2011年03月25日

ある情報の妥当性を判断する基準、についての個人的まとめ。

先に結論から書いてしまうと。

・その情報の発信者は、一次ソースにどれだけ近いか?
・その情報の発信者のポジション、立ち位置は明確か?
・その情報の発信者は、その情報が流布されることによってメリット・デメリットを負っているか?それは明確か?
・その情報の発信者のプロフィールは明確か?それは発信される情報と矛盾しないか?
・その情報の発信者の他の発信、普段の行状を追うことは可能か?それは発信される情報の信頼度を下げないか?


大体、ぱっと思いつくところではこれくらいかなー、と思います。


最近、特に震災関連では様々な情報が乱れ飛んでおり、中には相互矛盾する情報や、デマ、ジョークなども入り混じっており、大変カオスな状況を呈しております。

現在、Webを利用出来る我々は、色々な情報を取得して、かつ相互に比較対照し、どれが妥当かを判断出来るという、一昔前からは想像も出来ない、とても有利な位置に立っております。とはいっても、「どの情報を信用するか」というのは結局は選択の問題になります。我々は、複数乱れ飛んでいる情報の中で、「これは妥当じゃないか」というものを選択し、それに基いて行動しなくてはいけません。

平時であれば、情報の妥当性選択というものはそこまでのシビアさを求められません。「なんとなくこの人信用出来そうだし」で情報を受け取っても、何らデメリットを生じないことは多いでしょう。ただ、こと緊急時には、もう少しシビアに情報の妥当性を判断しなくてはいけない場合も出てきます。

大切なのは、信じる根拠、信じない基準、だと思います。信じる根拠が不明確なままに、ある情報を信じる、信じないとやっているのは、緊急時には結構リスクを高くします。

例えば、他に特別の根拠なく「政府は情報を隠蔽する」「マスコミは情報を歪曲する」とだけ信じこみ、それに基いて政府の発表やマスコミの報道を信用しない、というのは、多分なんですが、あまり妥当な姿勢ではないんじゃないかと思います。それは、結果的にその情報は正しいのかどうか、結果的に政府は隠蔽をしているのかどうか、といったこととは関係がありません。判断基準の問題です。


判断基準の例としてどんなものが挙げられるかなー、とつらつら考えてみると、上記の5つが浮かんできました。意外と妥当なんじゃないかと思ったので書いてみます。


・その情報の発信者は、一次ソースにどれだけ近いか?

これは言わずもがなですね。ある事件が起こったとして、その事件についての描写を一番妥当に出来ると期待されるのは、当然ながら「その場にいた人」です。この情報は、基本的には伝聞を重ねれば重ねる程正確性を失っていきます。

よくあるパターンで、「友達の親が○○で、その人が言ってたらしいんだけど」みたいな話が何故信用出来ないかというと、情報の一次ソースから遠すぎ、かつソースの検証も出来ないから、です。ソースを気にし過ぎるのも時として危険ですが、そのソースが何次ソースか、ということについては、条件反射で確認してもいいんじゃないかと思います。


・その情報の発信者のポジション、立ち位置は明確か?
・その情報の発信者は、その情報が流布されることによってメリット・デメリットを負っているか?それは明確か?
・その情報の発信者のプロフィールは明確か?それは発信される情報と矛盾しないか?

この三つは相互に関連するのですが、発信者の立ち位置を検証出来るかどうか、というのは妥当性判断において非常に重要だと思います。

例えば、「どう考えても特定の会社にいる特定の人しか知らない情報」を、全然関係ないポジションの人が発信するのは明らかに変です。また、「どう考えても専門知識がある程度ある人でないと判断出来ない情報」を、全然専門知識をもっていない人が発信するのはやっぱり変です。


また、ある情報を発信すること、あるいはある情報を発信しないことによって利益、あるいは不利益をこうむる人であれば、もしかするとその人の情報発信には何かしらのバイアスがかかってくるかも知れません。例えば、車会社の人が「車に乗ると健康になりますよ!」と言ったとして、その情報をそのまんま信用するのはちょっと難しいでしょう。

ただまあ、この辺気にし過ぎると陰謀論になっちゃうことがあるので注意ですが。深読みし過ぎず、目に見えていることだけで判断する、というのが、「現実」に沿う為の一つのコツなのかも知れません。


・その情報の発信者の他の発信、普段の行状を追うことは可能か?それは発信される情報の信頼度を下げないか?

最終的には、「その人自身は信用出来るか」ということにかかってくると思います。普段からウソばっか書いている人の信頼度は当然落ちる道理です。その点、私自身どうなんだよという点ですがすがしいものがありますね。


以上、昼休みに書いた簡単なまとめでした。
皆様には快適な情報取得ライフを送られますよう、末筆ながら祈念させて頂きます。
posted by しんざき at 12:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
個人的にはそれらの上に「その情報が既に自分が持ってる情報と対照して妥当か否か」の判定が来るかなあ.
Posted by まほろ at 2011年03月25日 16:27
同意です。
科学教育を受けた専門家・研究者の意見はあてはまりそうですね。

一方、個人の体験談は、この基準に従うと、真偽にかかわらず、信憑性がないと判断される傾向になりそうです。
さらに、情報リークの場合は100%だとダメだと思います。

ということで、完全のこの基準を採用すると、受け付ける情報に偏りができてしまかもしれません。
と思いました。
Posted by すずき at 2011年03月30日 01:33
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