2019年01月04日

Webにおける告発案件ってもうちょっとちゃんと制度設計・運用した方がいいんじゃないですかね…

ふわっとした話で申し訳ないんですが。

なんというか、特にどの分野って限ったことじゃないんですが、現在の色々な告発案件のwebにおける表出って、

・告発内容の真偽や事実関係の調査は基本的に置いてけぼりにされる
・炎上した場合、告発対象に誹謗中傷が大量に集まり、関係者の個人情報まで根ほり葉ほり暴かれる(場合によってはもっとひどいことになる)
・暴かれた個人情報や誹謗中傷はwebで永続化される
・結果的に、告発に伴う炎上、ないし私的制裁が社会的な制裁として動作する
・炎上するかどうかは告発内容の妥当性や正当性、また告発の論拠ではなく、告発のカテゴリーや、告発内容がどれだけ読者の情緒に訴えるものだったかで左右される

という状況になっているように思えてならないんですよ。

これ、つまり、「読む側の情緒に訴えることさえ出来れば、事実無根の告発であっても簡単に相手を社会的に破滅させることが出来る」一方、「読者の情緒に訴えることが出来ない、ないし注目をひかないカテゴリーの告発案件は、正当な告発であっても一顧だにされず放置される」っていうことですよね。

これ、告発対象は当然のことながら、告発する側にとってさえ、いい状況であるように思えないんですよ。Win - WinどころかLose - Loseなんじゃねえかって。スマイリー菊池氏の中傷案件と同じようなことが、より規模を拡大して誰にでも降りかかり得る状況ってことですよね。

勿論、告発案件には「告発する側」と「告発される側」がそれぞれ存在しまして、そこをどう扱うかについてはバランスが重要です。一般的に、日本では今まで、どのカテゴリーであれ告発者が多くのリスクを背負う、その割に被告発者が安易にリスクを免れる状況が多くを占めていたように思いますし、そういう意味で告発者の選択肢として「web上での告発」というものが増えるのは間違いではないのでしょう。

勿論、webでの告発を基点に、今までであれば被告発者が逃げ切っていたような案件でもきちんと問題化された話もあるわけで、そういうメリットを否定する気はないんです。

ただ、それにしたって今の状況は、ちょっと極端に振れ過ぎなんじゃないのかなあと。少なくとも、「告発をチラ読みした人たちが寄ってたかって脊髄反射で告発対象を炎上させにかかる」件については、ちょっと皆さんもうちょっと落ち着いてかかった方がいいんじゃないかなあと。

じゃあどうすればいいの、って話なんですが。どうすればいいんでしょうね。

理想を言えば、

・当然のことながら告発者のプライバシーは守られる
・一方、被告発者に関しても、一定の範囲以上の個人情報は開示されない
・なんらかの組織、ないし仕組みによって告発案件の正当性や妥当性が確認される
・正当性が確認された告発案件は法的措置にまわされる

みたいな感じがあるべき姿なんだと思いますが。そう簡単にはいかないんだろうなあ。

とにかく私の考えとしては、「今まで見逃されていた被告発者がのうのうと逃げ切る」のと同じ程度に、「完全に無実の人が事実無根の告発にさらされていわれない社会的制裁を受ける」ことが恐ろしいですし、自分でも、あるいは誰でも、そういう状況に陥ることはあり得るんだ、という事実が怖くて仕方がないわけなんです。実際、現時点でもスマイリー菊池事件の再生産って色んなところで起きているんじゃねえか、っていう不安があるんですよ。

それがどんなカテゴリーのどんな案件であれ、可能な限り感情的にならずに、どんなスタンスが妥当なのかを探っていきたいなー、と思う次第なのです。

今日書きたいことはそれくらいです。
posted by しんざき at 11:32 | Comment(2) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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