たいした話ではないんだが。
なんとなくそう呼ばれることが多い、気がするが、といっても具体的なケースは四件しかない。一件はうちの奥様、一件は私、一件は知人、もう一件は同僚。
私の場合は既に祖父が他界しているから特段意味はない。問題はあとの三件で、祖父が存命であるにも関わらず、祖父母が同居している家をさして「お爺ちゃんの家」ではなく「お婆ちゃんの家」と呼ぶ傾向があるらしい。
具体的にケースとして挙げられる訳ではないが、そういえば「お爺ちゃんの家」という呼び方をあまり聞かない、気がする。
今ふと思いついてGoogleで調べてみた。
「祖父の家」でHit:115,000件
「祖母の家」でHit:290,000件
「お爺ちゃんの家」でHit:354件
「お婆ちゃんの家」でHit:13,600件
「おじいちゃんの家」でHit:79,000件
「おばあちゃんの家」でHit:396,000件
思った以上に顕著だった。特に二つ目の比較に瞠目すべき結果が出ている。偉大なるはGoogle先生、というところか。
ぱっと考えて二つの理由が思い浮かんだ。
a.単純に、祖父が祖母より早く他界しているケースが多い。
b.「家」を表す言葉として、祖父より祖母がより象徴的に用いられる。
aの場合は何も考えるところはないし、実際統計的にも女性の方が長命であると聞く。
話はbの方で、つまり実際的に「ハウスキーパーとして家を維持しているのが、主に祖父ではなく祖母」ということなのか、あるいは「祖父母の家を思い浮かべる際、祖母よりも祖父の方が印象が薄い」ということなのか。もうちょっと考えると、現状「祖父母」の世代にいる人々の内、「祖父」が一族で占める存在感というものはどんなものなのかなー、という話に辿り着く様な気がする。祖母が孫に触れる時間に比して、果たして祖父のそれはいかばかりか。
この辺り、実はこの問題には高齢化社会における何か重要なキーが隠されているのではなかろうか。何も隠れていないかも知れないが。
というか、a・b以外にももっと単純な理由を忘れてる様な気もするな。
まあ話は各ご家庭の各論な訳で。皆さんの場合はいかがでしょうか。
昼休みに眠い頭で考えた雑文、かくの如し。
2006年05月29日

この記事へのトラックバック
母方はまったく当てはまりません。
とはいえ、我が家は
俺んち+母方の従兄弟一家+母方の両親
という都会の大家族にして三世帯なので
ちょいと事情が違うかも。
元々日本は母系社会で、一般的な解釈では家父長制は中世以降の武家の作法で庶民に広まったのは明治期に大日本帝国憲法によって家制度が定められてからでしょうから・・・ってようなことと絡めてもっと詳しく誰か考察してくれんかなと丸投げ(笑)
ちなみに、仏語でも伊語でも「家」は確か女性名詞ですよね。(maisonとcasaだっけか?)そういうのも関係している「かも」しれませんね。(何か頭悪い書き方だな〜(苦笑))
うちも父方のじいちゃんは怖かったですね。
>bariさん
「じいちゃんち」派ですか?
近くに親戚たくさんって、あんま経験ないから楽しそうだなあ。
>ncd108さん
>元々日本は母系社会で、一般的な解釈では家父長制は中世以降の武家の作法で庶民に広まったのは明治期に大日本帝国憲法によって家制度が定められてからでしょうから・・・
おお、なるほど。
実は儒教思想とか道教思想とかその辺についてちょっと調べてみようかなーという気もしたんですが、私も眠かったのでやめました。
また気がむいたらなんかやってみます。
>ちなみに、仏語でも伊語でも「家」は確か女性名詞ですよね。
この問題に関係しているかどうかは微妙なラインですが、関連づけて調べてみると楽しそうですね。
レトロゲームの記事等、いつも楽しく拝見して
おります。
「お婆ちゃんの家」と呼ばれることについて
孫が遊びにいった時、祖父は仕事に出かけていて
家におらず、祖母が相手をすることが多いから、
ということも理由の一つとならないでしょうか?
孫が初めて遊びに行くような年頃では祖父は現役で
働いているはずです。
その結果、孫は祖母と多く接することになり
自然と「お婆ちゃんの家」と呼ぶようになる・・と。
bを補強する理由となりますが
もう少し単純に考えてみました(笑
コメントありがとうございます。
>孫が遊びにいった時、祖父は仕事に出かけていて
>家におらず、祖母が相手をすることが多いから
祖母が相手をすることが多い、っていうのは結果的にそうなんでしょうね。ただ、私のイメージでの「祖父」というのは大概定年を迎えていたので、仕事でってのはケースバイケースなのかな、と思います。