そもそもユーザーに対する情報提示窓口が、たかが二桁の数字液晶といくつかのランプしかないというのは一体どういう了見なのか、と問いたい。
ユーザーに対する情報は本来ログビューワ等で可視化するべきだし、それがダメならせめてlog4jなどのlogAPIによってログファイルを吐き出せるようにしておくべきだ。数字窓に「E4」などと表示されても、一体いかなるエラーが発生しているのか我々にはさっぱり分からんではないか。
入力するべきコマンドが幾つかのボタンによって隠蔽されているというのも、かなり重大な問題である。ユーザーは自分がボタンを押すことによってどのようなコマンドが発行されるのか、「スタート」であるとか「すすぎ」であるとか「脱水」であるとか、「ボタンの下に記載されている数文字」という非常に少ない情報量による判断を強いられる。洗濯物を洗う為に「スタート」を押せばいいのか、「予約開始」を押せばいいのか、「すすぎ」を押せばいいのかさっぱり分からないではないか。これは一体どういう狼藉だ。
挙句の果てには、ドキュメントを参照する為にhelpコマンドないしmanコマンドを入力しようとしても、入力するべきコマンドラインがない。当然のことながらビューワもブラウザもない。どこにもない。地平の果てまで見ても存在しないのである。おのれ家電メーカー。許すまじ家電メーカー。
おしなべて、家電製品というのは動作手順を隠蔽し過ぎなのではないか。
我が家には電子レンジという家電製品もあり、アレはまだ「あたため」というボタンを押すと料理が暖まるのでなんぼかましなのではあるが、それでも「スチーム」であるとか「調理(グラタンとかステーキとか、なんか色々料理名が付加されている)」であるとか、押すと一体何が動作するのかさっぱり分からないボタンが大量に実装されている。恐らくはなんらかのコマンドの集合なのだろうとは思うのだが、中が覗けないのでいつ爆発するのか全く分からず、怖くて触れたものではないのである。
これが例えばシェルスクリプトによってstartupコマンドが実装されていれば、catで中身をのぞくだけで洗濯や調理の手順が大体分かるであろうし、場合によっては部分的にコマンドを発行することも可能であろう。そこまでいかずとも、manコマンドで洗濯プロセスの入力オプションが表示されるだけでも使い勝手は全く変わる筈である。家電メーカーの皆様には、入出力インターフェースのlinux化を進めることを是非ご検討頂きたい。
まあ端的に言うと、洗濯機の使い方よくわかんないし取説は行方不明だし着る服はないし奥様は多分寝付かせ中で連絡出来ないし洗濯機にはなんかエラー表示がされてるので俺はとても寒いという話。
皆さんはお風邪などひかないようご注意ください。
2012年01月02日
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風呂からの水汲みができなくて頼った覚えがあります。
…確かに不便。
そのせいで「オレ洗濯わかんないからよろしく」とものの見事に家事が属人化しますね。
これは確かに運用上よろしくないです。
でも一番のネックは洗濯機の回し方ではなくていれる洗剤の種類を決める際の洗濯物の切り分けと干し方だったりするのです。
運用手順書作るのめんどくさーい!
洗濯機は年代ものなので、まぁそれほど苦労はせんのですが。
AV機器はまじでコマンドライン欲しいと思いますね。
目玉焼きとか作ろうとしたなら別かも知れんがなw
電子レンジも1万円程度の物であれば限られた操作しか出来ないので、あまり考えることもなく使えますよ。ただ、密封されたものは電子レンジで温めてはダメですよ。
スラスラ解る人には、周囲と関わる事によって中心軸がブレてしまう人や、理解困難となってしまう個体の難易度が解りづらいのかも。