2005年01月24日

レトロゲーム万里を往く その16 〜忍者くん 魔城の冒険〜

そうなのです。うちのページは本当はレトロゲームページだったのです。頻繁に壮絶な勢いでわき道にそれるけど。ゴーストライターの話とか民族音楽の話とかばっかしてるとアイデンティティを見失います。もう遅い、とかつぶやいた知人はグラウンド10周な。
ということで今日は、ジャレコよりの使者、赤い姿の熱い奴、「忍者くん」について紹介したいと思います。職場で更新なんで画像ないですが。
以下常態。

「忍者くん」。1985年5月、ジャレコから発売。UPLの同名作品の業務用からの移植タイトルである。

後に「阿修羅の章」「忍者じゃじゃまる君」などと続いたシリーズものの初代となる、アクションゲームの佳作。キャラクターはコミカルだが、ゲーム性は相当に渋く、かつ熱い。

プレイヤーは、主人公である「忍者くん」を操り、縦長の画面で岩山や城を登って行き、配置されている敵キャラを全滅させなくてはいけない。忍者くんが行えるアクションは、手裏剣投げとジャンプだけ、という実にシンプルな操作性であり、敵に後ろから体当たりをして気絶させてから手裏剣でとどめを刺すのが基本、という、ある種非常に忍者らしいゲーム性である。ああ忍者。真正面から正々堂々と戦うなぞ、断じて忍者のやることではない。この辺りの一本筋の通ったスタンス、どこぞの対戦格闘とは大違いである(どことは言わないが、主にADKとかADKとかADKとかの)まあ、忍者装束が何故か真っ赤であるところに一抹の疑念を覚えないではないが、そこはご愛嬌というべきであろう。
この「気絶させる」というアクションが、このゲームの奥深さの源泉なのである。

敵は黒子、だるま、カブキ、カミナリ小僧、鎧武者の5種族であるが、最初のザコである黒子からして、忍者くんよりも遥かに手裏剣連射速度は速く、正面から戦っていてはまるっきり勝ち目がない。そこで、下の階層や上の階層から飛び掛かって気絶させたり、後ろに忍び寄って手裏剣を投げつけなくてはいけないのだが、敵にもきちんとした思考回路が備わっており、忍者くんとの間合いを計ったり、逆に忍者くんの方を気絶させようとしたりしてくる。時には大ジャンプ同士で空中戦になることもあり、この辺の「パターンが出来ない緊張感」が忍者くんの面白いところなのだ。
また、ボーナスの入り方なども考えられた作りになっている。一つのステージをクリアする際、敵一人につき手裏剣一枚のみの使用で全員を倒しきると、クリア時に一万点のボーナスを得る、というギミックが存在するのだ。一撃必倒。2の打ち要らず。熱い。これぞ闇に生きる忍者の在りようと言うべきである。赤いけど。

キャラクターの動き自体も、種類が少ない分実に良く考えられた軌跡となっており、ずーっとゲームを続けていても、何故かプレイヤーを飽きさせない。まさに「敵に飛び掛る」という動きで、きっちりと決まると本当に「無音の忍者」という気分になれる。実に実に、「動かしていて気持ちのいい」インターフェースである。これぞ遊べるアクションの最重要ポイントだ。
シンプルで、それでいて飽きない。アクションゲームの名作とは、こんなゲームのことを言うのではないだろうか。
posted by しんざき at 11:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | レトロゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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