ドラゴンボールの話なんですが。
レッドリボン軍とはなにかというと、世界征服を企む悪の軍団である。
ドラゴンボールの作品中、レッドリボン軍は「世界最悪の軍隊」との評価を持ち、世界各地に轟く悪名がお茶の間でもおなじみであり、警察や軍隊でも手が出せなかったとの描写が見える。おそらく、現在でいうメキシコマフィアのような存在だったのだろう。
ところが、世界征服の手段としてドラゴンボールの探索に手を出したことをきっかけに悟空と衝突し、最終的には悟空一人に本部にカチ込まれ、あっさり壊滅する。「一部の超強い人たちに比べれば軍隊とかお笑いでしかない」というのがドラゴンボール世界の特徴だと思うが、その典型的な被害者であると言える。
この記事では、「レッドリボン軍はなぜ世界征服できなかったのか」「レッドリボン軍が世界征服する為にはどうすればよかったのか」ということをなんとなく考察してみたい。
1.世界征服の定義と行動目標設定
レッドリボン軍の首脳陣が「世界征服」のゴールラインとしてどこを設定していたのかは今一つ判然としないが、ドラゴンボールの世界設定を参照するに、
地球全土は、ひとつの連邦国家として統治されている。
連邦国家における中央集権体制によって全権を握っているのが、キングキャッスルに住む国王[6]である。
という記載がある為、ピッコロ大魔王が行ったような「キングキャッスルの攻略と実権の奪取」が一つのマイルストーンになるのだろうと思われる。
キングキャッスルの戦力は、例えばピッコロとかセルのようなチート戦闘力の保有者にしてみればデコピン一つで壊滅させられる程度のものではあるが、一般的な軍隊として考えれば精強なのだろうと推測出来る。一応、「ドラゴンボール世界の一般的な軍隊の中では最強」というくらいの格付けとして考えておこう。
ここでは、仮に
・キングキャッスルの軍隊を攻略すること
・キングキャッスルの支配状態を維持すること
を、世界征服の一つの定義としてみる。
2.レッドリボン軍の失敗の原因
Wikipediaにドラゴンボール世界の年表があったので、ちょっと当たってみる。
エイジ750
4月18日
レッドリボン軍のシルバー隊がドラゴンボール探索を始める。
5月7日
第21回天下一武道会開催。ジャッキー・チュンが優勝。
砂漠にあるピラフの秘密基地においてレッドリボン軍が六星球を手に入れる。
牛魔王の村で悟空がチチと再会(無印)。
ギラン一族のグルグルガムによりせき止められていたナムの村の干上がった川が、孫悟空により流れ始める(無印)。
5月8日
レッドリボン軍のマッスルタワーが、悟空により壊滅する。
5月9日
ペンギン村で悟空とブルー将軍が闘う。ブルー将軍、則巻アラレに撃退される[2]。
聖地カリンの闘いで、ボラが桃白白に殺される。悟空、桃白白に敗れる。
5月10日~5月12日
悟空がカリン塔に登り修行。
5月12日
悟空、桃白白を倒し、レッドリボン軍本部も壊滅させる。
占いババの宮殿で、悟空が亡き孫悟飯じいちゃんと再会する。
悟空、神龍によってウパの父ボラを生き返らせる。
結論から先に書くと、レッドリボン軍の最大の失敗は「ドラゴンボールを探し始めたタイミング」だったのではないか、と考えられる。
上でも書いたが、ドラゴンボール世界は、基本的に「一部の超人が暴力的なまでに強く、一般的な戦力はそれと比較すれば単なるお笑い」という世界である。
そこから考えると、超人候補の一人である悟空が、順調に超人として成長していく過程で「ドラゴンボール探しの競争相手」として登場してしまい、遠慮会釈なく悟空を敵に回してしまった時点で、既にレッドリボン軍の最終的な敗北は決定事項となっていたと考えていいだろう。
物語中盤以降、例えばナメック星編辺りで皆が地球のドラゴンボールのこととか忘れてそうな時期にドラゴンボールを集めていれば、意外とあっさり集め切れたんじゃねーの、とか思わないでもない。タイミングが悪すぎた訳である。
といっても、まだ物語序盤の時点では悟空の戦闘力もたかが知れたものであった訳であり、逆転のチャンスもなかった訳ではない。例えば桃白白がちゃんと悟空にトドメをさしておけばー、とかそういう想定も出来る。
とはいえ、たとえこの時点でドラゴンボールを集め切って世界征服をしていたとしても、結局数年後にはピッコロがしゃしゃり出てきたり、更にその後には空からラディッツが落っこちてくることを考えれば、数年天下に終わる可能性が高いことが考えられるだろう。短期的な目標達成ならともかく、長期的な世界征服の維持を考えるならば、間違っても良策とは言えない。
つまり、そもそも「ごく一般的な悪の軍隊であるレッドリボン軍が、一般的な状況で世界征服をし、世界征服状態を維持する」という手法をとる時点で、次から次へと強敵がぽっと出てくるドラゴンボール世界では、どこかで崩壊することが決定づけられている。この方法ではダメなのだ。
3.レッドリボン軍はどうすれば世界を征服することが出来たのか。
じゃあどうすればいいの、という話で。
チート戦力に対抗できないのであれば、チート戦力に対抗せずに済む方法を考えるか、自分もチート戦力を保有するか、のどちらかの方法しか取ることは出来ない。
魔人ブウまで考慮に入れると流石に無理ゲーだが、最低限ピッコロやラディッツ程度に対抗出来る戦力は、と考えれば、レッドリボン軍側にも戦力が想定出来ない訳ではない。そう、レッドリボン軍にはドクター・ゲロがいる。
人造人間シリーズやセルはドクターゲロが作ったのだ。曲りなりにもチート戦力を開発出来、軍が壊滅すれば復讐に燃える程度の忠誠心をもった技術者が自陣営にいるのだから、それを利用しない手はない。
ドクター・ゲロがそもそもセルや人造人間シリーズを作った動機が「レッドリボン軍を壊滅させた悟空達への復讐」だったという時点でifとしては微妙だが、取りうる戦略としては、
・ドクターゲロが人造人間17号や18号を完成させるまでひたすらおとなしく地方で万引きでもして時間をつぶしておき、完成したらチート戦力として運用する
という手が一応ある。全てはドクター・ゲロ頼み。いけいけドクター・ゲロ。頑張れドクター・ゲロ。
17号や18号やセルがレッド総帥の命令を聞く可能性は本当にあるのか、とかそういう難しい話は一旦おいて置く。
次に、「チート戦力に対抗せずに済む方法」があるかどうか、ということを考える。
要するに、世界征服状態になってもチート戦力に目をつけられなければそれでいいのだ。ドラゴンボールにどの程度の万能性があるかが問題だが、悟空達が地球のドラゴンボールのこととか忘れてる間にこっそりとドラゴンボールを集めて、「レッドリボン軍が世界征服してるのが普通な世の中に」とかそういう願いを叶えてもらうことが出来れば、それで目標は達成出来るかもしれない。
ただこの際は、
・神様は生存していること
・ピッコロ大魔王は退場後であること
の二点の条件が必要であり、これが意外と難しい。ピッコロ大魔王と神様は一心同体なのであり、ドラゴンボールは神様がいないと効果を発揮しない。デンデが来た後は当然チート戦力ズが地球に駐留中である。
と考えると、
・ピッコロや悟空などのチート戦力がナメック星に行く程度の時期までひたすら万引きでもして時間をつぶし、チート戦力が地球外に行ったらこっそりドラゴンボールを集め、願いを叶えてもらう
という戦略は意外と現実的なのではないかと思う。
大概長くなったのでまとめてみる。
・ドラゴンボール世界は基本的に悪の軍団に優しくない。
・というか、通常の軍隊戦力全般に優しくない。
・レッドリボン軍世界征服は基本的に無理ゲー。
・ドラゴンボール集めは競争相手がなるべく少ない時を狙うしかない。
・ドクター・ゲロをおだてあげて頑張ればある程度なんとかなるかも知れない。
・なにはともあれチート集団不在の時期を狙うべき。
という、もう心底どうでもいい結論が出せるわけである。よかったですね。>私
今日はこの辺で。
けどナメック星編って、そもそも神様死んで地球にDBがなくなったから始まったと思うのだが?
ウーロンみたいに土壇場までひっついてって
「世界征服させておーくれ!」
って言うのはどうでしょう?
レッド総帥の身長を伸ばす為です
つまり、レッド総帥がトップである以上、ドラゴンボールを集める事と世界征服はイコールになりません
ブラックが総帥に早くなっていればあるいはと。アニメ版ですがレッド総帥はブルマのドラゴンレーダーを入手時に「我が軍団の科学者は何をやっているのだ」と科学者を処刑(実行に移されたかどうかは不明)。後のドクターゲロの優秀さを考えればありえない決断をしています。ブルー将軍も悟空とあれだけ渡り合った優秀な人材なのに処刑してしまい、人員整理が酷すぎます。
→神様&ドラゴンボール消滅
→ドラゴンボールを求めてナメック星へ
ナメック星編で地球にドラゴンボールが無いので、その間に集める事は不可能。
ポルンガがピッコロを生き返らせて神様も復活してから
ポポが集めてフリーザ一味に殺された者を生き返らせるのに使ったので、
ポポに勝てないし期間が短すぎて実質不可能。
それ以降ピッコロ達はずっと地球だから無理。
ピッコロが神様と同化したのはセル編
ドクターゲロが17号・18号を
きちんと制御できるように作るのを祈るしかないんじゃないかと。
(質問には答えられるれる範囲で丁寧に答えてくれて、それを願いにカウントしたりもしない。「ウパの父ちゃんを蘇らせてくれ」と願えば、ちゃんと悟空の知人であるウパの父ちゃんを、悟空が望んでいる通りの姿で蘇らせる。等々)
逆に言うと、必要に応じ「願いの叶え方」へ融通を利かせるわけですから……
たとえば「世界征服した状態を長く維持させてくれ」なんて願った場合、「世界の支配者たるに相応しい組織」へとレッドリボン軍を変質させてしまったりしないでしょうか。
もちろん物理的な面だけでなく、精神的な意味まで含めて。
あれって仮にも「善の心のみを持った神様」が授けた神秘なのですし。
レッド総帥を人造人間に改造して高身長にすればおk。
「ドラゴンボールエンジニア」に脳内で翻訳してしまい、めっさほくそ笑んでしまうのでなんとかしてください。
実はレッドリボン軍はあの時点でチート戦力(あるいはそれに準ずる戦力)である人造人間8号ことはっちゃんがいます。
ただ16号〜18号同様命令を聞かないという欠陥があるため主力足りえてなかったのだと思います。
つまり、ドクターゲロの研究を前面バックアップすればもう少しなんとかなったかもしれません。
数は圧倒的に多いわけで…
たとえば、単純にチート連中の動向を遠くから探るだけでも、全然違いますよね?
それこそ、願いを叶える瞬間に「パンティー」叫ぶ手もあるわけで…
ただ、あの世界はちょっと非情で、クリリンクラスでもおそらく地球の破壊(地表ではなく、それこそアステロイドベルトに変えてしまうレベルでの破壊)が可能なんですよね
亀仙人最強時代は、月を破壊が最強戦力だったんですけどね
アレ十分世界征服不可能じゃね?
って願いは私の力を超えているって言われるだけかな?
チートの存在しない平行世界へ遷移してくださいって願いなら叶うのか?
なんにしろ集団より個人が強く、その力が列強の核戦力並みという恐ろしい世界。
個人の我がままや気まぐれで世界が滅びかねないのがなんとも。
実際住みたくないですね〜
よくある憑依ものでDB世界に行ったら必死でこの願いをかなえようとするかも。
レッド総帥が部下に厳しすぎるのがなあ、シルバー大佐とかブルー将軍とか、有能な人材を次々に切ってしまうからまずはブラックに総帥になってもらってもう少し部下に優しい軍団を作るw
悟空と利害対立がなければ、というか逆に上手く悟空をレッドリボン軍の仲間にできたらどうだろう?
つーか、レッドリボン軍の世界制服の目的によっては、地球の危機に対して悟空の手助けをするような展開もありえたんじゃなかろうか。
悟空も危機に瀕するたびに颯爽と科学力で援護する軍隊の存在を憎からず思うはず。
無能な犬の国王なんかよりよっぽど仲間として有用であるとアピールできれば、最強の地球警備員からの支持という大儀を得られる。
ゲロは強いロボ作る担当で、その設計図やら理論やらノウハウを応用して、多少弱くてもいいから制御の効くロボを開発するグループを別に1チーム持っておくと。
もちろんゲロが情報提供を拒んだりしないよう、ゲロの予算は聖域にして、ロボット工学の天才ゲロに実用化研究なんて雑務をさせるのは才能の浪費だ!とかおだてて、別チームを認めさせましょう。
「そうか俺は強いロボさえ作ってりゃいいんだ」と開き直って、さらに強いが余計暴れるロボを作ってZ戦士が退治するオチになるかな。