ウマ娘楽しいですねえ。
のんびりやってるつもりなんですが、気が付くと120回くらい育成完了してました。といってもやり込んでる人に比べれば多分全然だと思います。120回育ててて☆3因子がまだキングヘイローのパワー3しかない…。
育成ウマ娘の方は、☆3がサイレンススズカ、オグリキャップ、シンボリルドルフ、☆1・☆2のウマ娘は全員そろって、取り敢えず全員URAファイナル決勝はクリア出来ました。今から振り返ると、☆3確定育成ウマ娘チケットでオグリキャップ引けてたのめちゃ幸運だったなあ。オグリいないとダート大変過ぎました。
サポートカードの方は、1日1回の50石ガチャで細々と引いているんですが、ウオッカ・たづな・スマートファルコン・サイレンスズカ辺りの他、先日ようやく自前で欲しかったスーパークリークを引けまして、完凸マーベラスサンデー・完凸エイシンフラッシュ辺りと合わせて大体いい感じのデッキが組めるようになってきました。SRマーベラスサンデーは有能。
ところでウマ娘は、個別ストーリーも凄く丁寧に作り込んでありまして、しかもプレイヤーが入り込みやすく、かつ読んでいて不快にならないように、なるべくストレスがかからないようにすごーーく工夫されているなあ、と感じました。テイストとしてはPS・SS時代のギャルゲーチックではあるんですが、あの頃から比べても極めてスマートになっていると思います。
気付いたこととして、
・「不快なキャラクター」というのがレギュラーキャラクターにはほぼおらず、どのキャラクターも「いい子」「いい人」で統一されている
・たまにストーリーに負荷をかけてくるキャラは、ほぼ確実に「記者」とか「ファン」とかの名無しモブで、固定キャラクターがその後それをフォローする作りになっている
・それでいて、大体のキャラにはちゃんと「越えなくてはいけない高い壁」とか「自分のスタンスや力量への悩みと、その克服」「ライバルとの切磋琢磨」みたいな熱いスポ魂要素がある
・育成キャラクターたちも基本的には皆ひたむきで、トレーナーとの衝突があまり発生しない(ごく一部例外もある)
・キャラが皆かわいい
この辺はすごーく気を使われてるなーと思いました。あと、男性固定キャラが(男性指定時のトレーナー以外)一人も存在しない世界であることもギャルゲー感強い。
個別のストーリーについて、ちょっと私感・雑感を書いてみます。一部ネタバレも混じるのでお気をつけください。
〇ダイワスカーレット
もしかすると色んなシナリオのモデルになっているのかなーと感じたシナリオ。ライバルとの切磋琢磨、レースに対する挑戦と自分のスタンスに関する悩み、それを克服してまっすぐ前を向くまでの流れ、トレーナーへのごくナチュラルな(ただし恋愛テイストは強くない)好意と、ストーリーは王道中の王道で、初期キャラクターになっていることも納得出来る、「ウマ娘のド直球」を感じたシナリオです。「私が一番!」というのも、もしかして「ダイワスカーレットシナリオを一番最初に遊べ」という開発側の意図が含まれているのかなーとか邪推したり。
〇サクラバクシンオー
「中長距離を走りたがるバクシンオーに、あの手この手で短距離を走らせる」という一点要素に特化している、ちょっと特殊なシナリオ。サクラバクシンオーは自分のスタンスについてはどこまでも真っすぐで迷わないので、そこをいかに軌道修正して皆が幸せになれる方向にもっていけるかという、さながら有能詐欺師のような気分が味わえるストーリーです。サクラバクシンオーの能力やトレーニングに対する真剣さは全く疑っておらず、「とにかく短距離を走らせさえすれば何とかなる」と確信しているトレーナーのある種の狂気が味わい深い。
〇ゴールドシップ
他のキャラクターたちが多かれ少なかれ「レースに対する想い、スタンス」「レースを通じて実現したいこと」をメインテーマに据えているのに、ただ一人そういうことを全てぶっちぎって、メインシナリオではほぼレースの話をしない人。ゴールドシップも、「レースに勝てるかどうか」「実力を発揮できるかどうか」というのは本人含めてほぼ誰も触れず、「レースにちゃんと出させさえすれば結果はほっといてもついてくる」と考えているとしか思えないところが凄い。トレーニングとレースでの実力について一切触れてないシナリオ、ゴルシだけじゃないでしょうか?ゴルシのノリについてこれるエイシンフラッシュと、対等に勝負してるテイエムオペラオーが好き。宝塚記念連覇でゲート難がつくのは爆笑しました。
〇ナイスネイチャ
恋愛あり王道スポーツもの少女漫画のストーリーかと言わんばかりに完成度高いシナリオ。スポーツ系ギャルゲーとして考えると本作でもトップクラスの完成度かなーと思っていまして、「「いい勝負止まり」と卑屈になっている主人公」「強力なライバルとそれに対するコンプレックス」「主人公をひたむきに信じるトレーナー」「その思いを受けて、コンプレックスを克服して前を向く主人公」「トレーナーへの好意と恋愛要素」と考えると、これ以上ないくらいザ・王道。
ただ、実はこのゲーム「トレーナーとウマ娘の恋愛要素」をかなり注意深く匂い消ししているキャラが大半なので、そういう意味ではっきり恋愛を匂わせる展開があるネイチャシナリオは、ウマ娘中では異質なのかも知れないと思いました。有馬記念前にトウカイテイオーに啖呵切って、あとからそれを後悔する辺りの展開ものすごーーく好きです。あとマックイーンとライアンが滅茶苦茶いいキャラなシナリオ。ライアンの好感度が爆上がりしました。
取り敢えずクリスマスイベントでトレーナー相手に攻めまくるナイスネイチャ可愛い。
〇シンボリルドルフ
こちらは極めて「史実」を意識したシナリオかなーと思っていまして、史実通りに勝たせてあげられないと申し訳なさMAXになる、ただひたすらシンボリルドルフが勝利に向かって突き進むシナリオ。シンボリルドルフのレースでの実力については(本人含めて)本当に誰一人疑っていなくて、レースの「ライバル」と言ってよさそうなのもシナリオ上では最後のマルゼンスキーくらいで、シナリオ中唯一の挫折と克己が「生徒会長という立場とレースの両立」という、ワークライフバランスかよって感じの要素になっているのが大きな特色かと思っています。逆にここまでしないとシナリオ上の壁を作れないくらい、史実のシンボリルドルフが偉大だということだよなーと納得しました。エアグルーヴのやる気を容赦なく下げていくのはやめてあげてください。
〇エルコンドルパサー
一見するとイロモノめいた風貌をしているエルなんですが、実は遊んでみるとシナリオはダスカ・ウオッカに次ぐんじゃねえかってくらいの超王道でした。こちらも「ライバルとの切磋琢磨」「壁に突き当たるけれど、それを克服して壁を越える」という点で、スポ魂少女漫画のシナリオにそのまま出来るくらいの完成度。そこに、「マスクをつけることによって隠している弱さ」という要素を絡めてくるあたりは実にうまいなーと思いました。温泉イベントで「風呂に入っている間はマスクしてるけど上がるとマスク外してる」という展開が本キャラ最強のツッコミどころです。素顔エル大変かわいい。
〇サイレンススズカ
本人のシナリオについては本当の本当に「あり得たかも知れないif」として泣きながらプレイ出来たんですが、マチカネフクキタルを育てている時にいきなり強烈にサイレンススズカが絡んできた時は「サイゲてめえこの野郎」ってなりました。
shinzaki / しんざき
ウマ娘、マチカネフクキタル育成してたら思いもよらないタイミングでサイレンススズカが強烈に絡んできてサイゲェ…ってなってる(天皇賞(秋)直前) https://t.co/KMdmwqPmt7 at 03/30 16:50
〇アグネスタキオン
「トレーナーの狂気」という一点に集約している物凄いシナリオでした。アグネスタキオンがマッド科学者的にヤバいキャラかと思ったら、それに対して何のためらいもなく身を捧げるトレーナーの方が実は遥かにヤバいキャラで、タキオン自身もトレーナーに影響を受けて変わっていく、という基本構造なんですが、その突出具合が本当にすごい。「10日くらい監禁されて欲しい」という言葉に何のためらいもなくOK出すトレーナーどれだけヤバいんだ。バレンタインイベントのタキオンの「はーやーくーー」という仕草は非常にお気に入りです。
〇スーパークリーク
リア充爆発しろシナリオ。周囲にボケと天然とバカップルとそれを違和感なく許容する人たちしか存在しない為、無限に突っ込み続けざるを得ないタマモクロスが滅茶苦茶いい味出してて好きです。あのタマモクロスほっとくと突っ込み過ぎて過労死しそう。
エルの時も思ったんですが、展開上「このレースには出させられない…」となるのが自然なところ、割と容赦なく出走登録出来ることも、出走登録して勝ったらちゃんとそれ用の展開があるところも良く出来ているなーと思いました。
と、まだ全然書き切らないんですが、一旦ここまでにしておきます。個別シナリオについてはもうちょっと掘り下げて書きたいかも。
今日書きたいことはそれくらいです。