2009年08月05日

短期人狼の歩き方・ある潜伏狼の思考。

若干タイトルへんこう。

以下の文章は、飽くまでしんざきはこう考えています、というだけの話なので、妥当なのかどうかは保証できませんし、これで勝てるかどうかも知りません。
また、しんざきは共有騙りに挑戦して真正面からトラップに突っ込んで黒確定する様なお茶目スキル狼の経験者なので、それも踏まえた上で読んで頂ければと思います。


・潜伏狼:目的の確認編。

潜伏狼の仕事内容はとてもシンプルである。一行で済む。

自分達以外の誰かを吊って、勝利に必要な吊り回数を消費させること。

とにかく、標準的な村の編成においては、最後に一匹狼陣営が残れば勝ちなのである。なので、別に最白になる必要はない。仲間全員が生き残る必要もない。ただ、吊り回数を計算しつくして、「最後の一回の吊り」で狼以外を吊ればいいだけ。とてもシンプル。

勿論、シンプルだということと簡単だということはイコールではない。潜伏狼は「最後の一回」の吊りを自分達から逸らす為に、なみなみならぬ努力を要求される。

結局のところ、「村から見て自分よりも先に吊るべき人」を何人か作ることが出来れば、それで狼は勝てるのだ。そして、吊り先を決める際、一番重要な要素は「黒く見えるかどうか」だから、狼の戦略を考える時はどうしても、「黒さとは何か、白さとは何か」を考える必要がある。

ということで次項。


・潜伏狼:白黒考察編。

白とか黒とかいう話は、要するに「こいつ怪しい」「こいつはそうでもない」という判断基準の話なのですが。

まず、最初に、極めて重要な前提。「ある人が怪しいかどうかを判断する為の基準」は、人によって異なる。その為、「全員から白く思われる」プレイをすることは極めて難しい、というか、普通は不可能である。 ここが、人狼の一番難しいところであり、一番面白いところだ。

ただし、「一般的に怪しいと思われる基準」を頭に入れておいて、それを避けることは可能だろうし、「この人はこういう疑い方をするな」ということを読み取って、それに合わせて潜伏の仕方を調整することも多分可能だろう。潜伏狼の腕前というのは、要するにここに集約されるような気がする。

ちょっと具体的な話に移ると、まず、以下の様な基準を「黒要素」と考える人はそこそこ多いような気がする。

・自分の意見を言わない。有力な人の意見に追従する。
・根拠が薄い吊りを強引に押す。
・人狼を探そうとする姿勢が見られない。
・メリットの薄いローラーを積極的に誘導する。
・発言数は多いが、内容寡黙。状況の確認など、村視点での情報量を増やさない発言が多い。
・視点漏れ。狼でしか分かりえない情報を漏らす。


以下の要素は、場合や考え方によって黒と考える人も白と考える人もいそうな、色々微妙なライン。当然、相互に矛盾しているものも含まれる。

・論理矛盾。日をまたいで言っていることが変わる。
・寡黙。発言数自体が少ない。
・人狼ではなく、潜伏能力者(狩人とか)が誰か、という思考方法をする。
・特に終盤、可能性を絞らず、むしろ増やす発言をする(こういう可能性もあるかも、の様な)。語尾を濁す。
・確定情報はない筈なのに白黒を確信している。自分の思考内容を疑わない。
・襲撃先を踏まえた考察の見直しをしない。
・自吊り推奨発言をする(場面にもよるが)
・確定白に対する議論で発言数を消費する。


まあ他にも色々あるだろうけど取り敢えずこんなもんでいいや。

とにかく、こういった様々な基準から、「なるべく多くの人に白く見てもらう」「自分よりも先に他の誰かを吊る」為には何をすればいいか、ということを考えるのが重要なんじゃないかと思った。


潜伏狼:じゃあどうすりゃいいの編。

上の話を踏まえた上で。潜伏狼は以下2点のことを考える必要がある。

1.占い師から占われない・黒判定をもらわないこと。
2.決定力がある人を味方につけること。


1番。占い師というのはひじょーーに強力な職業であって、ここから黒判定をもらうというのは村にとって超強烈な黒要素なので、狼はなるべく黒判定をもらわないようにしなくてはいけない。これは、その占い師が真だろうが偽だろうが変わらない(一応状況にもよるが)

方法は二つある。「狩人護衛をかいくぐって占い師を食べる」か「占い師に占われない様にする」。どちらかだ。

占い師を襲撃するなら話は早い。狩人との読み合いだ。狩人は誰を護衛しているか?占い師か?確白か?霊能が確定しているならそちらについていてくれないか?占い師が複数出ているならどちらを護衛しているか?GJ出たら吊り回数増えるか?増えないか?というか狩人まだ生きてるか?

ここは正念場である。折角襲撃成功したのに真占い師じゃなかったよーというのはまたショボーンでもあるので、狼自身も「誰が真占い師なのか」ということをよく見定めた上で行動しなくてはいけない(生き残った側にケチをつけてローラーを誘発出来るという点で無駄ではないが)

特に、信用度をとっている真占い師に占われるのは8割がた負けフラグなので、是非真占いを襲撃して被占いの心配をなくしたいところである。妖魔がいる構成だとまた色々めんどいけど。

もう一つ、「そもそも占われない様にする」にはどうすればいいか?こちらはプレイングの範疇である。運も絡む。

要するに占い先の決定権をもっている人に「こいつを占っても無駄だろうなー」と思わせることだ。まとめ役がいるならまとめ役の、占い師の自由なら占い師の、「どんな基準で占い先決めているか」を読みとり、それに合わせてプレイングを調整することは一応可能だろうと思う。「半分ランダム」だとか、「判定してみて白だったら頼もしい人を占う」みたいな考え方の人も結構いるんで色々と難しいけど。正直、運重要。

やはり、真占いは生存している限り狼陣営にとって爆弾なので、どこかで襲撃、あるいは吊り誘導を心がけたいところではある。時にはギャンブルに出ることも重要だろう。


続いて2番。「決定力がある人を味方につけること」。

これも話は簡単で、要するに「誰を吊るかを決められる、誘導出来る人」に自分は白いと思ってもらえればいい。まとめ役がいるならまとめ役に。そうでないなら、そうでない人たちに。

特に最終盤では、たった一人を味方につけることが勝利に直結する場合が多い。とにかく全力で自分の白要素を提示し、他人の黒要素を指摘する。この時、前項の「白黒要素」を考慮する。これが重要なのは村側も同じことだけど。


・潜伏狼:襲撃先選択編。

さて。もう一つ考えなくてはいけないのが、「襲撃先どうしましょ」ということだ。

狼が襲撃したい役職は、優先度順には以下の様になる。

1.占い師
2.潜伏狩人
3.上記以外の能力者(ローラーされそうにない場合)
4.確定白
5.その他

占い師や狩人を襲いたいのは当然だが、例えばローラーされそうな霊能者をわざわざ襲うメリットはあまりない。狼が吊られたタイミングで霊能判定を隠したい、みたいな需要があればまた別だけど。

重要なのが、中盤以降能力者を襲う状況ではなくなり、片白や灰を襲うことになった場合の思考である。

基本的には、「最終的に自分を吊ろうとするリスクが高そうな人」を襲撃したい。この時、一概に「自分を疑っている人」を襲撃するより、「疑う軸がよく分からなくて最終的な矛先が予想出来ない人」を襲撃した方が、最終日の議論で有利になる場合が多い様な気がする。「何故その人が残されているか」という材料も出来るし。まあ、好みだけど。

逆に村側の人は、「自分の疑う基準をしっかりと持って、その上でたまに敢えて軸を外す」と強いかも知れない。また、潜伏狼の人は、「後吊り回数は○回、誰と誰襲撃して、誰と誰吊れば勝ち」みたいな大雑把な計算をしながらプレイすると強いかも知れない。


長くなった。

とにかく、潜伏狼はひじょーに大変な役職だけど、同時に最強のエンターティナーであり、一番やりがいがある役職でもある。村側に「お前が狼だったのかーー!!」という新鮮な驚きを提供出来る様頑張りたいものである。

でもしんざきは普段は白いので吊らないで下さい。きっと潜伏共有者ですよ!ですよ!!


いつものことながら用語とかルールの案内を完全にすっ飛ばしているので、よく分からなかった人はこちらをご参照下さい。

人狼BBSまとめサイト:基本知識
人狼BBSまとめサイト:セオリー


次回はラインとかライン切りについて何か書くかも。
posted by しんざき at 17:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 人狼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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