2013年08月07日

「成長曲線を意識したゲーム」について考えてみる、ないしドラゴンズクラウンをベタ褒めする

成長曲線、というものを考える。つまり、初心者が0の状態から始めて、だんだん上手くなっていく過程、という話だ。

最近、「成長曲線を上手いこと意識出来ている(ように見える)ゲームは大体面白いし、大体初心者にお勧め」という法則があるような気がしてきた。というか、最近遊んだ「このゲームすげえ面白い」というゲームは、大体この法則に当てはまっている。

自己分析するに、私は大体、下記のような条件を満たしているゲームを、「このゲーム成長曲線意識しててすげー遊び易い!」と感じる、らしい。内容が妥当なのかどうかは知らない。

・最初はある程度さくさく進める方が望ましい。
・ただし、その時も、「余裕」「楽勝」という形でのさくさくではなく、「何か上手くいっていないのは分かるけれど、一応なんとかなってる」という程度のさくさくでないといけない。
・つまり、「簡単ではあるけれど、自分が抱えている課題には気付く」という状態が望ましい。
・段階的に難しくなっていく中で、ある難易度で突き当たった壁を超克する為に、前段で気付いた課題を解決することが必要となっていることが望ましい。
・上記の超克とは別に、その壁をスルーする、ごり押しで突破する、ないし先延ばしにして遊べる経路もあることが望ましい。

言うは易しというヤツだが、大体上記のような要素を私は重視している、ようだ。一般的な話なのかも知れないし、的外れなのかも知れない。それは別にどっちでもいい。

例えば、以前書いたが、ダライアスバーストはこの条件を完全に満たしていた。アームがたくさん溜められるからゴリ押しでもある程度さくさく進め、けど自分が食らっている、避けられていないという課題には気付くことが出来、難易度が高いコースではそれを解決しないと進めないが、ミッションモードなど他のモードに一時的に逃げて課題を先延ばしにしても十分遊べる。

例えば最近の世界樹シリーズも、上記の条件を満たしていた、と思う。最初のうちはある程度さくさく進めるが、ある程度進んだり何かの条件を満たそうとするとビルドや戦略をちゃんと考えないと結構キツくなり、しかし成長によってゴリ押すことも可能である。

カルドセプト3DSでも、パルテナの鏡でも、メタルマックス2Rでも、大体上記の条件を満たしていたような気がする。「初心者に超お勧め出来ます記事」を書く条件でもある。


で、今まさにやっていることなのだが、ドラゴンズクラウン凄い。上記の条件を完全に満たしている。

・最初の内はある程度適当にやっても、さくさくとゴリ押すことが出来る。金さえ払えばその場復帰が出来ることが大きい。
・ただし、初心者はすぐに課題に気付く。「一応進めるけど、なんかダメージたくさん食らってる」→「敵の攻撃が避けられてない」→「敵の動きがちゃんと見えてない、攻撃機会を選定出来てない」という課題に。ライフが減りまくるし金がたまらないので嫌でも気付く。
・この辺、「復活し続けているとどんどん復活費用がかさ上げされていく」という要素も絶妙である。
・ある程度進んで、難しいルート(Bルート)を選べるようになった時、あるいは難易度がハードになった時、上記の課題を解決しないとエラい大変になる。
・ただし、依頼をクリアし倒したり、ノーマルを周回して育てまくったり、金をためて無限コンティニューしまくってゴリ押す、という解決法、ないし先延ばし法もきちんと用意されている。

凄い。D&D SOMでゴブリン戦車にボコられる程度にベルトスクロールアクション絶望的へたっぴーな私でも、ハードはほぼソロでタリスマンあと3個である。これを初心者向けゲームと言わずしてなんというべきか。

ゲームの存在意義としても、まさにベルトスクロールアクション初心者に買ってもらってこそのゲームともいえるだろうと思え、「王道ファンタジーは好きだけど、俺ベルトフロア苦手だし…」というキュートなあなたこそドラゴンズクラウンを買うべきなのである、とここは強く主張したいと思う。大丈夫、ファイナルファイトの一面でうっかりすると全滅する程度の腕(私)でも超遊べてる。

世界観、美麗な演出、プレイしていての爽快感に加えて、ここまで初心者フレンドリーな出来になっているドラゴンズクラウンはホント凄いと思ったわけです。


ということで、ウィザードでまずはノーマルをクリアして、今ハードのレッドドラゴンで絶望に包まれてるところです。もうちょっとがんばります。

今日言いたいことはこれだけ。

関連エントリー:モンハンが俺に教えてくれたこと
posted by しんざき at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | レトロでもないゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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