2005年03月11日

レトロゲーム万里を往く その22 〜芸能界ゲームよ永遠に〜


芸能人をテーマにしたゲームというのは結構多い。

いつぞや「キャプテン翼」の話の際にも話題に上ったが、キャラゲーの最大の利点は「確実に見込める売上がある」ということである。ゲームの出来・不出来に関わらず、このキャラを出せば確実にこれだけは売れる、という指針は営業にとって大変に心強いものだ。

その延長に芸能人ゲームがある。マンガ・アニメを題材としたゲームと同じく、話題性と、一部ファン層による確実な売上を目当てとしたゲームジャンルだ。
ただし、マンガやアニメを主題としたキャラゲーと芸能人ゲーには明確な差異が一つある。「アイドルファンとゲームユーザーは、かなりの勢いで層がずれている」という点だ。

例えば、後で挙げる芸能人ゲームの中に「光GENJI」をネタにしたゲームがあるのだが、これ、媒体がディスクシステムであった。当時光GENJIに熱狂していた女の子達の中に、ディスクシステムを持っていた人が一体どれだけいるか。むしろ、話題性に乗せられてディスクドライブごと親にゲームを買ってもらい、激しい後悔と家庭内争議に襲われたご家庭の方が多かったのではなかろうか。

結果的に、ある程度の相互補完が期待出来たアニメ・マンガキャラゲー程は芸能人ゲームは隆盛せず、大部分は時代の徒花として扱われることになってしまった訳である。

さて、バンダイなどのキャラゲーラッシュ全般にいえることだが、原作付ゲームの命は鮮度である。マンガやアニメの原作もちのゲームというものは、可能な限り早く開発しないと原作が終わってしまう、あるいは飽きられてしまうという致命的事態が発生する。なにせマンガという媒体は常に打ち切りと隣り合わせだ。磐石と思われた人気作が、僅か一月で打ち切りへと転落するようなことも珍しくない。
ゆえに開発期間が長くとれず、結果的に駄作と言われるゲームが多くなってしまったことが、バンダイの歴代キャラゲーに対する低評価を招いてしまっている様だ。

そして、芸能人ゲームの賞味期間にも同じことが言える。というか、芸能界の寿命というものは時としてマンガ・アニメより遥かに短くなる。これは芸能界の悲哀と直結した話だ。故に、芸能人ゲームにおいても、作りこみが十分といえるタイトルはかなり少ない。

実際に挙げてみよう。ファミコンの芸能人タイトルというと、ざっと思いつくだけでもこれだけある。

・たけしの挑戦状
・さんまの名探偵
・聖飢魔II 悪魔の逆襲
・所さんのまもるもせめるも
・中山美穂のトキメキハイスクール
・突撃!風雲たけし城
・光GENJIローラーパニック
・ラサール石井のチャイルズクエスト
・田代まさしのプリンセスがいっぱい

・・・うわ、微妙。

なんというかまあ、歴史や時代を感じさせるタイトル群である。
井出洋介名人の実戦麻雀や松本亨の株式必勝学はちょっと微妙なので取り敢えず入れていないが、それ以外でも見落としはまだ結構あるに違いない。寺尾の大相撲とか。っていうかマイケルジャクソンネタのゲームってありませんでしたっけ。業務用だけだったかな。私観だが、PCエンジンのタイトルを入れるとタイトル数が跳ね上がる様な気がする。

それにしても微妙。微妙の一言に尽きる。未プレイのゲームに関しては口を出す権利をもたないが、この中で自信をもって「作りこまれている」と断言出来るゲームはかなり少ないのではないか。私が遊んだ中では、ナムコの「さんまの名探偵」くらいであろうか。チャイルズクエストが微妙だが次点。というかチャイルズって今は一体何をやっているのか。
一つ一つが万里を往くのテーマに挙げ得るタイトルではあるのだが、どちらかというとネタの宝庫という扱いになるゲームが多そうだ。いずれまた個別に扱ってみたい。というか、このエントリー自体近々「さんまの名探偵」を取り上げる為のネタフリなのだが。

田代まさしのプリンセスがいっぱい。いいのかコレ紹介しても。当時はこの人、普通の層に普通な感じでそれなりに人気でした。画面写真を載せて下さっているページを見つけたので、引用させて頂きたい。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/6198/mukasi/tasiro/tasiro.html

・・・なんというか、今から見ると色んな意味で凄く痛い。例えてみると、ブリザード吹きすさぶ冬の極地に5分くらい裸で突っ立っていたらこーゆー痛さを感じると思う。これ以上のコメントは差し控えたい。

聖飢魔II 悪魔の逆襲。この中では比較的まともなアクションゲームの部類に入ると思うのだが、なぜかデーモン小暮以外の聖飢魔IIメンバーが全員敵にさらわれており、それを助けながら進まなくてはいけない、という点が若干の違和感をプレイヤーに提供する。絵ヅラとしてどうなんスかそれは。

ところで、この手の時事ネタ・芸能人ネタゲームというのは、アーケードゲームやPCゲームになると更に物凄いことになるらしい。おそらく任天堂の顔色をうかがう必要がないからであろう。

PCの芸能人ゲームは紹介出来る程知らないのだが、業務用だと例えば「ごんべぇのあいむそ〜り〜」という物凄いゲームが存在する。多分85,6年のゲームだと思うのだが、田中○栄氏がモデルだと一目でわかる主人公が、ジャイアント馬○とかマイケ○・ジャクソンなどの攻撃をかわしながら金塊を集めるという、言及が不能な程に時事ネタの嵐のゲームである。流石に(色んな意味で)出回りは悪かったらしく、私は知人の家で一度基盤起動の画面を見たのみなのだが、開発者の捨て身具合には暖かい拍手を送らざるを得ない。
と思っていたらこちらのブログで画面を発見。

http://plaza.rakutenco.jp/kiban/diary/200407240000/

一見で、大体このゲームの雰囲気は感じとって頂けると思う。言葉の無力さを感じずにはいられないが、取り敢えず開発者すげえ。

ということで、レトロゲームにおける芸能人ゲームは、ことほど左様に「開発期間の短さ」と「スペックとの戦い」という二つの難関を乗り越えてきたタイトル群が並んでいる訳である。このテーマはもう少し引っ張らせて頂きたいと思っているのだが、取り敢えず今回のところは、営業目標とユーザーの期待の板ばさみに陥っていたであろう当時の開発者達に哀悼の意を表して、このエントリーを閉じたい。

次回のテーマ予定は「さんまの名探偵」ということでひとつ。
posted by しんざき at 01:03 | Comment(7) | TrackBack(0) | レトロゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
チャイルズクエストのきりこ事 磯野貴理子は
「遅く起きた昼は」ってー番組で今でも見れるかな
ほかは知らないです チャイ様にでもなったか
SFCまで入れるとゆうゆのクイズでGoGoなんて
のもあった気もするが・・・いいかげんレトロですよね>SFC
Posted by めあ2 at 2005年03月11日 20:40
>めあさん
SFCもいい加減レトロですねー。っつか普通に取り上げるつもりなんだけど何にしようかな、と。

元チャイルズって肩書きはどうなんでしょう芸能界的に。ゆうゆは「ターイト!」が記憶に新しいですな。
Posted by しんざき at 2005年03月12日 12:28
PCエンジンで出てましたね<マイケルジャクションゲーム
アーケードであったのはかちと知りませぬなが
ダンスを無理やりやらせて倒すというステキな仕様でしたな

あと、FCでは「カケフ君のジャンプ天国 スピード地獄」がありました。
今からですと、カケフ君って誰?になりそうですがw

あと、ご存知かもしれませんが
http://www.taito.co.jp/ztt/darius/topmenu.html
Posted by mono at 2005年03月14日 00:10
>カケフ君
ああ、ありましたねー。ジャンプ天国。あれも、ゲーム内容から考えると結構意味不明なタイトルでしたけど。

カケフ君って今一体何歳なんでしょう。それにしてもFC芸能界ゲームって、結構なんだか微妙なキャスティングのゲームも多いですね。何故カケフ君。
Posted by しんざき at 2005年03月14日 11:40
追記。

>http://www.taito.co.jp/ztt/darius/topmenu.html

おうぁっ!!と一瞬思いましたが、

個別で全部持ってました orz

Posted by しんざき at 2005年03月14日 22:30
はじめまして。
マイケル・ジャクソンのゲームはPCEではなくメガドライブですね。
『マイケルジャクソンズ・ムーンウォーカー』、発売元はセガでした。
内容的には並みのアクションゲームなのですが、ドット職人の執念によりマイケルが異様に滑らかにダンスを踊るところがすごかったです。
Posted by ゲメ at 2005年03月16日 07:43
>ゲメさん
コメントありがとうございます。
おうっ、思い出しました。ムーンウォーカーでしたね。MDの方はやったことがないんでしたが、なんかアーケードだといわゆるスペシャルアタックだかで周りの敵が皆踊りだして勝手に倒れるという図がなかなかエキセントリックで衝撃的でした。
Posted by しんざき at 2005年03月16日 11:14
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