犬に対して妙に人望がある件について。

昔から、何故だか知らないが妙に犬にもてる。

正確に表現すると、どうも私の臭いにはやたらと犬をひきつける成分が含まれているらしい。何故かというに、どんな犬種だろうと関係なく、私の足は常に通りすがりの犬に臭いを嗅ぎにこられる運命にあるからである。そこまで体臭きつい訳ではないと思うのだが、体から犬専用のフェロモンでも発散しているのだろうか。それと関係あるのかないのか、私は見知らぬ犬を手懐けることを得意としている。


私は犬嫌いではないが、犬よりはどちらかというとオコジョの方が好きである。以下私の好きな動物ランキングは、イタチ、テン、マングース、ミンク、ガラパゴスリクイグアナと続く。些か好みが偏ってはいるかも知れない。

それはそうと、今日パンクした自転車を修理する為中目黒に赴いた。自転車を自転車店に預け、その辺で時間を潰す為にぶらぶらとしていると、道端で犬二匹の争いを目にした。

争いというか、マックスサイズとミニマムサイズの大小二匹の犬同士の諍いであった。小さい方は非常に威勢良くきゃんきゃんほえているのだが、大きい方の犬はただもうしげしげと、この小さな生き物は一体何が不満でこんなに騒いでいるのだろう、という態で小さい方を見下ろしたり臭いをかいだりしている。多分小さい方には結構屈辱的だったのではなかろうか。で、飼い主と思しき初老から中年の女性二人は、なにやらいわゆる井戸端会議に興じている様子で、飼い犬同士の非常に実力差の大きい争いなど知らぬげである。

私は特に何をするでもなく通り過ぎようとしたのだが、私が横を通ろうとした途端に、小さい方が鳴きやんだ。かと思うと、でかい方の犬まで二匹そろって私の足の臭いをくんかくんかと嗅ぎに来る。お前ら一体何フェチだ。どうでもいいが、私を同族だとか思ってはおらんだろうな。

犬にもてるだけならまだしも構わないのだが、井戸端会議に興じていた筈のおばちゃん達まで、その様子に気付いたか急に会話を止め、私の顔をまじまじと見始めるにいたっては些か閉口した。いいから会話に集中しろ。犬だけなら構わないが、お前ら用のフェロモンまで発していた日には流石に目も当てられない。言っとくが私の臭いをかぎだしたらチョップするからな。チョップ。

ということでめでたく私のママチャリはパンクから復帰した。今日からまた、毎朝のマウンテンバイクとの戦いが始まる訳である。通勤時の十台抜きを達成したらブログで発表するつもりでいる。ご期待頂きたい。