かつて東大フォルクローレミニコンサートにて、(ノリだけは)凄まじいグループとして華々しくデビューしたIiticoだが、2001年の大学間交流会定期演奏会にて、「Soy caporal」の演奏中に観客を起立させるという暴挙で敬意と話題性と多大なる顰蹙を勝ち取って以来、時折飲み会のリハーサルをするのみの活動に留まっていた。が、来る2005年4月、ついに復活コンサートが開催されるらしい。
練習には全員揃うことが殆どないのに練習後の飲み会には凄まじい出席率を誇るなど、特に打ち上げのテクニックに光るものがあると言われるIiticoであるが、4月のコンサートには一体どの様な演奏をみせてくれるのであろうか。
今回の記事を作成するに当たって、メンバー達に意気込みを聞いてみた。彼らは熱意と意気に目を輝かせながら、よどみのない口調でコンサートへの抱負を語った。
ケーナ吹きのA氏:
「まあ、「誰?」とか言われにいくのもたまにはいいですよね。ほら、俺らもいい加減老害って感じですし」
ギター引きのS氏:
「あの、酒ないんですけど。意味なくねえすかコレ」
女性ボーカルのM氏:
「渋谷って本当に谷だから渋谷なんだ、ってわかったことが今日一番の収穫でした」
サンポーニャ吹きのM氏:
生涯ベスト3に入る大風邪の為欠席(生死不明)
ギター弾きのH氏:
医局の体制的矛盾に違和感を感じつつ欠席
ギター弾きのG氏:
他人の花嫁を略奪する為欠席(逮捕・非逮捕不明)
コンサートへの期待を否応にも高めるこの熱意を、読者諸兄も感じとって頂けるだろうか。本当に4月に開催出来るのか全く分からない点が唯一の不安材料だが、今世紀最初の大型脱力系コンサートとして歴史に残りかねないことが予想される。現在報じられている演奏予定曲は、「Imillitay」「Todos Juntos」「Nostalgia」など(本当に演奏されるか不明)。
ちなみにIiticoは、1999年12月、飲み会席上にて結成。以後、2000年4月、同10月、2001年12月と演奏を続けてきた。女性ボーカルの歌唱力に寄りかかったバランスの悪い演奏と偏った楽器構成、及び過剰な気合と本番だけで練習不足の辻褄を合わせるとてつもない適合力が特徴。グループ名は、練習の度に何故か必ず持ってこられていた焼酎が由来。
以後、コンサートの情報も追加され次第順次報ずる。ご期待頂きたい。
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