2009年05月31日

カード人狼の歩き方・村側初心者編。

もうとっくの昔にもっと上手くまとめてる人がいるかも知れないけど、まあ別にいいや。

最近カード人狼を久々にやる機会があって、強く思ったこと。それは、

・人狼は喋れば喋る程面白いのに、喋らないと勿体ねぇ!!

ということ。正味な話、人狼というゲームは全体の発言量が多くなればなるほど、どんどん楽しくなっていくゲームだと思う。

勿論、元々話すのが余り好きではない人や、あるいは作戦として「寡黙」を選択している人が無理に喋る必要は全くない。ターンが短いから話す暇がない、という場合もあるかも知れない。ただ、「何を話せばいいのかよく分からない」という理由であまり話せない人も結構いるみたいだなーと感じた訳で、そういうのは多分大変に勿体無い。

ということで、作戦がどーとか戦略がどーとかのもうちょっと手前で、特に人狼ゲーム自体に不慣れな人用に、「どんなことを話せばいいか」について、今回は村側視点で考えてみたいなーと思った。勿論自分の為でもある。

先に参考リンクを挙げておく。
人狼BBSまとめサイト:基本知識
人狼BBSまとめサイト:セオリー

基本的なところは、この辺↑を流し読みして頂ければ大体だいじょーぶなんじゃないかと思うので省く。


・序盤は何を話せばいいか。

細かく分類すれば色々とあるが、こと村側視点に立った時、話すべきテーマは一つしかない。つまり、「どうやって情報を増やしましょうか」ということである。

人狼ゲームにおいては、占い師なり霊能者なり狩人なり、あるいは勿論人狼なり、色々な職業がある。しかし、初日には皆が同じ「謎の人」。さあ、どうやって情報を集めましょう。

この、「情報の集め方」「情報を集める方針」について話し合い、さらにその話し合った内容から色々な情報を拾い集めるのが、序盤にやるべきことな訳である。

例えば基本的なところで、占い師や霊能者が自分の正体を宣言する(以下カミングアウト=coと省略する)タイミングやその方法。占い師は狼を見つけることの出来る極めて重要な能力者だけれど、大抵の場合狼や狂人も「占い師のフリ」をしてくる。それを踏まえたうえで、「私は占い師です」と名乗り出てもらうのはいつ、どんな方法がいいだろう?

例えば初日に、一斉挙手で名乗り出てもらう方法。これは構図がはっきりするけれど、占い師ターゲットが早めに出揃うので狼に襲撃されてしまうかも知れない。例えば二日目に、占い結果と同時に名乗り出てもらう方法。黒判定(狼だという判定)が出るまで潜伏してもらう方法。それぞれ、考えてみるといろいろなメリット・デメリットがあり、その場合場合によって最適な手段は異なる。

さて、あなたはどんな方法が最適だと思いますか?また、村人に化けた狼だったらどんな方法が最適だと言うと思いますか?(この辺は、まなめさんの議論が参考になると思う)


上の質問に限らず、一つ重要なのは「正解というものは存在しない」ということだ。「正解を求めて立ち止まってはいけない」ということだ。重要なのは正解を探すことではなく、「考えて、その考えた結果を周囲に伝える」ことなのである。


例えば、誰を占い、誰を吊り(処刑し)たいか。人狼は誰だと思うか。真占い師は誰だとおもうか。今怪しいのは誰だと思うか。その理由。これらは全て、突き詰めると「情報を集める為の手段」である(吊りは、攻撃手段であると同時に、「その人は狼だったかどうか」を突き止める為の超重要な情報収集手段でもある)。そして、「誰がどう考えたか」という内容が、更にその次の「誰が怪しいと思うか」という思考に繋がっていく。

狼は基本的に「村人に探されたくない」し「村に材料を渡したくない」ので、皆が真面目に考えれば考える程、話せば話す程狼は苦しくなる。周りが真面目に考えている以上、自分も真面目に話さないと吊られてしまうしからである(寡黙吊りとはその為にある)。また、狼は生き残らなくてはいけない為、狼の話にはどこかに歪みが出ることが多い。狼が話せば話す程それは周囲への材料になる。狼に苦労をさせようじゃないですか。


つまるところ、「人狼を探す為に、あなたはどうしたいですか」というのが最大最強の質問であり、「正解」がないことを承知でこれに答えることが多分、人狼ゲームの本質だと思う訳なのだ。これは序盤だけではなく、中盤から終盤までずっと変わりない。

さて、次の場面を考えてみよう。


・吊られそうになった時何を話せばいいか。

特に吊り対象になった際の弁明で、「自分は村人なのでまあ吊られてもいいや」ということしか発言しない人が多かった気がして、これちょっと勿体無い様に思った。まあ弁明時間なんて短いんである程度仕方ない点もあるんだけど。

吊られそうになった人の最大の仕事は何かというと、「自分が吊られた後の手がかりを皆に残すこと」「自分が吊られた後、村はどう動くべきかというビジョンを示すこと」ではないかと私は思う。

例えばあなたが村人の場合、あなたが吊られるということは「村が吊り手を一手ムダにしようとしている」ということを意味している。さあ大変だ。自分が吊られるのは百歩譲って仕方ないとして、では自分が何かを「言い残す」ことで、その後村を有利にする方法はないだろうか。

例えば、「自分を不自然な理由で怪しんだ人」の指摘。例えば、吊り投票で挙動が怪しかった人の指摘。「自分が吊られそう」という場面で、そういったことを一番注意深く真剣に観られるのは、「吊られそうなあなた」に他ならない。

あるいは、あなたが吊られた後、霊能判定が白・黒に分かれるかも知れない。そんな時、あなたが生前誰と協調していたか、誰と対立していたかが、「どちらの能力者が本物か」を示す為の重要な手がかりになることもある。というか、そういった手がかりを残すことが村人の仕事の一つであり、その最終仕上げが吊られる際の弁明だったりする訳である。これ重要。

まあ、カード人狼では弁明時間といっても短かったりするので、なかなか難しいものがあるかも知れないけれど。遺言というものはその後の村をリードする結構重要な指標になることも多いので、最後の瞬間までなるべくたくさん話すときっといいことありますよ!ありますよ!


・中盤/終盤には何を話せばいいか。

今まで話してきたことを、思い出せる範囲でかまわないので思い出してみよう。自分が話したこと、他人が話したこと。それと、今の状況を照らし合わせて、何かおかしいところはあるだろうか。ないだろうか。

結局、中盤終盤にやるべきことの半分は、今まで出てきた材料のおさらいである。逆から観れば、中盤・終盤に生かす為にこそ、序盤に材料をたくさん出さなくてはいけない。

例えば、序盤から中盤にかけて、色んな人を吊り誘導しているのに自分は疑われていない人は、もしかすると怪しいかも知れない。あるいは、序盤で言っていたことと矛盾していることを言っている人が怪しいかも知れない。逆に、それは確定情報が見えていないからいちいち考え直している村人かも知れない。

後から狼だと判定された人から、「この人は怪しくないよ!」と思考を逸らそうとしていた人はいなかっただろうか。吊り投票に不自然なところはなかっただろうか。投票数が微妙な時、こっそりと狼から票を外した人はいなかっただろうか。

その辺、おさらいできる範囲でとにかくおさらいしてみましょう。きっとどこかに違和感が、歪みがある筈で、その下に狼が隠れています。

特に最後の方は状態も極限になってきて、色々と精神的にも大変かも知れないが、それこそが人狼ゲームの醍醐味。最後まで突っ走ればきっと勝ち負け関係なく充実感で一杯になる、筈。



・「あなたには何が見えているか」ということが、村への最大の手がかりなのです。

最大の手がかりは、「あなたは村人である」ということ。村人のあなたから何が見えているか。それを周囲にどう伝えるか。結局、人狼ゲームで話す内容というのはそこに集約されると思う。

人狼ゲームは、あなた一人で推理をする「推理ゲーム」ではない。あなたが生き残れば勝てる「生き残りゲーム」ではない。村の皆で話し合って人狼を見つけ出す、「会話ゲーム」なのである。

だから、たくさん判断してたくさん話しましょう。その判断が合っていたか間違っていたかに関わらず、それで、それだけでゲームは楽しくなります。


という様な感じで。すいません、手馴れた人には何言ってんだこいつと思われる様な内容かもですが、復習ということで勘弁してください。

また折を見て、「人狼に不慣れな人」が人狼や狂人になった場合の、「人狼側編」についても書いてみようと思う。

posted by しんざき at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 人狼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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