自慢するようでただの自慢なのですが、エイシンフラッシュを引きました。
やったぜ。やっぱり日ごろから、横断歩道を渡ろうとして困っているお婆ちゃんをこまめに助けておかないとダメですね。皆も横断歩道を渡ろうとして困っているお婆ちゃんを助けていくべきだと思います。
ということでエイシンフラッシュシナリオを遊んでみたのですが、一言でいうととてもよかったです。取り敢えず三周くらいしてみたんですが、相変わらずウマ娘ストーリーは大変完成度が高いなあと感心することしきりでした。
以下、エイシンフラッシュのシナリオについて、私が「ええやん…!!」ってなったところを書き連ねてみます。当然ネタバレが含まれますので、ネタバレがイヤな方はブラウザバックをお勧めします。
エイシンフラッシュのメインストーリーとしては、「両親との関係」「スケジュールに対する彼女のスタンス」と、「壁に突き当たり、そしてそれを乗り越えるまでの物語」が描かれます。
エイシンフラッシュは「とても几帳面なウマ娘」として設定されておりまして、その淵源には彼女の「両親に対する想いと尊敬」という要素があります。両親への尊敬と思いを込めて、愚直といってもいい程忠実にスケジュールを守り続けるエイシンフラッシュ。けれどそれは、時には重い負荷になるし、時には厚い壁になってしまう。そこをトレーナーや周囲の友人たちの力を借りて乗り越えていくフラッシュ。
この辺は超王道でありながら、フラッシュのキャラクターも活かして、他のウマ娘とはまた違ったテイストのシナリオに仕上がっている辺りが実に絶妙だなーーと。
例えばこのシナリオ、トレーナーがものすごく有能っていうか、「エイシンフラッシュをサポートしつつ、彼女には出来ないこと、彼女には思いつかないようなことを提案してあげる」という動きが凄く多いんですよね。基本的な練習をこなしていくことについてはフラッシュ全く問題なく、むしろいかに無理をさせないためにどうするかということの方が主軸になるんですけれど、時折フラッシュには思いもよらないような視点を提示して、それがフラッシュの壁を打破するきっかけになる。それに一回一回カタルシスがある。
特に、ダービーに対して特別な思いをもつエイシンフラッシュに経験を積ませるために、「三冠ウマ娘」とエイシンフラッシュを走らせようとする、という展開がものすごく良かった。そこでトレーナーはシンボリルドルフにかけ合うわけなのですが、ルドルフが「自分よりも適役」ということで勧めるのが、
まさかのミスターシービー。ここかーー!ここでこの子出てくるのかーーー!!ってなりましたよ。
いやー、「ルドルフに併走を頼んでみたら先代三冠ウマ娘が出てきました」って滅茶苦茶少年漫画的熱い展開じゃないですか?その上で実力を見せつけるミスターシービーの存在感も素晴らしい。ミスターシービー自体大変いいキャラで、「心からレースを楽しんでいるウマ娘」としてフラッシュに胸を貸すんですが、その後のシナリオにもちょこちょこ絡んできます。彼女が育成出来る日も楽しみですね。
ちなみにエイシンフラッシュのシナリオ、ミスターシービーだけではなく、クラシック終盤からシニアにかけて、「過去の大先輩との対峙」みたいな要素が加わってきます。この辺はおそらく、彼女が歴代ダービーウマ娘の系譜に連なるウマ娘だということも絡んでいるのだろうと思うのですが。
フジキセキとエアグルーヴの絡みもとてもいい味出してるものの、
ここでスペやゼンノロブロイが「大先輩」的な立ち位置で出てくるのに若干混乱したり。
いや実時空では先輩も先輩、ド先輩と言っていいんですけど、ウマ娘世界ではこの子たち中等部でエイシンフラッシュは高等部の筈なんですが……まあ、「本格化」してからがデビュータイミングということなので、別にスペやロブロイが先にデビューするのは全くおかしくないんですが、なんか「前にもジャパンカップに勝っている二人」とか観客に噂されてますし、それいつのジャパンカップやねんってなります。ウマ娘時空はよくわからん。
ちなみにこれ、実際のレースと見比べてみると、どうも「エイシンフラッシュと走ったウマの親」がライバル代理として呼ばれてるっぽいですね。そこから考えると、恐らく
スペ→ブエナビスタ
ゼンノロブロイ→ペルーサ
エアグルーヴ→ルーラーシップ
フジキセキ→ダノンシャンティ
マンハッタンカフェ→ヒルノダムール
の代理なのだろうと思われます(なのでエアグルーヴにゲート難がついてたりする)。 宝塚記念がシナリオに入ってたらアーネストリーの代理でグラスワンダーが出てたかも知れない。史実でエイシンフラッシュと実際に走ったウマ娘って、多分トーセンジョーダンとゴルシだけの筈なので、この辺の工夫は面白いところ。
あと、「スマートファルコンの株がストップ高」「フラッシュとファルコンの関係性があまりに尊過ぎてアグネスデジタルが5人ほど臨終」という話にも触れておかなくてはいけません。
エイシンフラッシュとスマートファルコン、もちろん同室なのでフラッシュシナリオでも頻繁に絡むんですが、「一度は壁に突き当たって、自分からスケジュールを曲げてしまいそうになるエイシンフラッシュに、トレーナーとスマートファルコンが協力して、もう一度前を向かせる」という展開がとにかく滅茶苦茶良かった。
ここで「トレーナーとエイシンフラッシュとスマートファルコンの3人で小旅行」というイベントがあるんですが、これがもう。このイベント一つでエイシンフラッシュのシナリオが名シナリオになっている、といってしまってもいいくらい尊い。素晴らしい。
「普段は世話になりっぱなしのスマートファルコンの、エイシンフラッシュへの感謝と尊敬の思い」という要素。いかにもスマートファルコンらしい、お気楽で明るいんだけど、きちんとエイシンフラッシュの為を想っての行動。そしてトレーナーからエイシンフラッシュへのまさかの提案。強敵へのプレッシャーと、両親の期待に応えたいという思いの板挟みになって道をあきらめかけていたエイシンフラッシュの背中を押す力に、この二人が、なる。
「自分にないもの」を持っている誰かの力をほんの少しだけ借りて、前を向く。それが多分、このシナリオの一つの軸になっていると思うんですよね。
それだけでも素晴らしいんですが、スマートファルコンが滅茶苦茶可愛いのがポイントを爆増させています。
パワー型サポートカードのファルコンさん。とても可愛い。
あとさりげなくドバイにこだわりまくってるのもとても良い(史実のスマートファルコンの最後のレースがドバイワールドカップです)
あと合宿後のファルコンとフラッシュのやり取りがあまりにも百合過ぎる。個人的には、年始イベントのセイウンスカイとニシノフラワーのやり取りと同レベルの百合大賞。
大丈夫?アグネスデジタルまだ息してる?(すいません何故か画像の順番が逆です)
ということで、駆け足になりましたがエイシンフラッシュシナリオについて所感を書いて参りました。総括しますと
・エイシンフラッシュがとても可愛い
・エイシンフラッシュの私服が大変可愛い
・スマートファルコンの株がストップ高
・スマートファルコンとの関係が余りにも百合過ぎる
・唯一の同世代組としてゴルシとトーセンジョーダンが時々絡んでくるのも嬉しい
・ウマ娘シナリオで速攻両親に引き合わされているトレーナー、エンディングでも無事ドイツに両親とのご対面に向かう模様
ということで、大変すばらしいシナリオだったという結論になります。よろしくお願いします。
まだ温泉は引けていないのでこれから周回にいこうと思います。スタ☆2スピ☆2全然引けねえ。
今日書きたいことはそれくらいです。
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(追記)
すいません追記です。
そう言えばと思って2012年有馬の動画見直したんですが、ルーラーシップがもう出遅れってレベルじゃないくらい出遅れてますね……そして仲良く最後方から追い込んでいくゴールドシップ。
この会話の意味があとからわかりました。ルーラーシップ飛び跳ねてるやん。こういう史実ネタ好き過ぎる。