは扱えないなあ、と思う次第なのです。


ネットのどこかで、皆さまとこの文章が出会ったとしたら、それはそれで何かの縁だと思います。今後ともよろしくお願いします。



posted by しんざき at 11:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月08日

火ノ丸相撲は何故想像を絶する程面白いのか


とにかく火ノ丸相撲が面白いのです。



火ノ丸相撲は、週刊少年ジャンプで連載中の高校相撲漫画です。主人公の「潮火ノ丸」は、小柄な体躯でありながら極限まで体を鍛え上げ、体格のハンデをものともしない王道の相撲をとる。そんな彼が入部した、部員一名の弱小部、大太刀高校相撲部。そんな火ノ丸と、大太刀高校相撲部の活躍が描かれる漫画です。


正直申し上げまして、当初連載が開始した時は、「高校相撲の漫画かー、うっちゃれ五所瓦みたいな感じかなー。またニッチなところ来たなー」と思っていました。ニッチ狙いの短期連載なのかな、長期はちょっと難しいかもなあ、などと思ってしまっていました。

否。千遍否。私の見る目の無さをここまで痛感したことはありません。


恐らく火ノ丸相撲は、2年くらい前から現在に至るまで、今のジャンプの全漫画の中で最も「少年漫画としての王道」を行っている少年漫画です。超熱いし超面白い。


このエントリーでは、火ノ丸相撲の面白いと思う要素について列挙しまして、それら一つ一つについて説明していきたいと思います。みなさんには単行本の購入を強くお勧め致します。

私が考える、火ノ丸相撲の特に面白いと思う要素は以下の二つです。


・「逆転」と「期待通り」の爽快感のバランスが素晴らしい
・主人公やその周辺、及びライバルのキャラクター達に好感が抱きやすい
・相撲の描写の迫力がとにかく凄い
・主人公が突き当たる壁のリアリティが非常に高く、それを乗り越える為の鍛錬やパワーアップに納得感がある
・普通の相撲の描写と、いわゆる「必殺技」の描写のバランスがいい



この中でも特に、

・「逆転」と「期待通り」の爽快感のバランスが素晴らしい
・主人公、及びライバルのキャラクターに好感が抱きやすい

の二点について記載してみたいと思います。


・「逆転」と「期待通り」の爽快感のバランスが素晴らしい


特に格闘系、スポーツ系の少年漫画について、私は二つのキーワードで、その面白さの7割くらいを説明出来るんじゃないかと思っています。


私は随分前から、そのキーワードを「「まさか」の爽快感」と「「さすが」の爽快感」と呼んでいます。


「まさか」の爽快感というのは、要するに逆転が起きた時の爽快感、気持ちよさです。周囲から見くびられていた主人公や仲間たちが、強豪相手に大金星を挙げた時の爽快感。大ピンチに陥った主人公チームが、追い詰められた状況から大逆転した時の爽快感。これは、勝負ごとがメインとなっているあらゆる少年漫画で重要な気持ちよさだと思います。「まさか」の爽快感を演出するのが上手い漫画は、それだけで名作といってしまってもいいくらい読んでいて爽快感があります。


「さすが」の爽快感というのは、要するに「強い主人公・強い味方が期待通りの活躍をする」ということによる満足感です。読者が感情移入している味方側のキャラクターが、期待通りの活躍をする。圧倒的な力で強敵をねじふせる。ジョーカー的な味方キャラがものすごい描写と共に敵を一掃する。こちらの爽快感、気持ちよさも、少年漫画において重要なファクターの一つです。

昔の記事でもこの辺のところは書きました。お時間ある方は下記記事でも読んでみてください。


火ノ丸相撲は、上記「まさか」と「さすが」の配分が絶妙である上、お話の構造上、全く無理なく「まさか」と「さすが」がバランシング出来るようにできています。


この漫画の主人公である潮火ノ丸は、「かつては『国宝級・鬼丸国綱』とまで称されたが、体格に恵まれなかった為中学時代は無名だった」「中学の3年間徹底的に体を鍛え上げ、真っ向勝負を是とする相撲で高校横綱を目指す」という設定の持ち主です。まさに、「小兵がでかいヤツを、真っ向勝負でねじ伏せる」というのが火ノ丸相撲のテーマです。


「圧倒的強さを持っていても不思議ではない経歴・研鑽」と「相撲という競技において致命的とも言えるハンデ」が、お話の中核として最初から同居している。これはつまり、火ノ丸が強豪と戦うだけで、「突きつけられたハンデを打ち砕く」という「まさかの爽快感」と、「強豪である火ノ丸が活躍する」という「さすがの爽快感」が、ごく自然に演出されるということを意味します。

しかも、体格というハンデは基本的に解消されることがないものなので、今後火ノ丸がいくら鍛錬を重ねてパワーアップしても、話の構造上はずっと「小柄という体格故の大ピンチ」と「それに対しての大逆転」が不可分となります。そして、相撲という「無差別級の力と力のぶつかり合いであり、つく時には一瞬で勝負がつく」という、それこそ全く読者を油断させない題材。


これらが、少年漫画のストーリーの作り上本当に絶妙過ぎる要素だと思うんですね。


格闘もの少年漫画の基本が、「友情(仲間集め)、努力(パワーアップ)、勝利」であることは今更いう間でもないと思いますが、上記爽快感のバランスと合わせて、火ノ丸相撲のテーマはこれに完璧に合致しています。そして、それを相撲シーンの凄まじい描写力が強力にサポートする。


後述しますが、主人公である火ノ丸が非常に好感が持てるキャラクターであることもあり、読者はごく自然に火ノ丸に感情移入することが出来ます。火ノ丸が臨む試合も、ある時は圧倒的な力で相手をねじ伏せて周囲を瞠目させ、ある時は大ピンチの連続から大逆転を決める、熱い試合揃い。火ノ丸が数々の相撲に挑み、時には勝利し、時には敗北するだけでも、読者は少年漫画の醍醐味を存分に味わうことが出来る、ということです。


まずは、この「二つの爽快感のバランス」を、火ノ丸相撲という漫画の中核部分だと言ってしまいたいと思います。



・主人公、及びライバルのキャラクターに好感が抱きやすい


当然、少年漫画を彩るのは様々なキャラクター達なのですが、「火ノ丸相撲」においては、火ノ丸の周囲の人々、火ノ丸の前に立ちふさがる人々、火ノ丸に期待する人々を含め、実にいい味出しているキャラクターが満載です。

勿論、その筆頭は主人公の潮火ノ丸です。非常に相撲にひたむきで、時には強烈な殺気を放ち、時には泥臭く負の感情をあらわにすることもあるが、基本的には真面目な好青年(ちょっと機械に疎い)。

大きなハンデを抱えながらも相撲に打ち込む、という設定の関係もあるとは思うのですが、彼は普段実に前向きで真摯です。しかし一方、勝利への執着というのはとても大きく、それが試合の描写に現れることもしばしばあります。


序盤の試合で特に印象的なのは、「三日月宗近」と称される、国宝・沙田との一戦です。


中学時代敵がなかった沙田は、地区予選決勝トーナメントで相対することになった火ノ丸との相撲で、初めて味わう緊張感を楽しみます。その顔には笑みすら浮かび、火ノ丸も同じように勝負を楽しんでいるだろうと思った瞬間、


何を笑っていやがる


勝負の中での心の交流を、凄まじい殺気のこもった表情でガン拒否する火ノ丸。笑うのは勝って土俵を下りてから。普通の少年漫画であれば、お互いに勝負を楽しむライバル同士の描写も一つの王道である訳ですが、それを切って捨てる描写もこの漫画の重要な味わいの一つだと思います。


あと、この漫画って「イヤなヤツ」があまりレギュラーとして登場しないんですね。たまに出てくるイヤなヤツや軽薄なヤツは大概すぐ退場する連中ばかりで、レギュラーキャラは大概根がまっすぐな、好感が持てるキャラクターばかりです。人によっては(キャラクター的な)毒の薄さを物足りなく感じるかも知れないですが、スポーツ漫画として読んでいて気持ちいいのは重要なところだと思います。

例えば、当初はおどおどしたところが目につくばかりだったけれど、徐々に、徐々に相撲部部長としての自覚を持ち、端々で強者の風格を漂わせ始めた小関部長(最新話ではまたなんかエラいことになってますが)。

例えば、当初は典型的な「更正した悪役チンピラキャラクター」として出発しながら、様々なエピソードを経て相撲部になくてはならない存在として成長していく五條佑真。

例えば、空気が読めない設定ではあるものの、格闘技に対する真摯さは火ノ丸と通ずるものがあり、強敵とも伍する存在になる國崎千比路。

例えば、火ノ丸にあこがれ、自分も真っ向勝負の相撲をとりたいと目指しながら、勝利の為にそれすら捨てる覚悟をした三ツ橋 蛍。

例えば、相撲に対する真摯さでは火ノ丸たちにひけをとらず、軍師的な立ち位置を明確にしながら、一般常識については残念メガネ以外の何物でもない辻桐仁。

みんな、それぞれ「キャラクターが立った」連中揃いで、生き生きとしていることこの上ありません。

その他周囲の面々もみんなそれぞれ味のある連中ばかりなのですが、ここ最近では火ノ丸に目を賭けてくれる柴木山親方がお気に入り。天王寺咲さんの登場も併せて、柴木山部屋編は実に楽しいエピソードだったと思います。



と、いうことで。

他にも火ノ丸相撲の面白さ要素は山のようにあるとは思うのですが、長くなってきたので今回はこの辺で締めたいと思います。

未読の方には是非ご一読をお勧め致します。面白いですよ、火ノ丸相撲。





今日はこの辺で。

posted by しんざき at 20:02 | Comment(10) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

おしっこの飛沫は本当に天井まで届くのか問題(注:疑問止まり)


今から排尿に関する話をします。汚い話で恐縮です。(ブログにおける防御線の例)

先に断っておきますが、現状これは単なる私の疑問提示でして、適切な実験・実証等をまだ実施出来ていません。具体的な実験・実証例をご存知の方は情報を頂けると幸いです。
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posted by しんざき at 18:05 | Comment(5) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月05日

アニメや映画やドラマを楽しむ素養が欠けている


「何かを楽しめる」というのは、才能であり、素養だと思います。何かを楽しんでいる人は、「俺にはこれを楽しむ素養があるんだ!!」と思っていいし、楽しめていることに誇りをもっていい。



これは昔からの話なのですが、私には、映画とか、ドラマとか、アニメとか、そういう「お芝居仕立て」のコンテンツを楽しむ素養というものが決定的に欠けています。


漫画は好きなのです。ゲームは好きなのです。私は漫画やゲームを山ほど摂取しますし、力いっぱい楽しむことが出来ます。


ただ、私にはアニメがあんまり楽しくない。わくわくしないのです。目前でアニメが展開しているのを見ても、ほへーと思うだけで、漫画を読んでいる時のような「これおもしれーー」感が全く感じられないのです。

ドラマやお芝居は何をかいわんや。私が最後にちゃんと通して見たアニメは、幼少時に見ていた「トムとジェリー」と「オズの魔法使い」です。

漫画やゲームが大好きという話をすると、「じゃあアニメも好きなんだよね」という話になることは多いです。どうも、一般的には、アニメは漫画やゲームと同じフィールドの趣味であるらしい。しかし、「漫画やゲームは大好きなんだけど、アニメは全く楽しめない」という、この楽しめないっぷりを人に説明するのは正直困難です。


悩むというほどのことでもないのですが、なんでじゃろうな、と思っていました。


最近になって、しんざき奥様とその話をしていたら、奥様の口からさらっとこんな言葉が出てきました。


「主体的にお話を進められないのがダメなんじゃない?」


ああ、と思いました。

そうかも。

漫画は、自分のペースで、自分が思うようにページをめくって話を進めることが出来ます。

ゲームは、自分のペースで、自分が思うようにコントローラーを操って話を進めることが出来ます。


多分私は、「自分で進める」というコンテンツに馴染みすぎて、自分がコントロールできないペースで話が進むコンテンツを楽しむことが苦手になっているのかも知れんなあ、と。


25年来くらいの疑問が、奥様のたった一言で氷解したわけです。奥様すごい。奥様かわいい。


いや、多分損してるんだろうなあとは思うんですよ。アニメも映画もドラマも、すばらしいコンテンツ揃いです。アニメを楽しんでいる人の話を聞いて、面白そうだなーと思うこともあります。ただ、いざ見てみると漫画やゲームほどには楽しめない。

こればっかりは、素養の欠如というしかないのかもなー、と。


だから私は、「アニメや映画が楽しめない代わりに、漫画やゲームを人一倍楽しむことが出来るんだ」と思うようにしています。実際、ゲームが死ぬ程面白いので、目下特にコンテンツ的な不自由は感じていません。ダラバーCS死ぬ程おもしれえ。


何はともあれ、「自分が楽しめていること」については、あらゆる人が誇りを持っていいと。私はそんな風に思うのです。


今日書きたいことはそれくらい。
posted by しんざき at 22:06 | Comment(6) | TrackBack(1) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

私が新卒採用の時にどんな準備をしたり何を考えているか、というお話


新卒採用の二次面接に駆り出されるようになって結構な期間が経ちました。どういうわけか、毎年のように人事部署からお声がかかります。


私は単なるシステム関連部署の責任者なので、本来は人事担当でもなんでもありません。当社の新卒採用では、責任者がグループ面談のような形で新卒の方とお話をするので、システムの仕事を特に希望していない新卒の人についてもちょくちょくお話をすることになります。なんだかんだで、結構な数の学生さんとお話しました。

面接するスキルがあがった気は一向にしませんが、一応毎回毎回色々考えながら面接をしてはいるということで、ちょっと「自分がどんな準備をしたり何を考えて新卒の方とお話しているか」というのを書き出してみようと思います。

「こんな考えの面接担当もいるんだ」ということで、何かの参考にでもしていただけたら。


準備その一:各部署の採用計画を確認して、どのチームに配属することを想定しているのか聞いて回る
準備その二:配属されるチームと想定される育成計画から、会社はどんな人に来て欲しいのかなーという基準を考える


当たり前のことなのですが、会社において「どのチームの人が足りないのか」というのは年度ごとに違います。そして、新卒で採用された人は人が足りていないチームに配属される、訳ではありません。なぜなら、人が足りていないチームというのは、人を育てている余裕もないから。

新卒採用に即戦力を求める人は社会人としてちょっと頭おかしいので、新人さんにはちゃんと一から仕事を覚えてもらわなくてはいけませんし、マネージャーは仕事を覚えてもらう為の育成計画を立てないといけません。で、「どのチームで」仕事を覚えてもらって、「最終的にどのチームに」配属されるのか、というのはその時々によって違うので、まずそれを確認しておかなくてはいけません。


で、これも当たり前のことなのですが、どのチームに配属されるかによって、新人さんに持っていてほしいなーと思うスキルはちょっと異なってきます。


例えば、営業部署やカスタマーサポートの部署など、直接人とお話をするチームであれば、相手の話をよく聞いて、相手の感情をくみ取る能力とか、短時間で適切な回答を返せる能力とかが重要になってくるかもしれません。

例えば、経理や総務など、事務的な作業が多いチームであれば、決められた課題をスケジュール通りにこなせる能力とか、数字に対する親和性とかが重要になってくるかもしれません。

例えば、システム開発を行うチームであれば、論理的な思考にどれだけ長けているかとか、ある程度数学的な素養があるかどうかとか、勉強が好きかどうかなんかが重要になってくるかもしれません。

どの部署に配属されるにしても、例えば学習能力とか、人と話をするのが苦にならないかとか、共通して必要とされるスキルはもちろんあるので、そういうものについてもなるべく確認したいなーと思っています。


勿論新卒の方にも配属希望はあるので、それも併せて、「この採用枠では、どんな能力がある人に特にきて欲しいかなー」というのを最初に想定して、それを他の責任者の人ともすり合わせしておきます。これが第一段階です。



準備その三:履歴書やPR表から、上記の基準に合わせて何を聞いてみたいか、また何を聞いてもらいたがっているかを考える


上記にそって、「どんな質問をすれば、上のような能力についてわかるかなー?」と考えます。その際、例えば履歴書とか、学校での成績表をよく読んでおいて、関連しそうな項目について、色々細かいことを聞いてみます。

基本的には、新卒の方にはどんどん自己アピールをして欲しいので、なるべく話しやすそうなテーマから順番に選ぶようにしています。何かしらの突っ込みどころが用意してある履歴書も多いので、そういう突っ込みどころについてはまず突っ込んでみたりもします。余りにもあからさまなのはスルーしちゃうこともありますが。

なので、面接者から投げかけられる質問は、出来れば「越えなくてはいけない障害」ではなく「アピールのチャンス」と解釈して欲しいなあ、とは思います。

学習能力や理解力があるかどうかは、仕事の分野によっても変わってくるので一概に見分けるのは難しですが、「ある分野に対して興味をもって、その分野を掘り下げることが出来るかどうか」「掘り下げた内容を人に説明することが出来るかどうか」「わからないことがあった時どのように解決しようとするか」「分からないことをどうやって発見するか、という問題把握能力」などについては、ある程度一般的な基準になるだろうと思っています。

私自身は、例えば大学での研究や勉強などのエピソードを色々聞く中で、上のような話について確認してみることが多いです。

私は自分の知らない専門分野の話を聞くのが好きなので、成績表を見て、その人の専門分野について聞くことも多いです。これは、上の方で書いた「学習能力があるかないか」を確かめる為の質問のつもりです。この時、凄く楽しそうに話す人についてはいい印象が残ることが多いです。その人は、「好きなこと」を自分の専門として、それに打ち込める人だ、と私は考えるからです。

一方、「好きだからその分野を選んだ」といっておきながら、自分の専門分野について全く楽しくなさそうに話す人もいて、若干首を傾げるときもあります。どうせなら専門分野については楽しく話すといいんじゃないかなあ、と思います。

ありきたりな質問をしてもありきたりな答えしか帰ってこないということは面接する側もわかっていますし、マニュアル通りの答えだったらマニュアル通りだとわかります。なので、一般的な「面接のコツ」とか「面接のマニュアル」的なものを読むよりは、自分の履歴書と成績表を見て、「これを見たら面接する人はどういう質問をするかなあ」、ということを考えておいた方が有益なんじゃないかと思います。面接する側の気分になるの重要です。


いわゆる面接での作法みたいなものについては、私自身が良く知らないのであんまり気にしません。私自身は服装さえほとんど気にしません。気にする人は気にするんでしょうが。



○実際に面接する時に気にするところとか気になったところとか

何点かあります。

・はきはき喋れるのはいいことですが、急いで答える必要は全然ないです。迷ったらちょっと考えてもらっても全く問題ないですし、きちんと考えて真面目に答えてもらった方が、少なくとも私はいい印象を受けます。

・緊張するのは当たり前のことなので、面接する側としてはそれは割り引いて考えます。なので、例えばちょっとした言い間違えや、ちょっとしたつまりを気にする必要は全くないです。アナウンサーじゃないんですから、噛む方が普通ですし私もよく噛みます。

・注意して聞いていれば突っ込みどころがある業界説明をしてみて、終わってから「何か分からないことはありましたか?」と聞いてみる、というのをやってみて、適切に突っ込んでくる人は注意力がある人だなーと感心します。

・自分の履歴書や成績表は、事前によく読んでおいた方がいいんじゃないかなあと思います。

・新卒の方々は、これから社会に出ようというルーキーであると同時に、大学でやってきた分野については自分以上の知識を持っているエキスパートである、と、少なくとも私は考えています。だから、自分が大学でやってきた勉強や研究については誇りをもって欲しいなー、と思います。ボランティアの経験だとか、サークル長の経験も勿論貴重なのかも知れないですが、それ以上に、「ある分野についてきちんと研究してきた」という成果を説明してもらうことが、私にはとても重要な話に思えます。

・何か質問ありますか?と言われても、そうそう質問なんか思いつかないですよね。そりゃそうです。どんな風に聞けば、「分からないこと」「聞いておいた方がいいこと」を発掘出来るか、いつも考えています。その一方で、自分でも抜けていたことについてびしっと質問が来たりすると、おおっと思います。



と。

長々書いて参りました。これから新卒採用を控えている皆さまは、大変なこととは思いますが、体を壊さない程度に頑張って頂ければと思います。もし縁があって一緒に働くことになったらよろしくお願いします。


今日書きたいことはそれくらいです。


以下はかなり昔に書いた関連エントリー。


posted by しんざき at 22:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする