2004年12月08日

レトロゲーム万里を往く その7 〜スペランカー〜

このゲームについて、何事かを語る必要はあるだろうか。

下り坂でジャンプしただけで命を散らす、どこか職業選択に関して致命的な間違いを犯した観のある脆弱な探検家が、財宝を求めてクスリキメて洞窟の奥へと突貫し、華々しく散る。哲学的な姿すら我らに垣間見せるアクションゲーム、「スペランカー」。

何故このゲームが今日、ここまで有名になったのか。それは、「適材適所ではない職業だってあるんだよ」とか「向いてない職につくとマジ大変だよ、いやホント死ぬから」みたいな感じのメッセージを、就職氷河期の現代日本に広く伝えようとするその姿が我々の感動を誘うからではないだろうか。

などと妄言を吐いてみたが、こういったゲーム評ももうあちらこちらで語り尽くされている様な気がする。何故だかこのゲームは伝説になり過ぎた。アクションゲームとしてスパルタンな面白さがあるのは事実だし、タイトルのBGMも闇雲に渋い名曲ではあるが、単に主人公が脆弱だという話ならシャドウゲイトだってクルクルランドだってドンキーコングJRだって相当なものだ。

なんというか、スペランカーというゲームは、余りにも「ひ弱」という部分だけがネタとしてクローズアップされ過ぎている気がするのだ。ネットを探してみてもこんな評価こういったネタが大勢を占め、スペランカーの若き主人公は「ひ弱」というレッテルのもと脆弱街道まっしぐらである。

いや、良いのだ。評価もネタも納得がいく。私だって、コウモリだか照明弾だかの破片が降ってきただけで死ぬのはちょっとどうかと思う。そんなんでは新宿御苑を散歩するだけで残機が5人くらい必要だろうと思うときもある。

だが、違うだろう、と。それだけじゃないだろう、と。私は声を大にして言いたい。オレたちが、オレたちが未来に伝えなくちゃいけないことはただ「脆弱」の一言だけなのか!初めてエレベーターから無事に降りられた時のあの感動を、初めてロープから横の足場に生きて飛び移れた時のあの快感を、初めて一面をクリアした時のあの達成感を、オレたちの次の世代に伝えなくちゃいけないんじゃないのか。と、そういった魂の声がほとばしるのを止めることが出来ない、気がしたのだが書いてる間に別にどうでもいい気がしてきた。この七行なし。

ということで、今回は何よりもまず、「スペランカー先生」の紹介を行いたいのである。ご存知の方はとっくにご存知ではあろうが。

「スペランカー先生」は、アイレム公式ページ内、アイレムふるさと4コマ小唄の一角を占める。ドッジボールに当たっただけで命を失うスペランカー先生が、とある学校で文字通り命をかけて教師生活に挑む、感動教育4コマ漫画である。スペランカー先生の数々の生き様、及び死に様(多数)が感動的に描かれる訳なのであるが、個人的には脇役の女性教師や体育教師がなかなかいい味出していると思う。

ちなみにこの「ふるさと4コマ小唄」であるが、他の四コマシリーズも味があるものが多くてお勧めである。個人的には開発者の怨嗟の念をハートフルな絵でコーティングしている「アイレムひみつ日記」や、破滅的なぐっすんおよよが活躍する「なぞなぞくいず」などをお勧めしたい。もっとも、特に後者に関しては、元ネタのゲームを知らないとちょっとなんだか分からない可能性も高い。

いつも通り関連ページを挙げておこう。攻略やゲーム情報に関しては、

スペランカー講座

こちらのページが圧倒的である。「非ランダムアイテム理論」など、恐るべき情報量が圧巻だ。
また、このゲームはアーケード版も存在するのだが、それに関しては
OKINIIRI様が掲載して下さっている。FC版とは全く違う雰囲気の様だが、私は実は未プレイ。見かけたらコインを入れてみたいものである。
posted by しんざき at 17:16 | Comment(9) | TrackBack(3) | レトロゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございます。
まさかスペランカーを引っ掛けて貰えるとは思いませんでした。
レトロゲームはもちろん、ゴーストライター、世評など大変面白く読ませていただきました。
毎回の更新楽しみに致しております。
Posted by バブシカ at 2004年12月09日 01:15
>この七行なし。
撤回はやっ。
Posted by End at 2004年12月09日 09:06
>バブシカさん
ご来ページありがとうございます。レトロゲー主体の変なページですので、意外なところにTBさせて頂くかも知れないですがどうかご容赦ください。

>endさん
書いてる間に物凄い勢いでテンションが落ちました。
Posted by しんざき at 2004年12月09日 12:44
エレベータからの生還は感動です!!
Posted by いす at 2004年12月09日 13:11
>いすさん
あのゲームは感動一杯ですよね。私は、ジャンプをミスって穴の横に引っかかって、そこから無事生還出来た時がかなり感動的でした。
Posted by しんざき at 2004年12月10日 08:50
業務用の『スペランカー』・・・我が町札幌のスガイ(2階)に置かれていたような・・・
『2』のマニュアルには、「徳を知って得をしよう」なる迷文が有るそうですが。
Posted by 水奈上大地22B at 2005年11月11日 17:41
> 水奈上大地22Bさん
>我が町札幌のスガイ(2階)に置かれていたような・・・
札幌にお住まいでしたか。確か、随分昔テレビ塔の二階だか地下になかなかステキな品揃えのゲーセンがあった様な覚えがあるんですが、まだ健在でしょうか。
Posted by しんざき at 2005年11月14日 10:29
テレビ塔の事ですが・・・滅び去りました(涙)。
あの塔の3階(ゲームコーナーがあった)には、中央のモニターが黄ばんで発色した『ダライアス』があって、10ウン年前にエレベーター待ちが面倒臭くなって、階段で駆け登った先には・・・筐体がコーラの自販機に置き換えられてしまっていて・・・泣き崩れました・・・
Posted by 水奈上大地22B at 2005年11月14日 12:58
>水奈上大地22Bさん
Σ(・口・)

うーん、私もあのゲーセンに最後に行ったのは高校の修学旅行の時だった覚えがあるので・・・まさかお亡くなりになっていたとは。
諸行無常ですね。
Posted by しんざき at 2005年11月14日 15:09
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