2013年07月29日
「怖くてもがんばれ!」と「怖かったら無理しなくていいよ」のバランスについて
なんだか二件続けて育児関連の記事ですが、不倒城はレトロゲームブログです。レトロゲームブログです。
今頭を悩ませていること。
長男(6歳)は比較的慎重派であって、知らない状況、危ないかも知れない遊具などには尻込みすることが多い。
先日熱海にいった際、ホテルのプールにウォータースライダー(といっても大型プールのような本格的なものではなく、20秒くらいで終わるもの)があった為、それを息子さんにも勧めてみたら、「こわいからやりたくない」という。
他のプール遊びもしながら、彼自身スライダーが気になるようでちらちら見るのだが、勧めてみるとその度に「いや」という返事が返ってくる。
勿論、純粋まじりっけ無しに「怖い!」「嫌だ!やりたくない!」だったらそんなもんそもそも勧めないのだが、遊びながらちょっとずつ聞いてみると、どうも息子さん、幾つか複雑な感情を抱いているらしい。
・「やってみたら楽しいかも」「やってみたいかも」という感情もある。
・パパ(私)がウォータースライダーやジェットコースター大好き人間なので、自分もパパのようにやってみたい。(ないし、パパに負けたくない?)
・ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンも、怖かったけど乗ってみたら楽しかった。
・けど怖い。
・もしかすると、怖がりな自分がイヤだ?(不明。なんとなくの推測)
というように、複数の感情の葛藤があるようなのだ。
以前幼稚園への通園を嫌がった時にあったように、彼はストレスを抱えると「お腹が痛い」と言い出すことがある。この時も、周囲は無理にスライダーを勧めていないにも関わらず、息子さんは一時期腹痛を訴えたりもして、葛藤がストレスになってしまっていたことが窺えた。
結局この時は、ウォータースライダーのことは忘れて他のプールで一緒に遊び、最終的には「楽しかったーー!」で終わったのだが、親としては何点か考えあぐねる部分がある。
箇条書きにしてみると、
・この手のことをあまりコンプレックスにさせたくないし、トラウマになったりしたらもっと困る。だから無理はさせたくない。
・しかし、「最初は怖かったけど、やってみたら楽しかった」「意外と平気だった」という成功体験もさせてあげたい。実際、慣れたらジェットコースターもウォータースライダーも大して怖いもんではないし、楽しいものだ。上述したが、ディズニーではこのパターンで成功した。
・「怖いこと、イヤなことに立ち向かう、乗り越える」という機会もたくさん与えてあげたい。
・幼稚園の時もそうだったが、多少無理をしてでも実行しないと、そもそも葛藤が解決出来ない。
・とはいえ、現実問題、怖いもんは怖いんだからしょうがない。
ウォータースライダーの話は飽くまで一例であって、こういう場面は他にも色々ある。
実際のところ、「怖くても頑張れ!ちょっとは無理しよう!」と背中を押してあげることも必要なのだろうし、「怖いなら無理しなくていいよ!」と安心させてあげることも、ケースバイケースで必要なのだろう。
難しいのはバランスだ。
もう少し大きくなったら平気な顔して出来るようになるんじゃあ、と思う一方、チャンスを与えてあげなかったらいつまでも怖いままでは、という疑念もある。どれくらいのバランスが最適なのか、頭を巡らせるばかりである。
尚、息子さんはジェットコースター・ウォータースライダーのような「こわい遊具」以外については、イヤなこと、やりたくないことにも頑張って取り組めたりするので、、挑戦者魂、克己心がない訳では全くない、ということは付け加えておきたい。
なにはともあれ旅行自体は非常に楽しかったので、また子供たちを色んな場所に連れてってあげたいなあと思う次第。
ちなみに我が家では、上記の通り私がジェットコースター・フリーフォール・ウォータースライダー大好き人間であり、遊園地で状況が許せばほぼジェットコースターオンリーで回る。一方、奥様は乗り物酔いをすることもあり、コーヒーカップすら忌避するジェットコースター大嫌い人間である。ウォータースライダーは一度乗ってみたが、「速くって怖かったので目つぶって寝ころがった」ってそれは余計加速するだけである。
昔の東京マリンには、最大斜度60°とかいう気が狂ったような超楽しいウォータースライダーがあったのだが、東京マリンごとなくなってしまって残念極まりない。
今日考えたことはこれくらい。
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今楽しくないと思うことは今後楽しくないと思うこととは違うんですよ
しんざきさんがお酒を飲まれるかはわかりませんが
ビールを美味しいと思ったとしても
児童にとっては苦い・アルコール臭いだけです
子育てって
一回何かが終わる度に結論を出していくものなんですか?
結論を急ぐ必要なんてありませんよね
今怖いと思うものが次には、次の次には、怖くなくなっているかもしれません
人の恐怖という感情は防衛本能の一種です。恐怖することを非とする教育は非常に危険です。
かといって「怖かったら無理しないでいいよ」に極振りせよというわけではないでしょう?
しんざきさんはその「バランス」に悩んでおられるのだと思いますが。