2006年05月10日

戦略ゲームとしての三國志と信長の比較。

既出かどうかはシラネ。(ダメな開き直り)

ニンテンドーDS版信長をやりながら考えた、光栄の2大戦略ゲーの比較。ただ、私が最近の信長を遊んでないんで、レトロゲーム視点ということで。

先に箇条書きで結論から。

・「勢力拡張ゲーム」として戦略ゲーを見た場合、一つの大きな壁は、後半戦のダレである。

・「勢力拡張ゲーム」としてみる限り、素材的にはどうしても「三國志 >>> 信長の野望」になると思う(ゲーム全体としての面白さはまた別)。

・主な理由は地図である。戦略の方向として「線」になりがちな日本地図は、三國志に比べてゲームの進め方が単調になりやすい。

・「信長=線を生かしたゲーム性」、「三國志=面を生かしたゲーム性」、みたいにすればいい感じで住み分けられそうな気がするけど、最近の信長ってどうなん?(嵐世紀以降知らねえ)

以下補足。まあ別に三國志や信長に限らないと思うのだが、世の中のあまねく戦略ゲームにつきまとう問題点として、「終盤ダレる」というものがあるんじゃねえかと思う。

ある程度特殊な縛りをしようが手加減をしようが、三國志や信長の野望の基本は「勢力拡張」である。CPUを多少強くしたってそんなこたあ関係なく、ゲームを進めれば進める程プレイヤーの勢力は拡大する訳で、つまり終盤になればなる程CPUとプレイヤーの強弱差が開く。

好みの話が混じるが、これって結構昔っから開発者さんがバランス調整に腐心してきた問題なんではないんかと思う。

大勢力で蹂躙するのが大好きな人も多いだろうが、終盤余りに開き過ぎた兵力差に、敢えて手加減した戦力を派兵するなどといった工夫をしたり、あるいはそれ以前に面倒さが先にたってしまった人なども少なくなかったんではあるまいか。

この問題自体は宿命というかなんというか、戦略ゲームが「自勢力の拡張」を核にする限りは決して消えない問題である。全マップの9割を手中に収めたプレイヤー勢力と、残り一国しか領土のないCPU勢力が互角に戦ったら、そりゃあむしろ不自然ってもんだろう。

この「ダレ問題」に対する解答は古今東西色んなメーカーさんが工夫してきた訳で、ここではあんまり触れない。取り敢えず話は信長と三國志な訳で、勿論この二作にしても、プレイヤーのダレに対して色んな対策を重ねてきた訳ではあるのだが。

私の遊んだ限り、三國志より信長の方がダレるのが早い傾向がある気がする。

話は地図に収束する。

多くの農耕民族型プレイヤーにとって、戦略ゲームの地図は「塗り絵」である。ある国を領土にしたら、次はその隣の国を攻める。もう一つとなりの国を領土にすれば、最初の国を敵に接していない安全地帯にすることが出来る。領土拡張の基本はこの繰り返しであって、例外というものはあんまり多くない(たまにジンギスカンみたいなゲームもあるが)。この時点で、戦略ゲームのゲーム性にはある程度以上作業的な部分が最初っから含まれることになる。いやまあ、これも好みの問題っちゃあ問題なのだが。

で、信長の舞台は日本地図であり、三國志の舞台は中国地図である。当然のことながら、日本地図は日本の地形に制限を受ける。つまり、三國志では「スタート地点の荊州から、さて次は東西南北どこに行くべか」という「面」の選択肢が豊富なところ、信長ではかなりの部分それが制限される。

実際遊んでみれば分かるが、信長の野望における「戦略の方向」というのは、乱暴に要約すると「東」か「西」の二種類しかないのだ。勿論個々の場面では上下左右いずれに向かうかという選択肢は存在するのだが、武田が北征しても数ヶ月後には大抵日本海に突き当たり、今川は京都を目指して西進する。当たり前っちゃ当たり前の話で、日本は関を境に東日本と西日本なんである。

覇王伝から嵐世紀辺りを見る限り、これに対する光栄の解答の一つが「本城と支城の導入」つまりは攻略対象の数を純増するというものである様に思うが、あんまり根本的な解決法にはなってない様に思える。つまり、全体として進める方向がある程度制限されている以上、ゲームの進め方は多少なりと画一的にならざるを得ず、面倒さの増え幅も大きくならざるを得ない。

信長の要素として、「城攻め」というのもこれを助長している様な気はする。確か出たのは戦国群雄伝からだったか、信長の野望には篭城戦というものがあるんだが、これいまいち楽しく遊べてない人もいる様な気がする。後半戦になればなる程プレイヤーの勢力は大軍団になってく訳だが、それとこの「狭い通路を駆け抜けての城攻め」という舞台がうまいことマッチしてないのだ。現実的っちゃ現実的だと思うが、三國志の攻城戦がどっちかというと「派手さ」を重視している様に思えるところからすると、ちょっと損をしている部分のようにも思える。いやまあ、リアルがどうとかいう話を持ち出すと色々と面倒になるんだが。

この辺、「日本地図」という舞台を100%生かす為にはどうすればいいのかなーとか考えてみると色々難しい。いっそ戦略ゲーという舞台を逃れてもっと戦術に特化してみても面白いんじゃねえかとかも思うんだが、この辺はオレ妄想になるんでここでは書かない。


と、ごちゃごちゃ書いてはきたが、上記の話はあくまで「戦略ゲーの素材として」比較した場合の比較論だということは念を押しておきたい。ゲーム全体としてみれば、信長にも三國志にもそれぞれ山程遊び要素はあり、後は好みの問題になる。私の話をすれば、実は信長で一番好きなのって武将風雲録だったりするんだが(三國志は4)。


考えた内容以上、なのだが、実は私は嵐世紀以降の信長の内容をよく知らない。最近の信長って、三國志との住み分けどーやってるんですかね?個人的には、信長で一番好きなのって武将風雲録だったりするんですが。鉄甲船強杉(結局蹂躙系)。


posted by しんざき at 19:29 | Comment(5) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
マイフェイバリット信長の「天翔記」では、単純に後半になるほど半強制的に委任の割合を増やすことでプレイヤーのやることが変わる(つまり大勢力になるころには自分で戦場には立たず外交や謀略に専念する)ことで後半だれる宿命を回避してましたなあ。あのミクロからマクロへのなめらかな移り変わりは何回プレイしても実に美しかった。ちなみに天翔記も鉄甲船強杉でしたなあ(笑)。
Posted by 木戸孝紀 at 2006年05月10日 20:41
信長にしても三国志にしても最後は圧倒的になるのでいかに早く詰め将棋を終わらせるかということになってくるよね。
コレ系のゲームはやっぱり序盤の貧乏生活の中でいかにやりくりして生き残っていくかというところにあると思う。
といいつつも最近のは全然プレイしたことなかったりするけど(笑)
ちなみに一番好きなのは水滸伝-天命の誓い(笑)
Posted by GOTY at 2006年05月11日 00:06
私は信長は「天翔記」、三国志は9が一番好きかなあ。
ちなみに水滸伝は「天命の誓い」派です。もっと言うなら項劉記も好き。(笑)

最近の信長と三国志の住み分けは、前者は国の運営、後者は一人の人物になりきってのプレイ、つまり太閤立志伝的な方向、といえるでしょうか。

天翔記は、城の攻防戦も面白く、1ヶ月粘ったら他から戦力回せるような時は、真田ばりに大軍相手に挑発で粘りきったり、城も使った戦法も有効利用できるところがいいです。
三国志9は、シリーズ久しぶりの国視点プレイ、そして何より異民族の存在がいい味を出してます。強いんだこれが!(涙)

なんか趣旨と離れて申し訳ないですが、一言で言うなら「天翔記やりたくなってきた!」ということです。(笑)
Posted by しょうた at 2006年05月11日 14:19
こちらでは初めまして〜

この手のゲームは、国やキャラに対して如何に思いこみが強いか。だと思うんですよね〜
ゲームとして淡々と遊ぶなら絶対に戦術級SLGの方が面白いと思います。
まあ、私も最近のはどちらもプレーしてないので、細かいシステムは分かりませんけどw

籠城戦に関しては、時代が関係しているのかも知れませんが、城自体が大分違いますからねぇ。
そこが影響しているのかも知れませんね。
鈴木家での籠城戦は、鉄砲撃ちまくりで楽しかったですよw

まあ、大戦略が一番好きなSLGなんですけどねw
Posted by あじ at 2006年05月13日 00:58
>木戸さん
天翔記、評判いいですねえ。
前半・後半でゲーム性を変える、っていうのは単純だけど実に有効な手段ですね。機会をみてやってみます。

>GOTYさん
>コレ系のゲームはやっぱり序盤の貧乏生活の中でいかにやりくりして生き残っていくかというところにあると思う。

ありますね。結構よく聞く、最初が一番面白いってヤツ。
序盤は武将も少なければ出来ることも少ない筈なんですが、やっぱゲームの面白さの肝は制限要因だってことでしょうか?

水滸伝は私も好きデス。虎退治。

>しょうたさん
あなたも水滸伝かYO!

そういえば、信長の方は武将一人を選択して・・・って方向に行ってないですね。

>城も使った戦法も有効利用できるところがいいです。

あーーこの辺が欲しかった。遊んでみないとわかんないですね。

>あじさん
先日はどもどもです。

>この手のゲームは、国やキャラに対して如何に思いこみが強いか。だと思うんですよね〜

三國志はある意味最強のキャラゲーですねw

>籠城戦に関しては、時代が関係しているのかも知れませんが、城自体が大分違いますからねぇ。

日本のお城はイメージわきやすいんですが、中国の城って実際どんなもんだったんでしょうね?
Posted by しんざき at 2006年05月16日 22:36
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