2012年02月21日

「子どもが生まれて得られたもの」について、改めて考えてみる。

最初に自分の立場を明示しておくと、私は一男二女をもつ30過ぎの父親である。

直接子どもたちと過ごしている時間については奥様程ではないかも知れないが、「育児の手伝い」ではなく、自分も育児の主役として子どもたちに接してはいるつもりだし、使える限りの時間を子どもたちと過ごす為に使っているつもりである。

以下、r911の日記様を読んで思ったこと。

r911さんが本来おっしゃりたいことからは外れているかも知れないし、最終的な結論は変わらないかも知れないが、感じたことをそのまま書く。
現代の子育ては、物理的なデメリットが結構が多いのだが、一方で、精神的なメリット面が妙に強調されているのではないか?ということを書きました。

引き換えにするものが多い分、精神的な価値(ていうか、メリットっっぽいものってそのくらいしかないかも?)を強調するのではないか、と。
まあ、そりゃしょうがないんじゃないかなあ、と思った。

メリットデメリットに落とし込む話でもないとは思うが、もし「物理的なメリット」というものを無理やり想定するとしたら、それは例えば子どもを育てることで得られるお金とか、あるいは子どもが提供してくれる手伝いの手とか、あまり「メリット」として親が期待するべきものではなさそうに思うから。

物理的なデメリットやリスクなら、いちいち例示するまでもなく、そりゃ山のようにあるだろう。お金もかかるし時間もかかる、事故や病気のリスクも増える。ただ、だからといって、それらと引き換えに「精神的に得られるもの」を手放したいとは私は全く思わないし、その点は奥様もそうだ。断言出来る。

子どもが生まれたことによって何を得られたか、ということを、自分について改めて考えてみる。一部、身も蓋も無いことも書く。以前似たようなことを書いたので、被っている部分も多いかも知れない。


・子どもの成長という、夫婦共通の物凄く興味深いコンテンツ
・働く際の強烈な目的意識
・間違っても死ねないなあ、という危機意識
・自分に無条件に依存するものがいる、ということによる問答無用の自己肯定
・仕事から帰ってきた時、子どもが嬉しそうににへーっと笑うところを見た際の多幸感
・早く仕事を済ませようというモチベーション
・知らない人との大量のコミュニケーション機会
・妻子もちの上司・同僚から向けられるよく分からない連帯感、信頼感
・孫を滅多やたらに可愛がってくれる父母の後半生の生き甲斐
・大量の運動機会



私にとっては、なにもかも途方もなく貴重なものばかりだ。


私の中で、子どもの成長というものはやはり「コンテンツ」なんだろうなあ、とは正直思う。

自分と接した内容、会話した内容、褒めたこと、叱ったこと、そういうものが子どもの中で息づいていくことが、子どもの成長って本当に凄い、と思わせてくれる。一方で、時には私の予想や想像を超えた反応を見せてくれることもしばしばあって、子どもだからって舐めてかかれないなあ、と思わせてくれる。育児神ゲー。

時には私が何か間違ったことを教えてしまうかも知れないが、そんな中でも多分、子どもたちは自分の力でそれを修正してくれるだろう。そう思ったりすることもある。

子ども視点で物事を見る機会も増え、なんだかんだで「大人の視点」以外で物事を見ることが少なくなってきたこの年、今でも新鮮な感覚をしばしば味わえるのも幸せなことだと思う。

「面白い公園」と「そうでもない公園」の違いを、子どもの視点で真剣に考える日がまさかくるとは思わなかったし、子どもが大人とは全く違う基準で「面白い」「面白くない」を決めるものだ、ということも学ぶことが出来た。子どもは、遊びの師匠だ。


一方、誰しも言うことなのかも知れないが、子どもがいることによって発生する「目的意識」というものはそりゃもう物凄い。人生の目的、みたいな、思春期の若者であれば3年くらい悩んでも結論が出なさそうなテーマの答えが、いきなりどかんと眼前に出現する。その問答無用感はデコゲーのオープニングと比して遜色ない。

人によっては勿論、子育てを人生の目的の一つと位置づけることに違和感を覚えるのだろう、と思う。私自身は、奥様や、子どもたちの為に人生を費やせるのであれば、それはそれ程悪くないなあ、と思っている。人生の目的が一つでないといけない、ということもないだろうが、「誰かを幸せにする」「自分も幸せになる」ということが、目的として不足だとは全く思わない。


書くまでもないことだとは思うが、上記は全て私にとっての特殊論であり、一般化するつもりは全くない。「だから子どもを持つべき」などと間違っても言う気はない。そんなことは個人的な問題の最たるものであり、誰に対しても口出しすべきではないことだ。

ただ、育児のデメリットや困難さなんてどうせほっといてもそこら中に書かれているのだから、バランス的には「育児によって得られるもの」というテキストがもうちょっとあってもいいんじゃないかなあ、それは別に悪いことじゃないんじゃないかなあ、などと考える次第である。多分結婚についても同じことが言えると思う。


思ったこと、以上。
posted by しんざき at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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