2008年10月08日

「田舎の暮らし」に幻想を持ってる人は確かにいるなあ。

メディアの罪もあるのかも知れないけれど。

田舎は暮らしにくいし都会の何倍もお金がかかる

物価の話もさることながら。

上記エントリーの話からはずれるが、「人間関係に疲れたから田舎に引っ越したい」などという途方もないことを言い出す人が、私の職場にも実際にいる。

夢を壊すこともないのでスルーしているが、言うまでもなく田舎の人間関係は、都会のそれよりも遥かに濃い口濃厚こってり味であることが多い。それこそ飛騨山中奥地に庵でも結んで熊とだけ戯れて暮らすならともかく、「いわゆる田舎」に暮らす分には、ほぼ百発百中今までより遥かに疲れる人間関係を強いられること請け合いである。孤独好きな都会人は、挨拶抜きで雑踏を歩けることに感謝しなくてはならない。

実際のところ、人間関係に疲れたので孤独になりたい、という需要なら都会以上に実現しやすい場所はない様に思う。ある程度以上の田舎になると、「誰とも会話せずに買い物をする」ということ自体が既に難易度高めである。人間関係に疲れたのなら、会社を辞めて1、2ヶ月家篭りでもした方が話が早いんでないか、とはまあ角が立つから言わないが。

勿論田舎の暮らしにも楽しいことはたくさんあるけれど、いわゆる「田舎暮らしに憧れる人」が求めるものはそこにはない様な気もする。
posted by しんざき at 16:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
「人間関係に疲れて」という人はむしろ実家に帰るんじゃないかな。自分がすごしやすいコミュニティが存在する場所に。

いずれにせよ、都会の人間関係のわずらわしさと田舎の人間関係のわずらわしさは別質のものなので、単純比較できない気がする。都会が合わなくて田舎が合う人も実際いるわけだし。

ちなみに個人的には、田舎暮らしの特徴は「時間がゆっくりしている」だと思う。
Posted by g3 at 2008年10月08日 23:00
>g3閣下
>いずれにせよ、都会の人間関係のわずらわしさと田舎の人間関係のわずらわしさは別質のものなので、単純比較できない気がする。都会が合わなくて田舎が合う人も実際いるわけだし。

それはそうかも知れないな。ただ、全体として、田舎の人間関係が都会のそれよりも強い拘束力をもっているものである、ということは動かない様な気がする。

職場での人間関係疲れというのと都会の人間関係を一緒くたにするのには確かに無理があるかも。

>ちなみに個人的には、田舎暮らしの特徴は「時間がゆっくりしている」だと思う。

基本的にはそうだと思うけど、もしかすると地域によるかも知れない。
Posted by しんざき at 2008年10月09日 17:35
うちの父親が正にそんな感じで実際に全てを捨てて田舎に引っ越してしまった人間で(家族も一緒ですが)、しかも本当に人間関係をナメていたというか、人付き合い嫌いなクセに田舎はいい!と甘々な夢を抱いていたので、家族は大変でした……。家の中は覗かれるし、家族全員がどういう生活をしているか筒抜け(でないといけない)、という事態を想像していなかったというか。
都会のわずらわしさを逃れて、自然の雰囲気に癒されたいのなら、引っ越すのはやめて旅行にすれ!と思います。暮らすために必要な労力も、バカになりませんし、忙しさ自体はそんなに都会と変わらない場合もあるんじゃないでしょうか(風呂焚きや畑仕事、町内会、買い物に行ける店の遠さその他)。第一、田舎には自由に選べる就職先なんてものは無いですしねー
Posted by at 2008年10月10日 00:23
>名無しさん
>都会のわずらわしさを逃れて、自然の雰囲気に癒されたいのなら、引っ越すのはやめて旅行にすれ!と思います。

それはそうでしょうね。田舎に旅行は私も好きです。

>忙しさ自体はそんなに都会と変わらない場合もあるんじゃないでしょうか

というか、忙しさの質がちょっと違うかなあ、と思います。
Posted by しんざき at 2008年10月15日 20:07
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