2008年07月10日

takoponsさんからお手紙がきたよ。

世界はいいところなのか?

折角なのでちゃんと読んでから食べるよ。

世界というものは、幾つかに段階分けされます。多分、世界というものは割と狭いです。

子供は、生まれた時は自分自身と、あと多分母親だけが世界の構成員です。それはちょっとずつ広がっていきます。私の息子さんの例でいうと、多分、今、彼の世界の構成メンバーは私を含めた数人です。私は、その世界が「いいもの」になる様、なるべく協力したいなあと思っています。

私の世界も幾つかに段階分けされます。多分、二番目に狭い意味での私の世界には、数人から数十人くらいしか人がいません。私は、その世界を、子供が生まれるずっと前から、心から気に入っていますし、その世界を「いいもの」にしようとそれなりに頑張ってもいます。

広い世界に良くない面があることを、広い世界に良くない人がいることを、私は知識として知っています。けれど、私はエゴイストなので、まずは私と私の周囲の人々が「いい世界」で暮らせることが優先だと思っています。

いい世界に過ごしている人なら、その居心地の良さを他の人にもお裾分け出来るかも知れません。自分にとっての「いい世界」の範囲を広げていくことで、周囲の人々にとっての世界もなんぼかいいものになるかも知れません。足元が固まっていない人が川で溺れている人を助けようとしても、二人揃って溺れてしまうだけでしょう。

多分、「周囲の人々」の範囲を広げるのは、たくさんの「困ったこと」を自分の問題として捉えるのは、自分の世界がいい世界であった後の方がいいのです。私はそれを当たり前のことだと思っていたのですが、世の中には、自分の世界に満足していないのに、他の世界まで助けようとする人がいるのでしょうか。 ハーゴンはムーンブルクの王女にひどいことしたよね。

認識は世界を広げてくれます。けれど、世界は一つ、人類みな兄弟という題目を実践しようとするならば、まずは自分の足元、狭い世界をきちんと固めてからの方がいいんではないかと思う訳です。


私の世界は、いいところです。

あなたの世界はどうですか?

posted by しんざき at 08:49 | Comment(3) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
僕は偽善を、必要悪というか、
肯定的に捉える向きがある。
苦悩はあれど前向きな奇麗事は、
デフレスパイラルよか良いな。
デフレはしんどいもの。

もっと大きな幸せより、
小さな幸せからコツコツ積み上げていくほうが、
人間幸せになれるような気がします。
Posted by bari at 2008年07月10日 10:41
色即是空空即是色ということですね。
Posted by めあ2 at 2008年07月10日 12:22
>bariさん
>もっと大きな幸せより、
小さな幸せからコツコツ積み上げていくほうが、
人間幸せになれるような気がします。

そうですね。もしかすると、いきなりどかっと大きな幸せを獲得出来る大人物もいるのかも知れないですが。

>めあさん
般若心経は一応暗唱できます。高校の頃にやらされました。
Posted by しんざき at 2008年07月11日 07:16
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続・世界のこと
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