さてさて、中国様の対日非難はますます激しくなっている昨今な訳ですが。
極東ブログ様で聞き捨てならない記事を見つけた。
米国は台湾への軍事支援を強化してきている
上記の様な状況にある中国は、現在台湾関係の問題にはかなりナーバスになっていると言っていいと思う。このタイミングでアメリカがこういう手を打つことが意外だ。
ブッシュ政権は元より台湾への肩入れ度が強いものの、大統領選挙後は中道派が勢力を増していることもあり、しばらく(北京五輪くらいまでは)中国を刺激する様な動きをしないものだと思っていた。まあ中国は対米には表立った批判の大キャンペーンは展開しないとは思うが(そして、このことが対日の偏った態度の証左になると思うが)、この情勢下でアメリカと台湾の結びつきが強まったらかなりのプレッシャーになるだろう。
しかし、極東ブログ様も
> ここでは、台湾海峡が封鎖されれば、日本と韓国が封鎖されますよ、特に、石油が断たれますよ
>("choke off international commercial shipping, especially oil")と触れている。
>日本には単純にぞっとする話が、冷静に考えれば、そのことがどれだけ米国にとって
>重要性を持つことなのだろうかとも疑問に思う。
こうおっしゃっているが、これがアメリカにとってどういうメリットになるのかは良く分からない。というか、アメリカの東アジア政策における日本の重要性というものが、今どの程度のものだと評価されているのかがいまいち分からない。このタイミングだからつい日本への「援護射撃」ととってしまいそうになるが、むしろブッシュ政権の中道派への牽制という解釈が成り立つかも知れない。日本にとっては台湾・アメリカが中国に対する連携を強めてくれるというのは単純にいい話であるとは思うのだが。
それにしても、
>私の印象ではどうも日本のマスメディアや一部の大衆感情は
>北朝鮮という餌に踊らされているようにも思える。
これは本当に同感。北朝鮮が今実際にどれだけの脅威なのかという問題と、もっと騒ぐべき問題は他にないんかという件に関しては冷静に考える必要があるだろう。北朝鮮が本当に脅威になるとしたら、むしろ崩壊した後の話なのではないかと思うのだが、まあこれはまたその内。
2004年12月22日

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