2008年07月10日

PCゲーに進化の余地はあるのだろうか。

ちょっと色々思うところがあったので。

エロゲだけでは、いずれパソゲー業界は衰退するんじゃないか?

いや、なんとゆーか、まだ衰退し切ってないとしたら、という仮定が必要ですけども。パソゲー業界について語るとしたら、すげえ色々前提が要る気がします。
 と言うことで、現状ではエロゲユーザーの数は増えるどころか、これからは減少傾向になっていくんじゃないかと考えています。このまま、ほとんどすべてのゲームがエロゲーであるという状態が続けば、ですけど。

そこで思うのが、ユーザー層を広げていくことです。
そうやって考えると、エロで無いパソゲーをジャンルとして確立していくことも、業界全体としては必要だと思いませんか?

エロで無いパソゲーがジャンルとして確立されていた時代は、かつてありました。

アドベンチャーゲームやRPGやSLGが、パソコンでなければ遊べなかった時代。
デゼニランドやポートピアを、大戦略を、ウィザードリィやソーサリアンを、パワードールを、英雄伝説を、信長の野望や三国志をやりたいが為にパソコンを買う人がいた時代が、昔はあった訳です。

この時代がなんで終わってしまったかというと、コンシューマーに対する優位性がどんどん消えていってしまったからですよね。

・ゲーム配布媒体の容量の優位性
・CPUやメモリの優位性
・モニタ解像度や描画速度、グラフィックの優位性
・入力機器・ハード拡張の優位性

こういったものが片っ端から消えていって、「コンシューマーで出せばいいじゃん?」といわれないゲームが次から次へとなくなってきたのが、1990年代だった訳です。かなりしぶとく残っていたのが「ネットワーク環境の優位性」だったんですが、それも昨今じゃ消失しつつあります。

で、残った主要な優位性が、たった二つしかなくなってしまった。


・エロゲーを出す為の環境・市場が整備されていること
・開発コストの安さ。開発環境が豊富であり、比較的入手・利用が容易であること


だから、今「パソゲーでないとダメなゲーム」というと「エロゲー」と「同人ゲー」しか残ってないんじゃん、とか思ってしまう訳です。MMORPGですら、昨今はコンシューマーでやれる時代です(まだ主要なプラットフォームはPCであり、これはまあ当面動きにくいんじゃないかとは思いますけど)。

つまり、PCゲーは「優位性の消失」という強力な理由があって衰退した。優位性が消えた後には、「同じ値段であれば、コンシューマー機の方がゲーム機として優れている」という厳然たる事情だけが残されていた。理由があって衰退したものは、また別の理由がなければ復興しません。


だから、パソゲー業界の「衰退」をゲームジャンルの拡充という点から食い止めようとするならば、「コンシューマーでいいじゃん?」といわれない様なジャンルを模索しなくてはいけません。つまり、コンシューマーのゲーム機と比して、まだ残っているパソコンの優位性で、しかも収益に結びつく様なものを考えなくてはいけません。それを、いってみればエロゲーからエロを除外しただけのギャルゲーに求める意味は、あんまり強くないんじゃないかなあ、と私は思います。


じゃあ今残っているパソゲーの優位性って具体的に何よ、といわれると、なんだろ。何かあんのかな。


ゲーム以外の面で色々なインフラ(文字入力やらプリンターの様な各種ハードから、ブラウザ、メーラの様なソフト、果てはSNSやブログの様なネットインフラまで)が山ほど構築され切っている、というのは事実なので、そういったものと結びつけて面白いものが出来たりはせんか、ということは一応考えつく部分ではあります。まあ、その辺は開発者さんも色々考えている筈だし、飽くまでネタが「再利用」なので、全く誰も思いついたこともないアイディアってのは難しいんじゃないかと思いますけど。

だから、どちらかというと残された数少ないジャンル、エロゲーやMMORPG、同人ゲーといった業界を、どう維持・あるいは成長させていくか、といった議論の方が正直有益なんじゃないか、などと私は思ったわけですよ。



Loginが休刊したという事実は重かったなあ。重かったよなあ。

ゲーメストが消えたのと似た様な構図だ。

posted by しんざき at 13:25 | Comment(11) | TrackBack(1) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ファルコムは空の軌跡をPSPに移植してみるし
工画堂はフリーダムだし(ケータイ向けギャルゲーを作るわそれを実写化するわ)
老舗も大変ですよね。
このあたりは、このままPC向けでリリースしそうですが

……Loginの休刊は、時代の流れでしょうか。残念
ゲーメストは無くなっても、アルカディアというアーケードゲーム雑誌が新たに生まれたので、まだ踏みとどまってると言えるかもしれませんね
Posted by とうかい at 2008年07月10日 17:17
いやこれ、パソゲー(非エロですよ?)好きの私に対する挑戦ですか? 挑戦ですね、受けて立ちたいけれど勝ち目がありませんごめんなさい。

とりあえず、ユーザが自由にMOD作ったりできるのってパソゲーのメリットじゃないでしょうかと思ったのだけれど、よく考えたらそれって同人ゲーと同じ属性ですね。

個人的には、ネットサーフィンがてらゲームできるのは非常にうれしいのですけどね。PS2だと、さあゲームするぞって立ち上げなきゃいけませんから。
Posted by Zhao at 2008年07月10日 22:17
ネットゲー環境に関してはパソコン最強は崩れていず、コンシュマーと違って課金システムに縛りが無いので、最終的にコンシュマーが滅びる派です。
主に、海外の市場みたいになるんじゃないかと。

コンシュマーが生き残るには相当思い切った商売方法の変更が必要で、それはもう今のコンシュマと違うタイプになっちゃうかと思います。
Posted by 島国大和 at 2008年07月11日 02:28
>・ゲーム配布媒体の容量の優位性
>・CPUやメモリの優位性
>・モニタ解像度や描画速度、グラフィックの優位性
>・入力機器・ハード拡張の優位性

このへんのとこは、まだまだPCの方が優位があるんじゃないかなあ?
PCゲームは市場としては小さく、ニッチみたいなもんだけど、なくなるとは思えませんねえ。

あと、FPSはPCでマウスとキーボードを使う方がまだまだプレイしやすいと思う。コンシューマ機のコントローラーではいまいちやりにくいし...
Posted by lakehill at 2008年07月11日 02:37
>とうかいさん
>ゲーメストは無くなっても、アルカディアというアーケードゲーム雑誌が新たに生まれたので、まだ踏みとどまってると言えるかもしれませんね

あんまり具体的にはいえないんですが、アルカディアはゲーメストの「味」みたいなものを完全には受け継げなかったんじゃないかと思います。その意味では、ゲーメストの死は確かにゲーム雑誌の死だったんじゃないかと。
Loginも、一応Web版で継続してるみたいですね。どうなのか分からないですが。

>zhao師
>いやこれ、パソゲー(非エロですよ?)好きの私に対する挑戦ですか? 挑戦ですね、受けて立ちたいけれど勝ち目がありませんごめんなさい。

私もパソゲー好きだよ!好きだよ!今でもXPで無理やり大航海時代IIとか遊んでるよ!

>とりあえず、ユーザが自由にMOD作ったりできるのってパソゲーのメリットじゃないでしょうかと思ったのだけれど、よく考えたらそれって同人ゲーと同じ属性ですね。

うん、同人ゲーにはすげえ色んな可能性があると思います。実際最近一番元気ですしね。

>島国大和さん
>ネットゲー環境に関してはパソコン最強は崩れていず、コンシュマーと違って課金システムに縛りが無いので、最終的にコンシュマーが滅びる派です。

あ、なるほど。課金システムに関しては、PCの方が圧倒的に便利ですよね。PCからプラットフォームが移らないのは、それも大きいのか。

>lakehillさん
>このへんのとこは、まだまだPCの方が優位があるんじゃないかなあ?

うーん、どうなんでしょう。確かに、PCのハイエンド機は未だに優位だと思いますけど、PCの強みは汎用性なんで、ことゲームに絞るとどうかなー、と。

同じ値段帯の機械に限れば、既にゲーム機としての優位性は薄いと思います。

>PCゲームは市場としては小さく、ニッチみたいなもんだけど、なくなるとは思えませんねえ。

私も、「滅びる」とは思ってないですよ。ただ、80年代の往古を思うと、どうしても縮小したなーって思ってしまいますけど。
Posted by しんざき at 2008年07月11日 07:28
zhaoさんの言うとおり、海外だとMOD文化が強くて、PCゲーの息が非常に長くロングテールも多いんですけどね。
HALF LIFEやオブリやcivがいい例。

ただこれもコンシューマーへのHDD搭載標準化された以上、その内優位崩れそうですけど…。
Posted by at 2008年07月11日 07:34
ハイスペックなゲーム機が売れなくなってきている。PS3とか。だから逆にパソコンにチャンスが出てきていると思うんだけどな。RPGみたいな時間の掛かるお話ゲーの媒体としてなかなか良いような気がする。

エロゲーと呼ぶから客が少なくなる。ノベルズゲー(エロもあります。)でよいんじゃないか。

■ゲーム機としてのPCの可能性
http://ralf-halfmoon.jugem.jp/?eid=234
のような記事があるけど、三番目の宣伝媒体が
少ないは反対。コンプティークやGSマガジン
メガマガが雑誌の平積みで本屋にいくらでもあるじゃないか。TVアニメとタイアップしてるし。

12話で描ききれない複雑なお話はパソゲーで
という売り方もある。



Posted by とくもと at 2008年07月11日 08:28
 エロゲー業界なんて、もう海水に腰半ばまで浸かっているんで『エロゲだけでは、いずれパソゲー業界は衰退するんじゃないか?』なんて議論できるような場所じゃないよ。とりあえず、大御所で有名なelfは流通に見切りをつけ、生き残りをかけてダウンロード販売商法に賭けるみたいですね。
Posted by 師走 at 2008年07月11日 11:41
どーもご無沙汰しております。

PCゲー=エロゲ、ギャルゲといった認識が一般化したのと、情報誌がそれこそカタログ化、もしくは2次元グラビア誌と化してしまった部分も大きいのかな、と思ったりしました。
俺はエロゲ、ギャルゲはプレイしないのですが。
むしろ古参ゲーマーだとそういった人が意外と多く、PCゲーそのものから距離を置いているのではないか、なんて思ったりもします。
今のPCゲーの主力購買層はどの辺の世代なのか、なんて考えるのも必要な要素の気がします。

ダンジョンマスター面白かったなあ……
Posted by 汁粉善哉 at 2008年07月12日 02:43
お久しぶりです。

ん〜と、PCゲームの衰退の兆しは、ゲーム内で動画再生シーンが入るようになった頃からかな・・・と。

光栄やらファルコム辺りが必死になって力入れていたのがどうも方向違いだなぁ・・・と
そんな映像に力入れるよりはシステム・ゲームバランスをもっと練れと。
エロゲーでも生き残ったのは一枚絵のアリスというのがシュールですしね。

3D化とか映像を・・・て方向に走るとテレビ・ビデオという映画を含めて最強のコンテンツを持っているところと戦わなくてはならなくなって、二進も三進も行かなくなったのがFFシリーズ・・・と

Wizとか太平洋の嵐とか三国志とか
ダラ外とかストIIとかバトルバクレイドとか
箱庭とか
何かしらの魅力あるゲームがまた出てくると思いたいモノですね。
Posted by 十六夜達也 at 2008年07月12日 21:33
>師走さん
>生き残りをかけてダウンロード販売商法に賭けるみたいですね。

この手のダウンロード販売というものが起死回生の一手になったことってあるんでしょうか。なんか、あんまり収益性と相性が良くない分野の様な。
既に売れているもののルートを増やす、という点では有用だと思うんですけどね。

>汁粉善哉さん
>情報誌がそれこそカタログ化、もしくは2次元グラビア誌と化してしまった部分も大きいのかな、と思ったりしました。

情報誌の変遷は興味深いですね。ログインもエロゲー専門の雑誌出したりしてたなあ、E-Loginでしたっけ。

>ダンジョンマスター面白かったなあ……

御意。

>十六夜達也さん
>光栄やらファルコム辺りが必死になって力入れていたのがどうも方向違いだなぁ・・・と

その辺は、家庭用ゲーム機の方向性との兼ね合いもあったのかも知れません。ファルコムは、なんつーか、どこかから迷走し始めちゃった感がありますよね。

>何かしらの魅力あるゲームがまた出てくると思いたいモノですね。

全くです。
Posted by しんざき at 2008年07月16日 12:56
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