自宅に、以前@decoymakerさんに譲って頂いた「ドミニオン」「ドミニオン陰謀」「ドミニオン海辺」が置いてあった。
「ミイラのたからもの」や「ネコノス」以降アナログゲームづいている息子さんは、ドミニオンの箱の中にカードがたくさん入っているのを見て大興奮して、「パパやりたいー教えてーー」といい始めた。ドミニオンの対象年齢は8歳以上。大丈夫なんかいな、と思わないでもなかったが、まあ本人がやりたがるなら、ということで教えてみることにした。
以下は、ドミニオンに触れ始めるようになってから現在までの、息子さんレベルアップの記録である。
・取り敢えず基本セットをやらせてみた
「firstgame」をやらせてあげようと思ったのだが、どんなサプライだったか私がよく覚えていなかったので適当。

セットは「礼拝堂、地下貯蔵庫、村、鍛冶屋、改築、民兵、鉱山、研究所、市場、祝祭」。
最初は本当に基本的なルールだけ教えた。
「数字が書いてある茶色いカードがお金カード。それ引いてきた分だけお金が使える」「お金を使ってお買いものが出来る。お金カード自体もお買いもので買ってこれる」「前に並んでるのはアクションカード。使うと色んないいことが起きる」「最後は緑色のカードに書いてある数字が多い人が勝ち。8円あるとこの一番いい「属州」というカードが買える」「けど、緑色のカードは何も仕事しないから、買い過ぎるとお邪魔になる」それくらいだったかと思う。あと各アクションカードの効果とか。
この時点で、息子さんはドミニオンのことを「お買いものゲーム」と認識したようだった。
で、私は基本どんなゲームでも子供に対して手加減というものをしないのだが、流石に初プレイの五歳児相手に鍛冶屋ステロ(鍛冶屋一、二枚挿しのお金プレイ)組むのもなーと思い、村とか研究所とか、アクションカードの効果を説明しながらてきとーに進めたら、

一点差で負けた。息子さん超大はしゃぎ。アクションカードの説明しながらですし!!(震え声)
息子さんはこの時点では、ターミナルアクションを入れすぎたり、折角礼拝堂を使っても勿体ながって屋敷を廃棄しなかったりしたのだが、「一点差で勝った」という成功体験は大きかったらしく、この後妙に点数に辛くなった。ある程度カードゲームを知っている人がドミニオンに触れると、「アクションカードを買い過ぎる」という問題が発生すると聞いたことがあったが、息子さんにはその後もその傾向が全くない。
ちなみに、息子さん初手で有無をいわさず民兵をとっていた。何この子攻撃カード好きなの?
・二戦目、三戦目ダイジェスト
二戦目は同じく基本セット。私は金貸しステロで進めた。泥棒で金貨を盗めた息子さんは、味をしめて「泥棒強いねーー!!」「パパも泥棒買えばいいのに!」などといっていたがこの回は普通に私勝利。公使と議事堂両方買ってダブらせたりしていたので、+アクションがないカードの買いすぎは勿体無いよ、と教えた。
三戦目は特殊勝利点と三山切れの説明をする為に庭園入り。「堀 村 庭園 金貸し 役人 玉座の間 鍛冶屋 民兵 鉱山 市場」がサプライ。この回はちょっとびっくりした。役人と市場を主体に庭園プレイに走り、まあガチではないとはいえそこまで手加減した訳ではなかったのだが、堀と玉座の間が最初から手札に重なってくるし、3-3-1できっちり手札に鉱山があるし、息子さんのビギナーズラックが凄い。
最終的に、

なんと一点差で負けた。息子さん「すごいでしょーー!!」の連呼。落ち着け。
この時点での息子さんの特徴。
・「一点差で勝った」という成功体験が非常に大きいらしく、勝利点に非常に辛いプレイをするようになった。屋敷の圧縮を「勿体無い」と感じているようだ。圧縮の強さも教えてあげないとなあ。後公領買い始めるのちょっと早すぎ。
・ターミナルアクションを入れすぎると勿体ない、というのは一応教えたが、まだいまいち実感出来ていなかったっぽい。アクションカードは使えば使うほど強い、使えないと勿体ない、というのはこの時点で多分まだわかってない。
ということで、やはり「勝てると面白い」というのが子供にとっての真実なのか、かなりドミニオンにはまったっぽい。この後も、ちょっとでも時間が空くと「パパドミニオンやろうよー」とねだってくるようになった。
・陰謀、海辺環境での息子さんの進捗
陰謀、海辺まで入れて何戦かやった。ガチでやっている訳ではない為、3回に1回くらい息子さん勝ちになる感じ。この3回に1回くらいという勝利機会は結構絶妙であるらしく、熱がいっこうに冷めない。
以下、最近の動向箇条書き。
・海辺の持続カードの概念は、思ったよりスムーズに習得した。それに伴って、漁村を絡めてアクションカードをたくさん使ってみたくなっているようだ。コンボの萌芽かも。
・勝利点カードの重要性は分かっているようだが、まだ「どうやってゲームを終わらせるか」「ゲームが終わった時点で自分が勝っている状態を作るにはどうすればいいか」までは考えが及んでない。
・呪いカードを「物凄く嫌なもの」として認識しており、サプライに魔女や海の妖婆があると「パパそれ入れないで!!」と嫌がる。荒れ場も経験させてやらないとなー、と思うのだが。
・ステロとかコンボといった戦法は当然ながらまだ身についてない。ただ、この前「仮面舞踏会ステロ」「鍛冶屋ステロ」については、こんな感じでやると強いよーという感じで一応実演してみせた。
・拷問人については、「パパはごうもんにん買わないでね!ぼく買うから!」とナチュラルにジャイアン理論をふりかざすので今度容赦なく拷問人ロックを決めようと思います。
・最近は宝の地図に大はまり。倉庫宝の地図は教えたが、揃える為のカードがないと微妙、というのも薄々わかってきたっぽい。シナジー理解の萌芽になるかどうか。
・公領を買い始めるタイミングが相変わらず早い。うっかりすると金貨や属州を1枚も買ってないのに公領を買おうとし始める。ここについては、ちゃんと目安を教えるべきか、好きなようにさせておいて勝手に気づくのを待つべきか、若干迷う部分がある。
・まあ基本的には自分で気づくのを待とうと思う。
・夜寝る時、「パパあくしょんカードの話して!」などと言うことが発生するようになった。繁栄以降の、まだ彼が使ったことがないアクションカードの効果の話などすると喜ぶ。寝物語にドミニオン。
・で、繁栄をねだられている。「9円のおかね使ってみたい」らしい。
・「総武線のそうちゃん」という私のてきとー創作物語も相変わらず聞きたがる為、両立させる為に、ついに先日は「そうちゃんがドミニオンをする話」が導入された。
・今後の展望
・カード同士のシナジーについてはおいおい実例を教えていきたい。策士秘密の部屋、祝祭書庫、役人公爵など。
・三山切れによるゲーム終了など、「ゲーム終了タイミングをどうデザインするか」ということについてもおいおい教えてあげようと思う。
・基本的には、口で説明するよりも自分で気づくのを待ってあげたくはある。飽きない範囲での話だが、たくさんドミニオンしてあげないとなあ。
・けど新しく買ってあげたサッカーボールにもはまっているので雨の日とかにやります。
・まだ手が小さくてシャッフルが出来ないのと、二桁の計算が出来ないのは追って練習させてあげたい。
・その内下の双子も加えて家族でドミニオン出来るといいなあ。
今日はこれくらい。
子供の学力の根源は『知ることへの欲求』です。勉強をやらなければならないものと取るか、やりたいものと取るかの違いです。
そしてドミニオンという選択がまた素晴らしい。
過去の選択が現在の状態を、現在の選択が未来を決める、そういった因果の仕組みを早く理解することで物事の原因を無関係の人には押し付けない人格が構成できる。
例・テストの点数が悪かった→解けない問題を出す先生が悪い 等
総武線のそうちゃん、いいですね。きっと世の中には子供のために親が考えたお話がたくさんあるはず。
息子さんの進捗に関して、またお願いします
かたわれと申します。
ここ一か月位ブログを拝見しておりまして
その影響でドミニオンonlineを始めました。
トラックバックの使い方はこれでいいのかわかりませんが、
もしよろしかったら仲良くしてやってください。
よろしくお願いします。