2008年10月02日

仕事中のとある二人の会話。

以下のエントリーは検閲・脚色済みです。

「うーす」

「うーす。久しぶりだけど、相変わらず背景がおどろおどろしいねー」

「このご時勢に花柄でツヤツヤしてる訳ないべー」

「スーツがしわしわしてますけど。相変わらず会議会議?ジャンル開拓?」

「別にそればっかやってる訳じゃないけどね。自分の毒が自分に回ってるって感じ」

「毒?」

「若者に本読ませろ読ませろーーーって。若者が読むジャンルを開拓しろーーーーって。実は読んでんだけど」

「昔煽ってた「若者の活字離れ」とか、偉い人が自分で信じちゃってるんだ」

「そなかじ」

「ケータイ小説はそれか。二匹目のドジョウか」

「ちょっと違うけど。まあ、なんだ、有力かもと思っていたジャンルが瞬間的にぽしゃったから、その代わりというのは正直あるんでないか」

「電車とか浮気とか?」

「えーそーですよそーですよ。どーせ楽ですよあれ系は」

「仕事しろ編集」

「むしろコンテンツを持たせる方が難しいんだよ。供給集中ですぐ鉱脈尽きるんだからあの辺」

「その辺ゲーム業界と似てるな。一発度が違うけど」

「ジャンルを長持ちさせる方法が必要とされているのですよ。絶対業者間の横連携とか出来そうにないし、どこもかしこも後追いの嵐だし」

「ライフハック系や健康系を思い出しますな」

「まだ売れるよ一応。大分ダシガラだけど」

「Webに山ほど転がってるけどな」

「まあ客層違うし」

「でもケータイ小説は結構持つんじゃないの」

「いや、しばらく持ってくれないと困る。割と本気で困る」

「色々煽られてるみたいだけど」

「むしろ自分らで仕込んでる」

「マジスカ」

「正直偉い人受けがいいから、って面もあるんだよねアレ。「若者がどんな形であれ活字を読んでいる、ここを入り口になんとかなるかも」みたいな」

「何故既客離れの方を心配しない」

「言ってやってください」

「文芸どうなの?赤?」

「うちの場合コマあんまり大きくないし赤まではいかないけど、正直義務感で出してる感じ。それより雑誌がやばい」

「S友…(´・ω・`)」

「(´・ω・`)」

「しんみりしますね」

「いや、今会社違うし正直割とどうでもいいけど」

「K社辺りと合併を考えるというのはどうでしょう」

「一言で言うと地獄に落ちろって感じかな」

「結論が出たところで仕事に戻ります」

「はい。お疲れ様でした」

「お疲れ様でした」
posted by しんざき at 17:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
ナカナカにけいおすなカイワですねw;
Posted by NOBIE at 2008年10月02日 22:01
この人とは大体いつもこんな会話です。

一言で言うと、「ケータイ小説なら・・・ケータイ小説ならきっと何とかしてくれる・・・」みたいな状況らしいので、そっと応援しようと思いました。

自分では読まないけど。
Posted by しんざき at 2008年10月02日 22:32
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