2022年07月05日

OuterWildsをクリアしての感想と自分なりの解釈(途中からネタバレあり)

先日までの日記を読んでくださっていた方はご存じかと思うのですが、一昨日、よーーーやくOuterWildsをクリアしました。

プレイ時間は40時間弱、一応攻略サイトや攻略動画は一切見ずに、なんとかエンディングまでたどり着けました。

いやーーーーーーーーーーーーーーー。

良かった。

超面白かった。普通のゲーム三本分くらいの体験は余裕で出来た。

いや、前も書いたんですけど、私、「絶対俺はこのゲームを楽しめる筈だ……!!!」とずっと思ってたんですよ。殆ど情報は仕入れませんでしたけど、何人かから強力なプッシュをいただいたり、後は漏れてくる気配みたいなもので。

ただ、ゲーム開始当初、操作の感覚があまりに自分の体感にそぐわなくって、一度挫折しちゃってたんですよね。私自身に一人称視点のゲーム経験が殆どなかったことも原因だと思うんですが、とにかく「自分のいる位置」と「ゲームをやっている時のプレイヤーの位置」が合致しなくって、謎解きや攻略以前に操作感の部分で「無理だ……」となってしまった。それが本当、残念で残念で。大げさな言い方をすると、ある種の怨念みたいなものが自分の中に残ってしまっていたんです。

一度積んでしまってから一年半くらい経ったんでしょうか?つい先日、PCを新調したことを契機に「今度こそこの世界を攻略してやる……!」と一念発起、それから二週間程度、本当に濃厚な時間を過ごさせていただきました。誇張抜きで、ゲーム人生の中でも有数に濃い経験だったと思います。

まずはネタバレなしの、「取り敢えず一回クリアした時点での感想」を箇条書きにしますと、

・「宇宙を一つここに置きました」という感じの圧倒的なスケール
・とにかく、いわゆる「攻略の導線」のようなものが本当に一切なく、ただそこには「宇宙で起きている種々の事象」のみがあって、プレイヤーはそこを勝手に探し回るだけ
・それでちゃんとゲームとして成立していること自体がものすごい
・「未知」が段々と「既知」に変わっていく過程というか、「見知らぬ場所を探検している」「そこにちりばめられた知識を少しずつ紐解いていく」という手探り感が、本当に鳥肌立つほど面白かった
・遺跡をめぐって、「かつてここでどんなことがあったんだろう?」と想像するだけでもものすごーーーく楽しい
・操作感については、やはり慣れるまでに相当時間がかかった。「自由に動かせてる」と感じられるようになるまで10時間くらいはかかったかも知れない
・ただ、探索自体は、自動操縦と速度同期のやり方だけ覚えれば最低限はいけるなーと思った
・キーワードの一つは「手探り感」だと思う
・情報が少しずつそろって、点と点がつながって線になって、それが段々と絵になっていく快感がすさまじい
・遊んでいて十分「衝撃」や「驚き」はあるんだけれど、ただし「ある時点でぱーっと目の前が開ける」ようなことはあんまりなくって、最後の最後まで「自分で考えて点と点を線にしていく」という行動を求められる
・ただ、それ故に、攻略にはかなり積極的なスタンスでゲームにかかわることを求められるかもなあ、とも感じた
・「仮説と検証」がまるまるゲームになった感じで、自分で「仮説」を立てた上で、その検証を意識しながら遊ぶことによって、最大限ゲームを楽しめるような気がする
・まあそこまでしなくても十分楽しいんですけど
・「鬼畜難易度」という話もちらっと聞いていたが、謎解き自体の難易度は鬼畜とまでは言わないかもしれないな、と思った
・少なくとも、「ヒントと攻略の紐づきの分かりやすさ」という点でいうと、LA MULANA辺りよりは遥かに良心的だと感じる
・とはいえ苦労するところは十分苦労した
・総合的に考えると100点満点から操作感でマイナス15点した後その他もろもろのわくわく感や攻略している時の快感を足すと最終的に1200点になりました、くらいの評価にはなると思う
・なにはともあれ超楽しかったです
・まだDLCが手つかずで残っているのが幸せ。これから遊びます

大体こんな感じです。よろしくお願いします。

あとは、遠慮なくネタバレを放り込んだ感情全部盛りの感想と、終盤の展開についての個人的な解釈ですので、未クリアの方にはこの先を読み進めることをお勧めしません。ご注意ください。
















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posted by しんざき at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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