2008年10月30日

子供が生まれて変わったことを、掛け値なく本音で考えてみた。

お子様が生まれて一年と四ヶ月くらい経った。


総合的に考えて、私は息子さんが我が家に来訪してくれたことに凄く感謝しているし、息子さんが一年と四ヶ月健康に育ってくれていることに凄く感謝しているし、息子さんを健康に育ててくれている奥様や周りの人々に凄く感謝している。

しかし、Webを見ていると「子供が生まれて何が起こったか」ということを、男性視点でホントーに本音で書いてある記事は割と少ない様に思った。私の感謝を前提にしても、生活が大きく変わったのは事実であって、変化の中には得たものも得にくくなったものもある筈だ。

そこで、私は真剣に考えてみた。子供がうちにやってきて、私の生活はどう変わったか?何を得て、何を得にくくなったのか?

以下、色々とミもフタもない書き方をするのでお気を悪くした人はすみません。


得たもの
・働く際の強烈な目的意識
・膨大な夫婦間の会話のタネ
・早く仕事を済ませようというモチベーション
・(特に妻子もちの)上司・同僚に対する膨大な世間話の材料
・誰にも文句を言われない「帰る理由」「誘いを断る理由」
・知らない人との大量のコミュニケーション機会
・縁者との関係回復
・息子さんの成長、という興味深いコンテンツ
・運動機会
・子供視点との同一化
・帰って息子さんと顔をあわせた時に息子さんがにやーーっとする笑顔


得にくくなったもの
・夫婦二人の時間、特に夜の外出機会
・外食、特に飲み屋に行く機会
・夫婦揃って参加する飲み会、会食
・休日に一人だらだらする時間
・継続的に必要となるであろうお金
・据え置きゲーム機でゲームをする時間
・整理整頓されたリビング(ただし、これは子供が生まれる以前からの問題だったような気もする)



補足してみる。

・働く際の強烈な目的意識
・早く仕事を済ませようというモチベーション


仕事関連のお話。

息子さんが就寝する時間は決まっている。つまり私は、息子さんが就寝する時間までに帰宅しないと起きている息子さんに会えない。寝る前の息子さんのにへらーーっとした顔を見れないのは、私にとっても割と残念だ。その為、以前にも増して強烈に「さくっと帰る」というモチベーションが強まった。

さくっと帰る為には、さくっと帰っても誰にも文句を言われないクオリティで仕事をしなくてはいけないし、さくっと帰っても誰にも文句を言われないポジションを維持しなくてはいけない。この目的意識は結構強烈だ。ついでに、上司がさくっと帰れば部下もさくっと帰りやすい。多分一石四鳥くらいの効果はあるんじゃないかと思う。


・膨大な夫婦間の会話のタネ
・(特に妻子もちの)上司・同僚に対する膨大な世間話の材料


読んで字の如く。

夫婦間の話で言えば、もともと会話のタネに困っていた訳でもないが、話す内容は大幅に増加した。お互いにとって「凄く関心のあるテーマ」が1カテゴリーできたという意味では、確かに夫婦間の良化に寄与すると思う。旦那が子育てや家事にきちんと参画しないと意味をなさないだろうし、私は極力そうしているつもりだけど。

職場での話をすれば、自分から話題に持ち出すとウザいかも知れないのであまり能動的にはなっていないが、話を振られた時には話題が尽きない。お子様がいる上司や同僚に対しては、質問をするという形式での話も振りやすい。ここぞとばかりに先輩顔をして気持ちよくなってくれる上司もいる。


・知らない人との大量のコミュニケーション機会

息子さんを連れていると超話しかけられる。おばちゃん、おじいちゃんおばあちゃんのみならず、女子大生女子高生とかにもけっこー話しかけられる。この前近所の大学の学祭にいったら、理系男子の集団まで釣れた。恐るべし息子さん。

まあ、この場合父親はおまけなので、話したくない時は会釈だけするくらいでもいいんじゃないかと思う。

・息子さんの成長、という興味深いコンテンツ

この前まで赤ん坊だった生き物がなんかだんだん人間になっていく、というコンテンツは個人的に超興味深い。エンターテインメントとしての価値があると思う。
最近は言語学的な分析を開始出来そうな勢い。何言ってるんだろうなアレ。


・運動機会

考えてみるとあの生き物、鉄アレイとかより重い。抱っこして駈けずり回っている回数を考慮すると、相当の運動になっているんじゃないだろうか。来年辺り上半身ムキムキかも知れん。


・子供視点との同一化

行き慣れた場所へ行く時も、「まだ見たことがない感覚」を体感出来るというか。記憶が真っ白な息子さんの立場になることで、色んな物を凄く新鮮に捉えることが出来ている様な気がする。


・縁者との関係回復

数年前からは信じられない程会う機会が増えた。まあ、勿論私の存在はおまけのおまけのおまけであって、彼らの目的は孫なのだが。っつーか結構人が変わりましたあの人たち。

まあ親孝行にはなったんじゃないかなあ。やっぱ人生の一線を引いた人にとっては、「自分の血がなんだかんだで今後も残る」っていうのは嬉しいことなんだろう、と思う。

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一方、以下は得にくくなったものについての補足。

・夫婦二人の時間、特に夜の外出機会
・外食、特に飲み屋に行く機会
・夫婦揃って参加する飲み会、会食


流石にこれは得にくくなった。息子さんはまだ食事一回分お行儀よく座っていることは出来ないし、夜就寝中の息子さんをおいて出かけるなどということは勿論出来ないので。あと、インドアの遊びも全体的にしにくくなった気がする。コンサートだの映画だのには流石に行けない。もともとそんなに行ってない気もするけど。

バイキングなど、立って歩いても不自然でない外食屋さんにはそんなに問題なく行けるし、実際結構いっている。


・休日に一人だらだらする時間
・据え置きゲーム機でゲームをする時間


だいぶ少なくなった。私が息子さんの相手が出来る時はなるべくしてあげたいし、奥様にはその間多少は休んで欲しいので。

家事に関わる時間も増えたので、必然的に一人でふらっと出かける時間も減った。

とはいえ、息子さんが昼寝をしている時とか乳を飲んでいる時とか、なんだかんだで結構サボっている様な気はする。ちなみに、据え置き機には水をぶっかけられたりする恐れもあるので、現在テレビの奥にPS2が置いてあるだけである。夜、息子さんが寝た後はやろうと思えば割と出来る。


・継続的に必要となるであろうお金

息子さんは健康であることもあり、今のところそこまで感覚がないけど、学費やらなにやかやで今後は色々かかってくると思う。目的意識の一部でもある。


・食/住の選択幅

流石にもう狭い家には住みにくいと思う。あと、ジャンクも食べにくくなった。考えてみると、住居にかかるお金も「継続的に必要になるお金」ではあるな。


・整理整頓されたリビング

息子さんは遠慮会釈なく色んなものを引っ張りだしたり撒き散らしたりするので、当然の如くリビング・ダイニングは散らかる。
もともとそこまで秩序だった生活をしている訳ではないのでまあ大して気にならないが、神経質な人には大変だろうなあ、とは思う。


取り敢えず、自分の思考の整理の為に上記の様なまとめ。また気がついたことは書き足す。
posted by しんざき at 21:33 | Comment(4) | TrackBack(0) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
えー、リビングは、息子さんが色んなものを引っ張り出したりするので、避難避難で

子どもがいない時より片付いている気がします。

飲み会に行けないのは、多分長くてもあと3年くらいのものでしょう。夫婦揃ってというのは難しいかもしれないけど。
いや、その分泊りがけの機会が増えた。
外食→もっぱらバイキングとか、
機会が減って、贅沢度が増したような…。

でも成長とともに、屋外の青空ご飯の機会が増えてきたのでまた外食費は下がるのだー。
Posted by nao at 2008年10月30日 23:37
初めてカキコ。

激しくもろもろ同意。



Posted by たま at 2008年10月30日 23:42
>naoさん
>機会が減って、贅沢度が増したような…。
それはそーかも知れない。安い定食屋さんとか、もろもろ入りにくい店多いしねえ。

>たまさん
そちらは最近いかがですか。
Posted by しんざき at 2008年11月04日 00:36
こういうのを読んでいると
結婚っていいなって思うんですけどね。

普段は、まぁ、モゴモゴ……。
Posted by at 2008年11月10日 02:39
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