2019年11月16日

映画すみっコぐらしは、恐ろしい程SNS時代に最適化した映画だったような気がする(ネタバレなし、ほのめかしあり)

長女、次女が観たがったので観にいってきました。



いやその、実をいうとこの記事、どう書くかかなり迷ったんです。

大抵の映画は、「ハードルが低い方が結果的に楽しめた」というパターンが多いであろうことは間違いなく、勿論この映画でも、ハードルが上がり過ぎて楽しめなかった」という人はいるでしょう。もとよりそれ程長い映画でもなく、どちらかというと肩の力を抜いて観て、結果的に「思ったより面白かった」という楽しみ方をすることが、恐らく本来の楽しみ方なんでしょう。

ただ、私は、この映画を観ながら、ちょっとそこかしこで思ったんです。

「あ、これ、スタッフさんは多分「分かって」やっているんじゃないかな」と。

つまり、コンテンツにはもう一つの楽しみ方が、「答え合わせ」の楽しみ方があると。

ある程度内容のほのめかしを受け止めて、その上で映画を観た時、「あ、これはそういうことだったのか」と後から納得する、そんな楽しみ方があると。

そういう意味ではむしろ、webやSNSでほのめかしを受けて、「中途半端にハードルが上がった状態」こそが、実はこの映画を楽しむ上で一番適切な状態なんじゃないか、と。

なので書くことにしました。言ってしまえば、この記事はほのめかし記事です。事前にご了承下さい。


まず前提として、映画すみっコぐらしは徹頭徹尾子ども向け映画です。ここは間違いありませんし、そこから映画の枠組みが外れることは一切ありません。うちの長女次女もそうなんですが、多分この映画、子どもはごくごく素直に、ゆるふわキャラクターのゆるふわドタバタ劇を楽しんで、時には笑って、時には感動出来ると思うんですよ。まず、子ども向け映画としては、完全に「すみっコぐらし」のキャラクターに期待される内容を必要十分満たしていると思うんです。

皆さん予告編動画観て頂けば分かる通り、この映画において、すみっコたちが直接喋ることは一切ありません。いつも通り、すみっコたちはゆるふわな容姿でゆるふわな行動をし、そこに最低限、二人の声優さんのナレーションが入ります。基本的には「絵本の世界に入り込んだすみっコたちのドタバタ劇」として映画が進むんですが、大筋すみっコたちの行動についてナレーションで補足するのが男性声優の井ノ原快彦さん、絵本の筋書についてナレーションするのが女性声優の本上まなみさんだと考えていいでしょう。

映画館でも、うちの長女次女だけではなく、たくさんの子どもたちが笑ったり、すみっコたちの行動に突っ込みを入れたりしていました。大筋、すみっコぐらしが好きなお子さんなら、まあ7割方はこの映画、楽しめるんじゃないでしょうか。で、深読みをしない普通の親御さんも、そんな子ども達を見てニコニコと楽しめるんじゃないかと思うんです。確かに私も、半分はこの楽しみ方をしました。


ただこの映画、恐らく「すみっコ好きの子ども」「その親御さん」以外にもう一つ、ターゲット層を設定しています。

それは一言でいうと「考察好きのオタク」です。恐らく間違いありません。でなければ劇中わざわざあんな描写は入れません。

いや、恐らく、「子ども向け映画なのに深読みしようと思えば深読み出来る」という作り方を、多分この映画、意図的にしてると思うんですよ。皆さんも、多分twitterやらなにやらで「実質Fate」だの「子ども向け映画の皮をかぶったガチ映画」だの、色んな評判を耳にしていると思うんですが、安心してください。それ言ってるの多分全員深読みしまくりの考察厨です。私自身考察厨のカテゴリーに入ると思うんですが、正直よりによってすみっコぐらしでこの展開やんのかと思ったことは確かです。

ということなので、この映画には、実は色んな「ほのめかし」要素が隠されていまして、その点恐らく、その内容にノれるかどうかはともかく、最後まで観て頂いた時、「ああ、あいつらはこれを見てこういうことを言っていたのか」と納得する、という楽しみ方はしていただけるんじゃないかと思うんですよ。だから、多分これ、狙ってSNS映えする展開を入れているんじゃないかなあ、と思った次第なんです。

取り急ぎ、私がこの映画について幾つかほのめかしワードを伝達するとすれば、

・実質SCP
・展開のスプラッシュマウンテン
・全てがぺんぎん?に収束する
・でも大体おばけのせい
・あとBGMがとても良い

くらいになるのではないかと思います。あと、全然関係ないけどたぴおかがいちいちいい仕事してる。

取り急ぎ、上映時間的にも恐らくお手軽に観られる感じにはなっているかと思いますし、お子さんがすみっコ好きだったら観にいってもまあ損はないんじゃないかな、とまでは言っても問題ないかと思いますので、皆さんお気が向かれたら是非どうぞ。


今日書きたいことはそれくらいです。







posted by しんざき at 19:33 | Comment(1) | 書籍・漫画関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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