2013年01月08日

基礎からの「銀河英雄伝説IV EX」攻略講座・後編

情け容赦なく続きを書きます。長文です。

前編では、初心者の方向けを想定して、主に戦略パートで覚えておいた方がいいコマンドについて解説しました。後編では、「出世しよう!(戦術モード編)」、及び「そうだ、クーデターしよう」の二つの項目を中心にお送りしようと思います。


3.出世しよう!(戦術モード編)

さて、前編で、戦闘が起きるまでの流れについては解説しました。「軍事作戦」で作戦が立つ→「艦隊出撃」で出撃する艦隊が決定されるのでしたね。

提案によって、首尾よく艦隊出撃に自艦隊も参加することが出来ましたら、当該星系までえんやこらと移動しまして、いよいよ戦術モードです。敵艦隊を翻弄して、鉄壁とか魔術師とか呼ばれちゃうよう頑張りましょう!


非常にざっくりと分けて、戦術モードは二つの局面に分かれます。相手の艦隊と砲撃戦を繰り広げる艦隊戦局面と、相手陣営惑星の防衛力を0にして惑星を占領する占領戦局面です。作戦の展開などによって本来は色々あるのですが、初めの内は、ざっくり「相手の艦隊が生き残ってる内は艦隊を撃退する艦隊戦局面。敵艦隊を撃退した後、侵攻側であれば占領戦局面」と考えて良いと思います。

順番に見ていきましょう。


3-1.艦隊戦の歩き方

艦隊戦の方針は実に単純です。「味方の被害をなるべく抑えて、敵の被害を大きくする」これです。

で、これを実現する方法も、まあ色々あることはあるんですが、基本は「相手の背後か側面から攻撃しましょう」ということに尽きます。

艦隊戦の流れを見ていってみましょう。

1.相手が宙域のどこにいるのかを探す(大体の場合、惑星の側が戦場になります)
2.相手を発見した、ないし相手の位置の見当がついたら「航路」や「移動」でポジショニングをする
3.「戦闘」コマンドで艦隊の位置を微調整し、相手の艦隊に砲撃しまくって、相手を全滅させる、ないし相手の士気を下げて戦闘不能にする


基本的な流れはこんな感じです。あ、作戦総司令官から色々命令が来るかも知れませんが、基本的に無視しても怒られないので必要に応じて無視しましょう。なんかミュッケンベルガーとかシトレ元帥とかが色々言ってますけど、大丈夫大丈夫、バレやしません。


侵攻戦にせよ防衛戦にせよ、実は「相手のいる場所」というのは大体見当がつきます。このゲーム、CPUの思考ルーチンはヤンだろうがロイエンタールだろうが割と素直でして、侵攻戦なら相手がいる場所はほぼ惑星の上ですし、防衛戦なら敵は「相手陣営の星系がある場所から、手近な惑星に一直線に向かっている」ということが多いです。そして、敵にせよ味方にせよ、相手艦隊を見つけたら、大抵はその場にとどまって正面から戦おうとします。

そこで、一番簡単な包囲戦のやり方として、「味方の艦隊と敵が正面からぶつかっている間に、自分は敵の背後に回って背後から撃ちまくる」というのが基本になる訳です。背面展開・包囲戦が艦隊戦の肝なのは原作と一緒ですね!ラインハルト様みたいに敵中突破→背面展開とかやろうとすると結構大変ですけど。

その為、一番簡単な艦隊戦のノウハウは、

・敵と味方艦隊がぶつかりそうな場所を事前に見当つけておく
・「航路」コマンド、ないし「移動」コマンドで、そこからちょっとずれた場所にポジショニングする
・「戦闘」コマンドで位置を微調整して、敵の側面、出来れば背面からレーザーやミサイルを撃ちまくる
・その際、「標的指示」でなるべく攻撃を集中させ、相手の部隊数を減らす、出来れば殲滅する
・撃たれてると士気が減る。士気が20以下になると戦闘不能になるので、自艦隊の士気は「工作」の「艦隊激励」で回復させ、敵の士気が低い艦隊は集中攻撃する


という内容になります。これだけ知っていれば艦隊戦は出来ますし、上手くいけば自軍よりも多少敵の数が多くても勝てます。敵の旗艦を撃沈すれば提督や幕僚が負傷して能力が落ちることがありますし、敵をうまく全滅させられれば敵提督が死亡することもあり、後々展開が楽になります。

目指せアムリッツァ、ないしダゴンの殲滅戦。是非、大包囲戦で敵艦隊を全滅させましょう!


尚、慣れてくると「艦隊を空母主体にして、敵が集中してるところに突っ込んで「艦載機発進」で複数攻撃」とか、「囮部隊を出して敵を誘導して包囲戦を誘導する」とか、「総司令官になって、味方艦隊を上手く誘導して敵を各個撃破」とか、色々出来るようになります。ゲームに慣れたら是非試してみましょう!


3-2.占領戦の歩き方

侵攻戦において敵艦隊を排除したら、楽しい占領戦タイムになります。

基本的に、艦隊戦よりも占領戦の方が功績を稼げます。その為、実は一番効率的な出世の仕方は、敵艦隊がいない星系に自分ひとりで出撃して、惑星を占領しまくることだったりします。リップシュタット戦役の時にキルヒアイスがやってたようなアレです。ビバ空き巣。今後の為に覚えておきましょう。


占領戦のノウハウはそれ程ありません。「占領」コマンドで占領の仕方を選んで、惑星の上に移動するだけで勝手に占領が始まります。

占領のメニューは、四つくらいのコマンドを覚えておけばいいでしょう。

・精密爆撃:強襲揚陸艦がいない時は、大抵これが一番効率良く惑星の防衛力を減らせるコマンドになります。余程急がなくてはいけない事情がない限り、無差別爆撃はやめておきましょう。惑星の経済力が落ちます。
・陸戦隊降下:強襲揚陸艦があり、陸戦能力がある場合は、このコマンドが一番良いです。惑星の防衛力が低い場合、1,2ターンで占領が完了することもあります。
・扇動:情報工作値が1000以上必要ですが、惑星の住民を煽ることによって、敵の政府支持率を下げることが出来、占領後が楽になります。そして、工作を行ったキャラにかなりの量の功績が入ります。功績稼ぎの一助に。
・占拠:軍事工作が4000必要ですが、あらゆる惑星を問答無用で一発占領します。イゼルローンだろうがハイネセンだろうがガイエスブルクだろうがお構いなしです。原作でシェーンコップがやってたアレですね。後述しますが、イゼルローン占領の際は必須コマンドです。



尚、上記の話の例外になるのが、要塞攻略/防衛戦、もっと平たく言うとイゼルローン戦です。イゼルローンを始めとする宇宙要塞はそれ単体で物凄い攻撃/防衛能力を持っているのですが、特にイゼルローンのそれは兇悪という他ありません。イゼルローンのそばにいると千隻単位で艦隊が吹っ飛びますし、トールハンマーをまともに食らおうものなら数個部隊がまとめて蒸発します。

その為、イゼルローン攻略側は「絶対にイゼルローンを正面から攻略しようとしない、通信妨害を使ってこっそり接近し、占拠を使う」というのが基本テクニックですし、イゼルローン防衛側は「自分はトールハンマーに巻き込まれないよう気をつけながら、相手をトールハンマーで薙ぎ払う」というのが基本方針になるわけです。この辺り原作通りです。

なので、イゼルローンを攻める時は、必ず「占拠」と「通信妨害」が使える状態で攻めましょう。要するに、「軍事工作」が4000以上のキャラを軍事工作担当にして、「情報工作」が2000以上のキャラを情報工作担当にすれば良い、ということになります。工作担当は「編隊」メニューでいじれます。


要塞戦のノウハウについてはぺらねこさんが書いてくださっているのでリンクします。

銀河英雄伝説IV EXで、どんな陣営、どんな将官でも勝つ方法を伝授します。

戦術モードの解説はこんな感じです。



4.そうだ、クーデター、しよう(クーデター編)

ところで、CPUの偉い人達はあんまり物わかりがよくないです。「え、どう考えても今はシャンタウに誰もいないし絶好の侵攻のチャンスですよね。なんで1艦隊の軍事作戦すら許可しないんですか」とか、「え、あなたフェザーン方面から攻められてるのになんでアムリッツァ侵攻とか言っちゃうんですか。馬鹿なの?ねえ馬鹿なの?」みたいなことを割と普通にやらかしてくれちゃいます。お前のことだよドーソン。


やはり戦略シミュレーションなわけですし、もっとプレイヤーの好き勝手にやりたい。しかし、EXでは提案工作を使っても要職(宇宙艦隊司令長官とか、統合作戦本部長とか)の人事をいじれない…


そんなあなた。クーデターしましょう!!


クーデターをすると、現在の目の上のたんこぶの人々を一掃出来ますし、自分がそのクーデターのメンバーで最高の功績値の持ち主なら最高権力者になれますし、そうでなくても莫大な功績値が手に入り、要職人事にも口が出せるようになります。軍事作戦の決定も思いのまま。

クーデターの手順はこんな感じになります。

1.自分、ないし幕僚の内、政治工作が8000以上のキャラを政治工作担当にする
2.「特殊」のクーデターを選ぶ
3.他の艦隊の提督、防衛司令官などの内、仲間に引っ張り込みたい人に声をかける
4.本拠地を決める
5.クーデター発生
6.相手陣営の総司令官を全滅させるか、相手陣営の支配星系を全て占領すれば勝利



3の「仲間集め」が若干悩みどころで、仲間は多ければ多い程クーデターが楽なのは当然なわけで、めぼしい提督は全部クーデターに引っ張り込んじゃいたい訳なのですが、自分よりも功績が高い人が入れば当然その人が盟主になるので、最高権力者になりたい場合はある程度出世しておく必要があります。そこだけ注意しましょう。


なんにせよ、クーデターを実施すれば「なんか知らないけど最高権力者になっちゃったヤン」とか見れますし、どう見てもシェーンコップが煽ってますよねこれといった展開もありますので、クーデター超お勧めです。権力を独占してあなたの思うままに戦争を進めましょう!

あ、要職を二つ以上兼務すると統率とか運営とかの数値が下がるので注意してください。個人的には、作戦立案が出来る統合作戦本部長だけでも自分がなっておくのがお勧めです。



ということで、長々書いてきましたが、銀英IV EXは超面白いゲームなので、遊べる機会のあるみなさんは是非遊びましょう。


皆さん良い銀英ライフを。
posted by しんざき at 18:43 | Comment(1) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
原作を完読したわけでもアニメも踏破したわけでもないのに「何だか面白そう」と言う理由で買ってしまいました(グロスドイッチュラント2と言うバケモノシミュレーションと共に…)。
最初はイゼルローンの占拠の方法が分からずトールハンマーに溶かされたり、上官から下っ端呼ばわりされるラインハルト様な展開に「うーむ…」となりましたが何だかんだ楽しんでます。

コーエーシミュレーションみたく、「やる事が限定されているからよほどマゾ展開を選ばない限り勝てる」わけではなく、上に配慮し、馬鹿な作戦に歯ぎしりし…(ヤンでプレイしてた時にフェザーン侵攻作戦が発令された)と言うゲームもなかなかいいですね。後、Windows10でも動くのにビックリです。
Posted by モノ言う饅頭 at 2017年04月26日 18:49
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