2010年01月15日

「キャッチボール型」以外の会話について色々と考えてみた。

「会話はキャッチボール」であると良く言われるが、近年会話の形式は多種多様になっており、キャッチボールのみを会話の比喩表現にするには無理が出てきていると私は考えている。

その為、本エントリーでは「キャッチボール型」以外の会話の比喩表現についての可能性を追求し、人類の会話ライフを的確に捉える為の一助としたい。


・キャッチボール型会話

もっとも典型的、あるいは理想的と思われる会話形式の比喩表現。一方の発言を他方が受け止めて、それに基いた発言を返すという双方向的会話を表している。一言一言の発言をボールにたとえ、一方がボールを投げている間は他方が聞き役に徹するという状況をよく表現している。時にはボールを後ろに逸らしてしまったり、途方もない角度で魔球を投げてしまうこともある、という点も一般的なキャッチボールに近い。

ただ、実際の会話においては「ボールは一個とは限らない」「同時に複数の発言が飛び交う場合も多い」という点が、この比喩表現の最大の弱点といえるだろう。会話の終結はどちらか一方が会話を納めたくなった時、という点は実際のキャッチボールに近いのだが、一方が会話を納めたと思ったらもう一方が新しいボールを取り出して投げつけてきた、などという状況が発生することも多い。

尚、会話のテンポが早いと卓球型会話にクラスチェンジすることがある、ということも報告されている。関西で多いという。


・サッカー型会話

会議体やグループディスカッションなどでの会話を表現している比喩表現。複数人が参加し、誰かがボールをもっている(発言をしている)間は基本的には口を挟まず、様々なプレイヤーの間をボールが飛び交う状況を表している。

パスワークが豊富(会話が飛び交う)なチーム、ドリブル主体(一人の話が長い)のチーム、主に一人がボールを支配して他の人のタックルをフェイントでかわしまくるチーム、ボールを積極的に取りに行くプレイヤーがおらず誰もボールに触っていないという状況が頻繁に起きるチームなど、様々なゲーム状況があるという点も、実際の会議をよく言い表していると考えられる。


・野球型会話

上記、サッカー型会話の変形。参加プレイヤーは複数いるが、会話の主体は基本的には一対一であり、残りの参加メンバーは話者のフォローに回る、あるいは自分の番が回ってくるまで待機している、といった会話状況。

話者が指定されるパネルディスカッション、あるいは裁判など、やや特殊な状況での会話を表現している。審判はいる場合もいない場合もあるが、ヘタな審判が参加するとゲームがとても荒れる、という点は現実の会話に近い。また、会話の性質によってはドッジボール型会話にクラスチェンジする場合もある。


・ボーリング型会話

やや特殊な会話状況。話者は基本的に一人に限定されており、聞き手に大してボール(発言)を投じ、好反応を得ようとする状況。厳密に言うと会話とは言えないが、コミュニケーションの一形態ではある。

演説、プレゼンテーションなどでこういった会話状況が頻出する。また、近年隆盛しているブログやTwitterの様なミニブログなどでもよく見られる状況であるといえるだろう。ギャラリーから野次が飛ぶ場合が結構ある、という点が一般的なボーリングからはやや外れる。


・節分の豆まき型会話

一人、あるいは少人数のグループが大量の発言を行い、一方はそれをかわす、あるいはスルーすることに終始するという状況を表している比喩表現。実際にはこの様な会話状況が発生するケースはかなり多い。話者の発言量によって、ショットガン狩猟型会話、クレー射撃型会話などの言い換えも考えられる。

そもそもそれは球技なのか、という問題点があるが些細な疑問だといえよう。


・プライベートライアンのオープニング型会話

やや特殊な会話状況。複数人数によって複数のボールが投じられ、飛び交うボール一つ一つが致死性であり、避ける、逃げる、防御する、やられる前にやる等、一触即発サバイバル的なプレイ参加を求められる状況。通常、複数人が被害を受け、凄惨な結果が出る場合も多い。

極めて荒れた会議、一部の株主総会、男女間の痴話喧嘩などが主な発生場所であったが、最近は上記ブログサービスが特殊な状況で炎上した場合、一部の掲示板サービスなどが荒れた場合、あと人狼ゲームの席上などでも割と頻繁に見られる様になった。大変危険な会話状況であり、巻き込まれる際には注意深い参加を心がけるべきである。

どう考えても球技ではないが、些細な問題であるといえよう。




以上、様々な会話状況と、それを表現する球技についてまとめた。
これを読んでいる諸氏がどの様な球技を選択されるかは分からないが、快適な会話ライフを送られることを心から祈念する。
posted by しんざき at 12:29 | Comment(3) | TrackBack(1) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
ではデッドボール型会話で
もしくは少林サッカー型でも可
Posted by 殺人パンダ at 2010年01月15日 19:25
個人的に卓球型会話はキャッチボール型会話と異なるように思いました。
なんというか、相手の言葉を受け取らず、ひたすら打ち合うイメージがあるので。
口論的な形なのかな、と。テニス型ともいうかも。

また、キャッチボール前提の会話で、相手の受け損ねや、揚げ足を狙うドッチボール型の存在も確認されています。
Posted by ナイロン at 2010年01月17日 11:18
キャッチボールはキャッチボールでも接待キャッチボール。
こっちが投げる球は相手が受けやすい球じゃなきゃダメ、向こうが投げる球はどんな大暴投でも受け止め、受けやすく返球しなきゃダメ。
そうしないとたちまち機嫌損ねて締め出しにかかる。

リア充との会話ってこんな感じ。
Posted by at 2010年01月18日 11:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

[ライフハック]コミュニケーションを楽しむためにすべき4つのこと
Excerpt: コミュニケーションは重要とよく言われますが、スムーズに意思疎通を図るのは相当に難しいことはご存じの通りです。当たり前ですがコミュニケーションの目的は『合意』、『共感』です。この2つを見落としてしまっ..
Weblog: keitaro-news
Tracked: 2010-01-17 10:29