ちょっと思考整理的に。特に結論が出るような話ではない。
ある行為をやめさせたい時にとるべき方向って、つきつめて考えると多分二つしかないんじゃないかと思う。
A.その行為をすることにデメリットを付与・提示する、あるいはメリットを減ずる。
B.その行為によって得られるメリットと同等かそれ以上のメリットをもった、別の行為を提示する。
例えば、小さな子供のいたずらをやめさせたいとする。
単純にそのいたずらを叱るのは、「これをやると叱られる」という意識を持たせるということで、Aの「デメリット付与」に当たる。「人に迷惑がかかるでしょう?」というように諭し、倫理観に抵触させるというのもAだ。
また、例えばいたずらの対象物を手が届かないところにおいてしまう、いたずらをやりにくくする、というのは、いたずらをする為のコストを上昇させる、ということでやはりAに該当する。
一方、子供のいたずらをやめさせる為に気をそらす、というのはよくある話だ。おもちゃを出してきたり、テレビをつけたり。そういったものは、別の「面白い」というメリットをもった行為を提示するということで、多分Bに該当する。
上手い親によっては、ちょっと違う対応方策もあって、
C.その行為の意味自体を変容させる。
つまり、いたずらをいたずらではなくしてしまう。例えばなのだけど、子供が雑巾をわしゃわしゃといじくっていたら、かわりに雑巾を与えて、いつの間にか「お掃除をしている」という行為に置き換えさせてしまう。うちの奥様もたまにそういうことをしているが、あれは鮮やかだ。ただ、その行為をやめさせたい、という話からはやや外れる。
何の話かというと、ちょっとマジコンについて考えていたのだけれど。
マジコンユーザーに使用をやめさせたいとすれば、やはり方向的には二つの方向が考えられる。
A.法律による禁止、モラル形成による倫理観抵触、輸入規制などで購入しにくくする、技術的に使用をしにくくする
といったデメリットを増す方向の対策と、
B.ダウンロード販売の拡充、容易化、低価格化、別の優位機能をもった公式マジコン(的なもの)の販売
といった別のメリットをもった手法の提示だ。
まあ、金銭が絡む時点でBの方向は難しいんじゃねえかという話でもあるが。近年Aの対策についてはやっと段々と進んできて、それはそれで是非進めるべきだろうと思うのだが、Bや、あるいはCの方法の可能性追求というのも、それなりに考える価値があるんじゃないかなあ、などと思う次第である。
周回遅れの話かも知れないけれどまあいいや。思考メモ、ざっくりと以上の通り。
2011年02月04日

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