昨夜からの顛末をちょっとメモしておく。
・息子さん(4歳)、奥様が作業をしている後ろで、奥様のハサミで奥様の髪をちょっと切ってしまう
・その夜、私が息子さんに諮問するが、息子さん「きってないよ?」と嘘をつく
→この時は、状況証拠しかなかった為、私が「じゃあ信じる」といって終了
・翌朝、奥様が「ママの髪切った人、はーい!」と誘導尋問をしたら、勢いで「あい!」と手を挙げてしまう
・「パパに嘘ついたこと謝らなきゃでしょー?」と奥様に言われて、散々逡巡した後私に謝る
こんな感じでした。
幾つか考えたこと。
・子供に限らず、「自分の非を認めて、謝る」ということは物凄いエネルギーを必要とするんだなあ、ということ
・いたずらをするのは子供の仕事なので全くかまわないが、悪いことをした時はきちんと反省して謝らなくてはいけない、ということを、今後息子さんにどう教えていくかなあ、ということ
・けれど、口先だけで謝る人にもなってほしくないなあ、ということ
・きちんと、「何が悪かったのか」ということについては納得するように説明しないといけない、ということ(今回の場合、悪かったのは髪を切ったことというより嘘をついてごまかしたこと)
・勿論、大人にも非があったら子供にちゃんと謝らなくてはいけない、ということ
まず、子供はいたずらもするし、嘘もつく。そりゃ当たり前だ。子供が純真で無邪気だなどというのは、完全無欠な大人の幻想であり、そういう世界は絵本の中にしか存在しない。いたずらをするのは子供の仕事でもある。
ただ、自分の非をごまかして謝らない人にはなって欲しくないので、「悪いことをしたらきちんと謝らなくてはいけない」ということは学んで欲しい。その為には、「嘘をつくと結局皆嫌な気分になるだけ」ということが分かってもらえればいいのではないかなー、とも思うし、親も間違えたらきちんと謝るという姿勢を見せる必要があるのではないかな、とも思う。ただ、何が悪いのか分からないまま謝って欲しくもないので、根気強くそういうことは教えてあげなくてはいけない。
自分の子供の頃を思い出しても、「反省してもらう」というのは非常に難しいとは思うのだが、まあ「何が悪かったのか」を納得するまで教えた上で、きちんと叱るしか方法は多分ないのだろう、と思う。
ただまあ、「自分の非を認める」っていうことは、大人ですらなかなか出来ない人がいるのだから、やっぱり子供にとっても大変なことなのだろう、とは思う。負けん気みたいなものも失って欲しくはないし。難しい。
今回の場合、最初「髪を黙って切る」ということの何が悪いのか分からなかった、という点はあった気がする。よくなかったのはその後嘘をついたことだけど。まあ、その点は帰ってからフォローしてみる。
以上、今後とも継続した課題。
2011年10月21日

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幼い子供の場合、いたずらをしたり、嘘をついても忘れることが多いそうです。というか、記憶が定着しにくいんだとか。
これがゆえに、今回の場合であれば、最初諮問した際に「きってない」というのが、彼自身の「真実である」可能性や、その後、切ったことは思い出したけど、嘘をついたことが彼にとっての「知らないこと」である可能性もあるそうなので、その事実関係をしっかり当人に思い出させるのが重要、というような内容をどこかで見聞きした覚えがあります。
つまり頭ごなしに悪いことしたんでしょ、ダメでしょ、じゃまずいと。
エントリ見る限り、そういうことではないとは思いますが、子供の嘘というのは、ある意味嘘ではなく、作り出してしまった記憶である可能性も十分ある、という説があることを言いたかったのでした。
子どもの性格にもよると思いますが、私だったら、怒られると思ってごまかしてるなと思って、(切った時ママに怒られてるだろうから)やさしく「ママの髪切っちゃったんでしょ?切っちゃだめだよ」って言います。そこで子どもが照れながら「はい」と言えば、切ったことが悪いということも、ごまかそうとしたことも自分でわかってるなと思って終了です。
ごまかしたのが気になるなら、そのあと「切ったのに切ってないなんて言っちゃだめだよ」と付け加えます。
子どもが「切ってない」と言い張るならまた対応を変えなきゃいけないかもしれませんが…。
いずれにしても、その場かその日に解決するのがいいかもしれません。翌日になると、また新しいことが色々起こって、忘れてしまうかもしれないので。
嘘をつくという感覚が小さい子にどの位あるのかわかりませんが、気になったら指摘していく、それを繰り返していくしかないのかなと思います。
親上司といった他人の生殺与奪権を握ってる人間は注意した方がいい。
ちなみに大人で謝れない人というのは、非を認めたときに責任被せられてズタボロに搾取された人だとか、悪いことをしたときにやたら厳しい罰を課された人だとかに多い。