2004年11月17日

フォルクローレ今日の一枚 「TAKIRIRILLASU」(RUMILLAJTA)

今朝はRUMILLAJTAの「TAKIRIRILLASU」を聴いた。

まず最初に断っておくが、「Rumillajta」というのはグループ名であり、ルミリャフタと読む。言語としてはケチュア語で、日本語にすると「石の町」という意味になる。TAKIRIRILLASUというのはCD名なのだが、意味は私にも良くわからぬ。多分ケチュア語だと思うのだが、アイマラ語だという可能性も否定出来ない。

ことほど左様に、フォルクローレの用語というのは訳がわからない。時代背景の話はいずれする機会もあろうが、南米というのは様々な言語が入り乱れて現在でも通用されている世界であり、CD名もグループ名も曲名も、スペイン語だかケチュア語だかマヤ語だかC言語だか、様々な言葉が使われている。日本語のブログでは紹介しにくいことこの上ない。

で、本題に戻ると、今朝はRUMILLAJTAの「TAKIRIRILLASU」を聴いた。

ルミリャフタというのはボリビア出身の演奏グループで、ヨーロッパやアメリカでも活躍した国際的なユニットである。高度なテクニックと重厚な音声を武器に、特にインスト曲に素晴らしい曲が多い。標題の「TAKIRIRILLASU」も管理人大好物の一枚で、メロディアスなのに血を吐きそうに渋い曲が立ち並び、素晴らしい名盤となっている。管理人の中では、同じくルミリャフタの「Wiracocha」と並ぶ一枚である。「TAKIRIRILLASU」の中では、特に10曲目の「Manzana Pata」(りんごの足?)や、8曲目の「MAMA FLORENCIA」などが個人的にオススメだ。ケーナの音色といい、メロディといい、ルミリャフタの「静」の側面を余すところなく表現している。特にManzanaPataはサンファニートと呼ばれる独特なリズムで演奏されており、繰り返すメロディの中で後半に至る盛り上がり方がすばらしい。強烈に演奏してみたい欲求をそそる。
日本人の一般的なフォルクローレ像である、いわゆる「素朴」に合致するところのある曲も多いので、知らない人にもお勧め出来る一枚といえる。

と、ここまで書いたのだが、実のところここから先が困るところである。本来ならグループ紹介、CD紹介となると、実際にどんな曲なのか紹介してみたくなるのが人情というものだ。

しかし、厳然として版権元が存在する以上、ブログで勝手に音源をアップする訳にもいかない。かと言って版権元に曲紹介の問い合わせをするには、管理人の言語スキルは心もとないことこの上ない。英語やスペイン語ならまだしも、ケチュア語だとしたら正直いってさっぱりである。

仕方ないので、関連HPのアドレスを幾つか上げるまでに留めよう。他の音楽系ブログの方々がこの問題をどう解決しているのか、またRUMI(U.K)というレーベルに問い合わせるにはどうすればいいのか、ご存知の方はご教示ください。

ルミリャフタのCD紹介のページ
http://idd00i1h.eresmas.net/grupos/r/rumill.htm

フォルクローレの曲が試聴出来るっぽい、llaqta.org(ManzanaPataは無いが)
http://www.llajta.org/musica.html

国内のフォルクローレCD通販サイト「マチュピチュ」。ルミリャフタCDを検索すると試聴も可能。残念ながらTAKIRIRILLASUは無い様だが。
http://www.machupicchu.ne.jp/
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この記事へのコメント
一枚目はルミリャフタですか。「石の町」って始めて知りました。語感の冷徹な感じが鉄弦チャランゴとマッチする感じ。
Posted by だむ at 2004年11月17日 18:47
>だむさん
そんな君はTAKIRIRILLASUを聴きなさい。今度貸してあげます。
ちなみにルミ・ルナが「石の人」ですな。
rumi(U.K.)で検索したら、ルミリャフタレーベルではなく謎の海外女性日記っぽいものが引っかかりました。どうにかして下さい。
Posted by しんざき at 2004年11月18日 13:08
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