以下、一人のビデオゲーム好きとして書き記しておく。
1.ボタンが付いている
シンプルだけど一番デカイのがコレ。
3DSもWii UもPS Vitaもタッチパネル搭載のゲーム機ですけど、どの機種もボタンやスティックは削りませんでした。ゲーム機にとってボタンが大切だと分かっているからです。スマートフォンやタブレット端末にはない最大の利点だと分かっているからなんです。
でも、これがいつまでも「ゲーム機にしか出来ないこと」と言えるかは微妙で。操作系、平たく言ってしまうとゲームのコントローラーやスティックというものが、「ゲーム専用機」の唯一絶対の強みだ、とは私も思っている。
スマホに「ボタンをくっつける周辺機器」を出せばイイだけですし、タッチパネル上に吸盤で貼り付けてボタン代わりにしてしまう機器も出ています。
上下左右に方向指定が出来るボタンないしレバーと、押したり連打することが出来るボタン。この二つの要素が提供してくれる操作感というものは、少なくとも私にとっては、ゲームと不可分、必要不可欠なものだ。この「レバーとボタン」という操作系がないと体感出来ないものが、ゲームにとってとてもとても大切だ、と私は信じている。これは、タッチパネルやバーチャルパッドでは決して体感出来ないものなのである。
そして、この操作系の問題は、ただ「スマホに「ボタンをくっつける周辺機器」を出すだけ」では解決出来ない、と思う。操作系は、スタンダードにならなくてはいけない。ゲームは操作系に合わせて作られるものだ。ゲームを作る際、「こういう操作系があるからこういう遊びを入れよう」というデザインは必須である。色々な、「ある操作系」を核としたゲーム同士が切磋琢磨しあって、素晴らしいゲームが産まれる。核があるからこそ、時には「ちょっと変わった操作系」も産まれ得る。ビデオゲームの核は、まさに、「スティックとボタン」という操作系だったのだ。
ただ「そういう周辺機器がある」というだけでは、その周辺機器に特化したゲームは盛んにならない。何故なら、その操作系はプラットフォームマスターの「この操作系がスタンダードだ」という認定を受けていないから。その証拠として、iCadeは全くスタンダードになる気配がないではないか。
重要なのは、「この操作系をスタンダードにするよ」という宣言と、それを多くのメーカーがスタンダードとして受け入れること、だ。で、この宣言がハード発売と同時に暗黙裡になされるからこそ、ゲーム専用機はゲームを遊ぶに当たって最強なのである。
逆に、この「操作系の問題」さえ解決されるのであれば、私は別にゲームの主要なプラットフォームがスマフォやタブレットになっても構わないと考えている。例えば、appleが「公式の操作系」として外付けのゲームパッドやスティックを出して、様々なメーカーがそれをスタンダードとして様々なゲームを出すのであれば、それはそれで問題ないと思う。携帯性?知るかそんなの。大事なのはゲームだ。
ただ、残念ながら、今のところこの「操作系の壁」は、乗り越えられる気配はない。重ねて書くが、バーチャルパッドでは駄目なのだ。あれではボタンを押せないし、スティックを倒せない。ほんの一言、「セイミツ製の外付けスティック発売するよー」とappleが言ってくれさえすればいいのだが。
今日言いたいことは、「appleは一刻も早くipad用の外付けコントローラー出せコラ」ということのみで、他には特にないことを最後に申し添えておく。
逆に任天堂は十字キー+ボタンのコントローラーから軸足をずらしたがっているように見受けられます。
タッチパネルのスマートフォン、十字キーの従来型ゲーム専用機、キーボード+マウスのPCはそれぞれインタフェースに適したジャンルで住み分けていってほしいものです。
クロマルも含め旧世代(失礼)は両手持ちのコントローラーに慣れすぎましたからね。そういった意識が強いのです。いや、そうメーカーに『教育』されたというべきか。
しかし新世代の若者は『教育』を受けていません。新世代にとって操作形態は何でもいいのです。
その新世代にバーチャルパッドやタッチパネルの『教育』をしているのですね。旧世代がコントローラー至上の時代を築いたように新世代がタッチパネルの至上を謳えばその後(旧世代死滅後)のシェアを任天堂が掌握できると考えたのでしょう。
面白いお話でしたのでなにかしらコメントしようかと思いましたが、長文になりすぎたので自分の考えは自分の方で記事にさせていただきました。
ストレスフリーな操作を提供することで受け入れさせるのがハードの手腕ですね。
トラックバックが失敗している気がしますが、やっぱり使いやすさは重要なファクターだなぁと関係ない所で納得したりしています。
ベタ移植でバーチャルパッドで操作
みたいなのは元の魅力の大半を削っちゃってるよなあと思います…
iphoneなどのゲームの操作系について述べる場合は
gameloftのゲームを一通り遊んでからにしてほしい
セールで\85になることが多いから手頃だからな
(gameloftのゲームはどこかで見た事あるようなのばっかりなのが問題か)
ただし、やっぱりパッドにはかなわないなとは思いますが
>ベタ移植でバーチャルパッドで操作
これは芸がなくて勘弁してほしいな、と思いますね
標準製品を発表しない事には何もできないというのが
悲しいかなソフトメーカーの現状です。
PSPの液晶部分にスマホ本体を差し込むような形で
左に十字、右に各種ボタンやスティックを配置して
BTで接続なんて製品を何処かが出して欲しいものです
ところが、家庭用ゲーム機なら、相手の環境が決まっているから、制御しやすい点がある。
それなのに、同じゲームハードなのに、
型番によって遊べない作品を提供した会社があったが。
ここ完全に同意っす
ほんで逆にそれが失われちまった時にゲーム専用機はその強みを失って対スマホでの存在価値も失っちゃうんだろうなとも思っとります
しんざきさんや他の方の仰る通りiphone用のアタッチメントハードが出ちまえばそれで終わりかなぁと
ほんで操作系のデファクトスタンダードについてはもうPS2辺りで完成してるんでソフト作る側もそれを基準として作ればいいだけ
一方その点に危機感持って動いてるのは任天堂だけな気がしてるっす
wiiリモコンにせよWスクリーンや3D表示にせよ「ゲーム専用機」でしか体験できない新たな価値作りにやっきになってるしてるなぁと
それが成功してるかどうかは置いといてその必死な姿勢は理屈として理解はできるっす
ただ新たな操作系のデファクトスタンダード、もしくはそこまでいかずともオルタナティブなとこまでもってくってのは容易じゃないっすよねぇ
ってのも新たな遊び方としての楽しみが定着する前には少なくとも二つの障害があると思ってるからっす 1.独自操作系採用するとマルチプラットフォームでの展開が苦しくなるっつぅソフトメーカー側のリスク 2.既存の操作性で十二分に楽しめて売れるゲーム作れちまうっていう事実
ソフトだけ作ってるメーカーからしてみればここ越えてチャレンジするには任天堂さんへのシンパシーみたいな浪花節だけじゃむつかしいってのもまた人情な気もするっす
他方その新たな操作系のデファクトスタンダードに関しちゃ他の方のコメントにもありましたが正直任天堂よりも先にスマホ、ソシャゲ界隈のタッチ操作の方がその地位を確立しそうな気配がムンムン
ほいでもって仮にiphone用アタッチメントが出てきたら次に出てくる需要は「大画面」
これについちゃ更に乗り越えるのは簡単で要はVITATVみたいな外部出力用ミドルでもアプリ配信すればお終い ついでにHORI辺りがワイヤレスコントローラーでも発売すればお家でなら大画面でお外ならスマホでみんなとわいわいっつぅまさにSCEがビジョンとして描くゲームライフが出来上がりっす(早い話が外部出力モニタとワイヤレスコントローラを備えて本体をスマホにしたPC環境っすね)
そん時多分グラフィック処理能力とかの性能だけがゲーム専用機の最後の砦になるのかもっすけどぶっちゃけ今のスマホは一昔前のPCばりの性能持ってるわけで、したら今が一昔前になるような頃には今PS3だPCだで動いてるゲームがスマホで遊べるわけっす
そうなった時に俄然輝くのがハードとしての圧倒的な普及度とスマホならではの料金回収の敷居の低さ ワンクリックだけで月々のケータイ代と一緒に引き落とし出来ちまうっていう財布のひもの緩め安さについてはもうお墨付き(ロー・ミドルリスク/ハイリターン)
これとその時一歩先を行ってるであろうゲーム専用機ならではのハイエンドなゲーム(ハイリスク/ロー・ミドルリターン)
ゲーム開発企業としちゃ前者に注力するのが合理的な経営判断だと思うっす
いずれ後者はロマンか広告宣伝辺りを口実にしないと注力できないF1みたいなフィールドになっていっちまうのかなぁというちょっぴり寂しい予感もする今日この頃っす
(蛇足だとは思うんすけど一応念の為個人的に各種ハードメーカーに対しての特別なシンパとか一切ないっす 欲しいソフトが出てるハードを随時買ってく感じのライトなスタイルっす)