2005年03月31日

朝日新聞の怪訝な感覚

朝日と武富士のお話。興味がある方だけどうぞ。
文春広告の一部を黒塗り 「協力費」報道で朝日新聞

関連記事。ちなみに、ネタ元はある編集者の気になるノート様。

うーーーむ。悩む。第一感で書けないのは、なんというか、このニュースにまつわる怪訝な点が多すぎるからだ。

事件自体は実のところあんまり気にならない。朝日の自家撞着は良くあることで、個人的には「表現の自由の封殺」が云々というのも今更なので乾いた笑いしか出てこない。一体何度目だ、という印象だ。これは、私が最初から朝日新聞をあんまり信用していないからである。

気になるのはどっちかというと、「朝日を信用している人」の反応と朝日の感覚だ。

言ってしまうと、朝日新聞の感覚というか社内常識みたいなものは、とっくの昔に予想以上の遠い国にカッ飛んでしまっていた、ということなのかも知れない。現在社内がどういう組織で、誰が社説を書いて誰が広告のレイアウトをやっているのかがむしろ気になる。

まず第一に、朝日新聞のこの対応が幾ら何でもヘタ過ぎる。

黒塗りという処置には、基本的に「事態を目立たせる」という作用しかない。こっそりと事態を沈静化させようという効力は全くない。「朝日は文春の報道を受け入れませんよ」ということを意思表明したという訳だ。つまり、文春の報道と正面から殴り合って、殴り勝つ自信があるということになる。何事もなくスルーして風化を待つつもりなら、他にも幾らでも方法はあった。

朝日にとって「負け」とは何か。まあこの辺は微妙なところだが、朝日を購読している人が「なんだよ、またかよ」と思って朝日を信用しなくなればまあ負けの部類なのだろう。信用されなくなったジャーナリズムは没落するしかない。朝日新聞を信用して購読する人はまだ相当数いる筈なのだ。

そういう「信用している人」がこの紙面を見てどう思うか、というのが問題だ。新聞だけがソースだった頃ならまだしも、この情勢下で目立つ喧嘩を始めてしまっては、風化しかけていたその他もろもろの問題と結びつける方向に意識が向く人の方が多いんではないか。世間をちょっと眺めてみれば、もう自分達のショバだけで情報を完結させられていた時代は終わった、ということに少しは気付きそうなものだと思うのだが。

つまり朝日というメディアは、自分達の影響力がかなりの率低下してきているという事実をそもそも認識していないんではないか。というか、喧嘩に勝てるかどうかを判断する、司令部になる部分にちゃんと盆が見えているのか、とそういう部分が気になる訳なのである。


ついでにもう一つ。何でこのタイミングでこんな、ある意味「今更」な話が出てきたのかもちょっと気になる。

もし海面下に隠れている部分が色々と影響しているのだとしたら、無論のこと私には推測の仕様もないが、どーもなんというか、パワーバランスの変化みたいなものがあるのではないかという様に見える。この辺、半ば無根拠なので筆の運びがちょっと鈍くなるのだが、この後マスコミ他社がこの事件をどう扱うかで、もうちょっと色々見えるのかも知れない。


まあ、取り敢えずウォッチ対象が増えたな、ということで。今後の展開に期待したい。

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(16:49追記)
参考URL。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050330i209.htm

posted by しんざき at 14:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | 無謀的世評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
んー。
問題の部局には元カノがいたりする。
たぶん、載せることで自己矛盾を起こすことを避けるため、だろうな。

あんま書けません、てへ。
Posted by bari at 2005年04月06日 23:19
>bariさん
>載せることで自己矛盾を起こすことを避けるため、だろうな。

ですな。まあ、割と今更というか、もうちょっと目立たない方法はなかったのかなあとは思いますが。

>あんま書けません、てへ。
えーー(´・ω・`)
Posted by しんざき at 2005年04月07日 13:04
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