2019年05月13日

モザイク画を細部から見ていたような不思議な読後感、道満 晴明先生の「メランコリア」が面白かった

音楽仲間の@agneskeiさんにお勧めして頂いて、道満晴明先生の「メランコリア」を読みました。




最初に結論から言ってしまうととても面白かったですし、是非感想記事を書きたいなーと思ったのですが、一方で「この漫画の感想記事を書くのは、これはかなり難しいぞ」とも思ったのです。

ネタバレ厳禁という程のことではないのですが、世の中には「細かく説明してしまうと面白さが減衰してしまう可能性がある漫画」というものがありまして、恐らく「メランコリア」もそれに該当します。面白さが減衰しない程度に、凄くふわーーっと説明してしまうと「日常系のような、ファンタジーのような、不条理系のような不思議なSF漫画」ということになると思うのですが、これで「メランコリア」という漫画を理解して頂くことは著しく困難でしょう。

もう一歩だけ踏み込んで、メランコリアの構造をお伝えすると、「モザイク画をすぐ傍から見始めて、段々と視点を引いていくような漫画」と説明するのがかなり近しいと思います。読者は最初、ものすごーく細かい、短い場面場面を小さく切り取ったように見えるお話に触れていくことになります。ところが、それを読み進めていく内に段々と視点が引いていき、やがて「今まで見ていたものが、大きなモザイク画の一つ一つのピースだった」ことに気づくのです。

二冊しかないことですし、もしここまでの説明にご興味をお持ちになって、かつ表紙の感じが嫌いではない人には、この先を読まずにご一読されることをお勧めします。細かい内容には踏み込まないつもりですが、やっぱお話の構造くらいは感想として触れたいので。

ということで、以下は一応折りたたみます。


続きを読む
posted by しんざき at 20:52 | Comment(0) | 書籍・漫画関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加