扇動屋さんになりましょう!
今回の記事は、巷で最もホットな職業である、扇動屋さんの特集です!これを読んで扇動屋ライバルに差をつけよう!
・扇動屋って何?
文字通り煽りまくる人たちです。色んな情報を流して、人の不安を煽ったり、怒りを煽ったりします。
・扇動屋になるとどんないいことがあるの?
大した知識がなくても専門家顔出来たり、フォロワーがやたら増えたり、発言をRTされまくったりします!時には、親切な人にTogetterまとめサイトまで作ってもらえることも!普段殆ど注目されないあなたでも、簡単にスターダムにのし上がれること請け合い!被注目欲求の充足は何物にも替え難いですね!
上級レベルの扇動屋さんになると、本を出せたり、有料メルマガを出せたり、市民団体から支援の申し出がきたり、ガイガーカウンターが売れたり、仕事のクチがきたりと、更にいいことが起こりまくります!ここまでくれば、最早なんの遠慮もなくプロ扇動屋と名乗れるでしょう。是非このレベルを目指して頑張りましょう!
・扇動屋になるために 基礎編
扇動屋になるためには、二つの超重要なtipsがあります。
○結論を先に決め、それに事実を合わせる
○基本、信じてくれる人としか会話しない
とても重要!逆にいうと、この二つさえ出来ていたら、割と簡単に扇動屋界の門を叩くことが出来ます!
まずはこの二つのTIPSを頭に叩き込んだ上で、実践編に進みましょう!
・扇動屋になるために 実践編
まずは、基礎編で出てきた二つのテクニックを完璧にこなしましょう!
一つ目、「結論を先に決め、それに事実を合わせる」ですが、言うまでもなくこれ超重要です。これがないと扇動が始まりません。「順番逆じゃね?」とか思った人、あなたは扇動屋に向いていないので他の道を歩まれることをお勧めします。
まず「結論決め」ですが、これはイコール「テーマ決め」ともいえます。
扇動の基本は、「信じたい人に信じてもらう」ですので、「信じたい人が多そうなテーマ」で、かつ「不安ないし怒りを煽りやすいテーマ」を慎重に選択する必要があります。扇動屋さんのセンスが現れるところです!
例えば「○○が超危ないよ!」といった危機感や不安を煽るテーマや、「××がひどいことしてるよ!」といった怒りを煽るテーマが基本的なチョイスになるでしょう。こういったテーマは、「真偽にかかわらず信じたい」という人がたくさんいます!その人たちが、イコールあなたのフォロワー候補、ということになります。
この際、○○は環境的な話であったり、食品の話であったり、医療の話であったり、とにかくたくさんの人に影響がありそうなテーマが適切です。××は政府であったり、国家であったり、公権力であったり、比較的大きな組織を選択することが王道といえるでしょう!
なるべく時宜にあった、タイムリーなテーマ(=注目度が高いテーマ)に適宜乗り換えていくことが扇動屋として生きていくコツです!「昨日話していた自分は別人」これ基本です!
で、結論を決めた後は、聞きかじった事実をかたっぱしから結論に適合する様偏向させた上で、フォロワーに情報拡散しまくりましょう!名前がある程度売れるまでは【拡散希望】【知らなかった、では済まされない】などの注意書きをつけて、情報を広範囲に広げようとする努力も忘れてはいけません!
この為に、結論から見て都合がよさそうな情報を入念に探すという努力も必要です。Web上の日記、2ちゃんの書き込み、身元が良くわからないジャーナリストの一記事、あらゆるソースを駆使しましょう!
当然言うまでもないことですが、この際情報の真偽や信頼性は何の関係もないのでそこは気にしないようにしましょう。どうせ根拠なんてあってもなくても似たようなものです!大勢の人の感情を煽れるということは、多かれ少なかれ的を射ているということ!「火のないところに煙は立たぬ」という諺もあります!「ガンガンいこうぜ」の精神で突き進みましょう!
次に、基本、信じてくれる人としか会話しないということについてです。
大事なことなのでもう一度書きますが、扇動の基礎のキは、「信じたい人に信じてもらう」ということです。あなたが結論決めにミスっていなければ、「大した根拠がなくても、その結論超信じたい」という人はたくさんいる筈!そういう人たちは、基本物事にフィルターをかけてくれますので、あなたの言うことが多少いい加減でも信じてくれる筈です!
とはいえ、やはり「どれだけもっともらしいことをたくさん言っているか」が一つのポイントになることは残念ながら事実ですので、とにかくボロを出さないことは割と重要になってきます。
以下のようなことに気をつけて、ボロを出さず、表面的な信頼感だけ演出出来る会話術を身につけましょう!
・自分より知識のありそうな人が難癖つけてきてもガン無視する
・信頼性の高いソースだとか面倒なものを要求されてもガン無視する
・自分に対して批判的な人を「工作員」と決めつけて相手に対してのみポジショントークのような印象をつける
・確かな反証をつきつけられても「揚げ足取り」と言い逃れをしてゴリ押しする
・信じてくれそうな人、信じてくれている人との会話は他の人に見える場所で行う(基本非公式RTを用いる)
・難癖をつけてくれる人の中でも、知識や根拠が自分よりいい加減な人、分かりやすいミスや誤謬がある人の場合、他の人に見える場所で徹底的に罵倒する(同じく非公式RTを用いる)
扇動屋にとって最も重要な才能はスルー力であり、最も重要なポリシーは勝てる喧嘩以外絶対にやらないことです!相手の知識レベルを慎重に測り、与しやすい人とだけ会話しましょう!
たまに、知識レベルを隠してフォロワーの振りをして話しかけてきて、あなたのボロを誘おうとするこざかしいヤツもいたりしますので、そこの見極めは慎重に!扇動屋には嗅覚も重要です!
ということで、ここまで、二つの重要なTIPSについて書いてきました。読者諸兄におかれましては、上記TIPSをうまく利用して、清く正しい扇動屋の道を歩まれますよう、強く祈念して筆を置きたいと思います。
・終わりに・この記事を素直な気持ちで読んで下さった方へ
扇動されないよう超気をつけてください。
2012年04月19日
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○基本、信じてくれる人としか会話しない
これって官僚を始めとした行政や政治家も同じですよね。
この国が右から左、左から右へと大きく意見が変わるわりに何も変わらないのは日本の中枢の本質が自分では何も生み出せない扇動屋だからでしょうね
政治家とは関係した事がないですが行政の方とはお仕事させていただいた経験談なのですが、あの方がは出したい結果から逆算して手段をつけるという考え方です。問題はその「結果」が公益だったらいいのですが、時にだれかの私益の思惑に影響されていることがあるような事かなと。
私の体験である一部分だけをクローズアップした話としては確かに扇動屋的ではあるかもしれませんね。てへへ、ペロ(でごまかします)
・敬語
・言葉や情報は噛み砕かずに、ちょっと難しい言葉や表現を多用する。
・ソースに信憑性はないけど、突っ込みようがなくて反論し難い(○○と知り合いで〜 ○○で働いていて〜)
・指摘の内容が血液型占い的な、なんでも当てはまりそう内容。
・流行の言葉やネタを仕込む。
・とりあえず政治批判。
これらに当てはまってれば7割方扇動屋。