2008年09月17日

会議において「そもそも」を禁句にするべき3つの理由

・会議が長くなる

・非常に高い確率で話がループする

・メタに視点を引いた程度で新しい知見が得られる様な会議なら、やること自体意味が薄い



以下会議議事録。

いや、「そもそもの発端に立ち返ってみますと…」じゃないだろ。立ち返るな。戻ってこい。折角話が具体的な局面に移ってるところで、脇から強制的にリセットボタンを押さないでくれ。実家の猫かお前は。

「でもさ、それを言うなら、話を蒸し返す様だけど…」ほら来た。お話好きなおじさまが食いついちゃったじゃねーか。蒸すな、蒸し返すな。その話は既に焼却済みっていうか、その他5名が余裕の超スルーで遠く思考の彼方へ全力投棄した話題だろうが。

「前提が置いてけぼりにされているんじゃないですか、先ほどの話で言いますと…」前提キター。されてない、されてないです、全然置いてけぼりにされてないです。単に全員が了解しているのが当然な前提だから話題に上らないだけです。置いてけぼりにされているのはどっちかというとあなたの理解です。


「その辺○○さんはどう思う?」ゲーッ。強制的に振り出しに戻した上に人にぶん投げたーーーっ。なんという華麗な連続技、なんという高等テクニック!○○さん1コンボでピヨリ寸前!ハウス!部長ハウス!


まあ、上の会議議事録(どこがだ)は本当にあった怖い話である訳なのだが、自分の専門分野と全然関係ないところでこういうループをやられると口を出しにくいので特に困る。この時は他の部署のチーフと連携してどうにか話を元の路線に戻したが、会議で「そもそも」という言葉が出た時、話がいい方向に展開する場合ってのは割と少ない様な気がする。


勿論視点を戻すことが有益な場合もある。方向性が入り乱れて話が混乱している時であるとか、会議自体が視点をメタに引くことを要求している場合(会社の経営戦略会議とか)であるとか。ただ、後者であればともかく前者なんかは、前提がしっかりと定まっていない時点で会議を開くこと自体が不効率と言わざるを得ない。「そもそも」でお手軽に戻れる程度の前提なんて、会議においては全員が当然のものとして共有しておかなくてはいけないのだ。方向性をしっかりと共有した上で、具体的な結論が出せる様でなければ、会議なんて開くだけ人件費のムダである。


「そもそも」は一歩引く為の言葉だ。ゴールまでの道がすぐそこに見えている時、必要な言葉ではないのである。会議で「そもそも」という言葉をお手軽乱射する時、あなたは「振り出しに戻す人」としてしか周囲に認識されなくなるかも知れない。


まあ何が問題かって、「そもそも」という言葉は気持ちいいのだな。メタ視点というのは気持ちがいい。構造分析というのは気持ちがいい。視界が開けるし、広い視野で物を見ている気になれるし、何か有益なことを語っている気になれる。「気になれる」というと言い方が悪いけど、前提に戻って考えるという思考法自体は凄く重要だ。実際、議論を展開する為の言葉としては、数ある接続詞の中でもベスト10くらいには余裕で入る重要な言葉だと思う。

ただ、話のポジションについては考えないとなあ、と。その場に必要なのはメタ視点なのか、具体論なのか。いままさに具体的な結論がまとまろうとしている時、「そもそも」という言葉を投げ込もうとはしていないか。なんでもかんでもメタに引けばいいってもんじゃない、って意味では、会議もブログも同じだと思う。この辺、自戒。




とかいいつつちょっとGoogleさんを引いてみた。

http://mubou.seesaa.net での そもそも の検索結果 約 370 件

うん、勿論これからも使うよ。

posted by しんざき at 11:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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