2004年11月17日

レトロゲーム万里を往く その2 〜ソロモンの鍵〜

万事、「最高」を決めるのは意外に難しいものだ。
明確な基準が一つ存在するのならばまだしも、ゲームの様に本来「面白さ」を競うべき商品では、元より客観的な判定など出来る訳がない。丁度、中華料理と和食とフランス料理、どれが一番美味いかを争うのに似ている。趣味と舌の違いでしかない問題に議論は不毛だ。

では、個人レベルの話ではどうか。例え和食派の人であっても、ブリと秋刀魚どちらが好きかは意外と迷う人もあろう。私にしても、例えば目前にダライアス外伝とレイストームとR-TYPEを並べられて、無人島に持っていくソフトを一つ選べといわれれば、一瞬で選択する自信はあまりない。

だが、例えば丼ものに話を限った場合、私がためらいなく鮪市場のネギトロ丼を掲げる様に、「アクションパズル」というジャンルにおいて「最強」のソフトを選べといわれれば、私は迷い無く一つのソフトを提示する。「ソロモンの鍵」だ。

何故二回目にソロモンの鍵を持ち出したかというと、先日中古ゲーム屋を漁った折、450円でソロモンの鍵のFCソフトを発見したからである。この名作が450円。過去の名作が安くプレイ出来る時代になったことを喜ぶべきか。

「ソロモンの鍵」は、1986年、テクモから発売された。アーケード版とFC版、どちらが先に発売されたか記憶にないが、おそらくAC版の方が先だったのではなかろうか。今はすっかり姿を見せなくなった「固定画面型アクションパズル」というジャンルで、例えばロードランナーや、フラッピーといったソフトが草分けと言えるだろう。

画面は1画面の迷宮である。主人公の「ダーナ」君は、鍵をとって出口を抜け、ステージをクリアする。ゲームの基本はそれだけだ。これだけのゲームシステムの中に、天才的なアイディアが存在した。

ダーナは、魔法を使って邪魔なブロックを消すことが出来る。これはいい。ロードランナーだってディグダグだってフラッピーだって、平安京エイリアンの検非違使だってやっていることだ。

しかし同じAボタンで、ダーナにはもう一つ出来ることがあった。それは、ブロックを「出現させる」ことだ。
言ってしまえば一言で済むこのパラダイムシフトが、このゲームに途方もない奥深さを与えることになった。ブロックは足場にもなるし、敵を閉じ込める蓋にもなるし、時には敵を倒す為の武器になることすらある。今までは迷宮を走り抜けるだけだったプレイヤーが、無限の機能をもった絵筆を与えられたに等しい。結果的に「ソロモンの鍵」全50数面は、今までの「削るだけの迷宮」とは全く趣を異にした、「作り上げていく迷宮」となってプレイヤーの眼前に現れることになる。これが、私がこのゲームを「最強のアクションパズルゲーム」と称する所以である。

難易度は遠慮なく高いが、進むに従ってプレイヤーの習熟度が上がっていく様に設計された、緻密なゲームバランスも見事だ。

本来なら画像を載せて紹介したいところだが、例によって版権絡みの勝手が良く分からない。ここは、いくつかのサイトを紹介するに留めたい。

「ソロモンの鍵」完全攻略への道
http://homepage2.nifty.com/mteast/mania/solomon/solotop.html

夢幻遊戯 ソロモンの鍵〜限りなきその世界 ...
http://www5f.biglobe.ne.jp/~solomonist/mugen/
posted by しんざき at 16:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | レトロゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
ソロモンの鍵サイト「夢幻遊戯」管理人のRyuです。

以前、しんざきサンとメールで少しだけお話をさせて
いただいたこともあるのですが、随分前の話になってしまう
ので、もうご記憶でないかも??(笑)。

今日は自サイトのアクセス解析からこちらに伺いました。
弊サイトをご紹介いただき、ありがとうございます。
ソロモンの鍵への思いは、メールさせていただいた頃と
変わらないですね。同作のサイトをもつ者として、
やはり嬉しく思いました(笑)。

名作は時が経っても色褪せるものではありませんね。
私も末永く「ソロモン」していきたいと思います。
Posted by Ryu at 2004年11月18日 02:55
「ソロモン」をプレイしていた当時は、月に何本もソフトを買うお金もなく、一本のソフトで遊び倒していました。
そんな時にはまっていたのが、ステージでお絵描きです。

しかし、そんなに絵心があるわけでもなく、最後は只管画面をブロックで埋めていたような・・・
Posted by いす at 2004年11月18日 12:03
>RYUさん
ご無沙汰しております。無断リンクしてしまい、失礼致しました(汗 
挨拶に伺おうと思っていましたが、先に見つかってしまいましたか。またお邪魔させて下さいませ。
混沌としたブログですが、お暇な時にでも見ていただければ嬉しいです。

>いすさん
ソロモンの場合、足場に制限があるので結構絵を描くのも大変で面白いですよね。
私はナッツ&ミルクの面エディットでお絵かきしていました。
Posted by しんざき at 2004年11月18日 13:05
検索からお邪魔します。
著作権法では

・作者と作品名を明記して、引用情報と自分で書いた文章の区別を明確にする
・批評のための引用・転載である(このブログの記事はこの条件に合致しています)
・質量ともに自分で書いた情報がメイン、引用情報がサブ

の場合は、無断での引用が認められているはずですよ。詳しくは「著作権法 転載 可能」で検索するといいかと。
Posted by at 2014年12月01日 12:09
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