「ブラフ」というとても面白いゲームがあります。
皆で数個ずつサイコロを振りあって、場にどの目のサイコロが何個でているか、ということを皆で賭けていく、というゲームです。
詳細はこの辺をご参照ください。
Wikipedia:ブラフ(ゲーム)
ゲーム紹介: ブラフ / Bluff
ブラフはダイスを使ったゲームですので、勿論運が絡むゲームではあります。とはいえ、ゲームの進め方次第で、運のある/なしをフォローすることがかなりの範囲、可能です。
この記事では、しんざきが考える「ブラフ」というゲームのコツ的なものを書いてみようかと思います。飽くまで私の考えなので、実際にこのコツが妥当なのかどうかは保証しませんし、需要がなくても気にしません。
この記事の対象者は、「ブラフ」のルールを既にご存知で、出来れば既に遊んだことがある方で、どんな風にゲームを進めれば有利なのかなー?ということがまだよく分からない、というくらいの人を想定しています。
・しんざきの考えるブラフのコツ
ブラフは生き残りゲーム、つまり「敗北条件を最後まで満たさなければ勝ち」というゲームです。そして、敗北条件は「自分の手元のダイスが全てなくなること」です。
ということは、ブラフの戦略論は「いかに自分のダイスを守り、相手のダイスを減らすか」ということに終始する筈です。
そしてブラフは、序盤と終盤でゲームが変わります。
ここでいう「序盤」というのは、まだ5人、6人が多くのダイスを保持した状態で生き残っている時点。「終盤」というのは、生き残りが2,3人になっている時点、という定義になります。
序盤、まだダイスの数が多い内はダイス目の振れ幅が非常に多い為、期待値も確率もあまりアテに出来ません。また、自分に見えている情報の比率が低い(最初のターンで自分に見えている情報は、5/30で6分の1)為、確度が高いブラフを決めることも出来ません。
その為、重要になってくるのは「いかに自分の関係ないところでダメージを与えあってもらうか」という防御的思考になります。
ポイントは二つです。
・自分はなるべくブラフをかけたくない
・また、なるべくブラフをかけられたくもない
→自分の次の手番の人が、掛け目を吊りあげたくなるくらいの数がいくらか?かつ、自分に再度回ってこないくらいの数がいくらか?ということを判断すれば良い。
ということで、極端に言ってしまうと、序盤のブラフは「自分の次の手番の人がブラフをかけないギリギリのライン」を見定めるゲームです。
勿論自分の次の手番の人の手持ちのダイスや性格によるので、その辺勘案しながら数値を考えてみましょう。当然、「どう考えてもこの目は出ていないだろうし、次の手番の人も見逃さないだろう」と思ったらブラフをかけるべきであり、そのラインをどこに置くかは人それぞれです。
で、終盤になるとどうなるか、という話ですが。
・しんざきが考える終盤のブラフのコツ
終盤になってくると、全体のダイスが減ってくる為、ダメージが少ない人が持つ情報の、全体に占める割合が増えます。つまり、「自信をもったブラフ」がかかりやすくなります。
この時重要になってくるのは、「いかに情報を誤認させるか」だと私は考えています。ここに至って、本来の意味での「ブラフ」が重要になってきます。
例えば、生きのこった人が二人で、お互いにサイコロを三つずつ持っているとしたら。自分が占める情報量は全体の半分です。そして、相手が何の目を出しているかを推理することで、「ブラフのライン」がどこにあるかを見定めることが出来ます。
この推理にノイズを突っ込むのが終盤のブラフです。自分が全然持っていない目を賭ける、あり得なさそうで実は本当の目を賭ける、ありそうで実は嘘の目をかける、虚虚実実の手段を駆使して相手の「勘違い」を誘いましょう。その上で、相手を引っ張り出してこちらがブラフをかける、ないし相手にブラフをかけさせる。押し/引きのラインを考えることが重要になります。
ブラフの特徴として、終盤になればなるほど、「ダメージが少ない人が極端に有利」になります。生きのこりが二人で、ダイスが4対2などという状況になってしまえば、それだけで不利な側が勝つのは至難の業になります。終盤で有利になる為にも、序盤でのダメージを抑えるよう意を払うのがよろしいのではないかと思います。
取り敢えずこの辺で。
2012年09月03日

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