この記事の意味が良く分からない。
可能性は二つしかない。本当かウソか。
もしこの程度の制度というか体勢というものが今まで出来ていなかったのだとこの記事が本当に言っているのだとしたら、警察は一体今まで何をしておったのかという話になる。
基本的に法治国家の警察というものは、性犯罪といわずもっと軽い刑罰でも、前科がつく犯罪者に関してであれば調べればすぐわかる程度のデータは揃えている筈だ。でなければ前科という制度自体無意味である。警察が地域住民の住所登録をどの様に行っているかは周知の事実であるし、それがどんなDBでクラスタリングされているかについても聞き及んでいる。そして、そのDBにアクセスする為のWANは既に整備されている筈だ。
この記事をぱっと読んだだけでは正直いって良く分からんのだが、つまりこの記事は
1.今までそーゆー体勢はさっぱり整ってませんでしたよてへ
2.システムはあったんだけど全国で共有することは縄張りとか色々問題があったんで難しかった
3.すげえ勢いで既に仕組みは整ってるんだけど、今まで秘密にしといたんで世論が傾き始めた今になってやっと発表することにした
上の三つの内どれを意図しているのだ?真面目に意味不明なのでどなたか解説してくだされ。
ちなみにミーガン法に関しては、「性犯罪を殺人やその他凶悪犯罪以外の特別扱いにするのは、やや感情的なものが感じられるので法理論としてはちょっと違和感を覚えるが、再犯率というものがちゃんと客観的データとして示されるならまあどんどんやればいいんじゃないすかね」という程度のスタンスである。傷ましい事件には人並みに眉根を寄せるし、犯罪者の人権がそもそも何故俎上に上がるのかもさっぱり分からないが、法は法として「傷ましい」以外の客観的な根拠が必要だろうと思う。どーも、「再犯を繰り返す傾向」という曖昧な言葉だけで議論が一人歩きしている気もするのだが、どんなものか。
まあ要は、どーせ住所発表するなら何で普通の快楽殺人者の分はしないんスか、ということなのだが。少女の命は大人のそれより重いか。
関連記事。
http://www.jiten.com/dicmi/docs/k32/22990.htm
ミーガン法について。詳しい。
発見したのは極東ブログ様から。いつもながら、報道回りについての解説が深く、勉強になる。
2005年01月07日
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警察庁の越権行為
Excerpt: 奈良の事件も含め性犯罪には何らかの歯止めが必要だと思うが、真っ先に言い出したのが警察庁というのが気に掛かる。マスコミは何故に批判しないのか?
Weblog: Troubled days 悩み多き日々
Tracked: 2005-01-09 22:09