2009年06月08日

Webには優しさと幸せがあふれている(ただし可視化されない)

とか、常々思っている。そんなに厳密な話じゃないが。

例えば誰かが「書いたもの」に対する、他の誰かの反応の話。

感覚的な話だが、ネガティブな反応が8割を超えるエントリーというものは、大体の場合極めて巧みな釣りであるか、あるいはネガティブな反応以外をフィルタリングしている。ネガティブな反応が5割を超えるということすら滅多にない。ネガティブな反応が3割を越えている場合、おそらくその人にはある程度固定のアンチ層がついているのではないか。

ある程度「叩かれる」要素のある文章だとしても、それに対する反応の多くは中立、あるいはやや擁護的な反応と、圧倒的多数の「無言」あるいは「スルー」という反応に占められることが多い様に思う。スルーは優しさであり、無言は暖かさである。彼らは誤謬を指摘することも揚げ足をとることもなく、あなたの文章を静かに見守ってくれている。

「半分が味方になってくれれば大したものさ」というのは昔の何かのSF小説の台詞だが、むしろ「半分を敵にすること」の方が遥かに難しいんではないかという気が私にはする。悪意を呼び起こすには才能が必要だ。Webの大多数の人々のスルースキルは、あなたが考えているより遥かに高い。あなたのブログのアクセス数とコメント数を比較してみれば良い。


ところが、世の中には「ネガティブコメント怖い」という考えや「Web怖い」という考えが結構あちらこちらに見られる。コメント欄を閉じる人、ソーシャルブックマークを禁止する人もあちらこちらに見られる。


おそらくなのだが、ネガティブな反応は極めて「可視化されやすい」というか、「存在感が強い」ことがその要因なのではないかと思う。

100あるコメントの中に1つだけ強烈なDisが混じっている時、何故か書き手は「99の優しい反応」よりも「1つのDis」だけを心に残してしまう。1つのDisにのみ反応する義務感に駆られ、エントリーを起こし、それによってよりネガティブな反応がクローズアップされる。


一言で言うと、「ポジティブな反応よりもネガティブな反応の方が心に残る」為に、ネガティブ:ポジティブの量的な比率が勘違いされているという側面は結構あるんじゃないだろーか。いや、統計的な根拠がある訳でもないが。


個人的には、自分の文章は結構色んな人にスルーされているし、スルーされているということは皆優しいというくらい、ちょっとあったかめな図太い神経でいた方がWebをわたりやすいんじゃないかと私は思ったりする。


以前毎日新聞が、サイレントマジョリティーがどうとか言ってエラい叩かれたことがあった。言論機関であの論法はどうなんだとは確かに思うが、個人的レベルに話を矮小化すれば、「見えないたくさんの人は私の味方」という思考がナチュラルに出来る人の精神的タフネスは物凄いと思う。

更に精神的タフネスが向上すると、「5割を超えるネガティブ反応の中で、たった一つのポジティブ反応に食らいつく」なんて強烈なセルフフィルタリングを身につけている人も稀にいるらしいが、まあそこまでいくと色々とアレなのでオススメはしない。


まあ何はともあれ、「Webの人は意外と皆優しいから、多少Disられてもあんまり気にすんなよ!」ということで。



余談だが、「ポジティブな反応」を「幸せ」に、「ネガティブな反応」を「不幸」に置き換えても同じ様な話になると思う。楽しそうにのろけ話をしてるヤツとか、その辺の日記見てればさっさと爆発してくださいって思うくらいたくさん転がってるのに、何で皆結婚の不幸な話ばっかり探し出してくるのかな。よく分からん。

posted by しんざき at 17:14 | Comment(5) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
別に難しくは無いでしょう。
そいつの”趣味”を貶してやることです。
主義主張は人それぞれで済みますが、趣味だけは別です。
Posted by とおり at 2009年06月10日 02:37
>とおりさん
えーと、「難しい」というのはどこにかかる言葉でしょう?
Posted by しんざき at 2009年06月19日 08:28
「半分を敵に回すこと」だと思います。あと、ストレートなヘイトスピーチ。
そもそも他者に対してネガティヴなことを書いているブログというのも世の中には結構ありますし。
Posted by Yuu Arimura at 2009年06月30日 08:48
あ、「ストレートなヘイトスピーチ」は「"趣味"を貶すのと同様、簡単に半分を敵に回す方法」として書きました。
Posted by Yuu Arimura at 2009年06月30日 08:49
>Yuu Arimuraさん
あ、なるほど。ご指摘ありがとうございました。

ただ、最近は読者側のスルースキルも上がっていて、ある程度いじり甲斐のあるヘイトスピーチでなければ結構スルーされてるんじゃないかなあ、という印象もあります。
Posted by しんざき at 2009年06月30日 11:53
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