2014年04月21日

HearthStoneが、トレーディングカードゲーム初心者の方にもお勧め出来る幾つかの理由

すいません長文です。

HearthStone

HearhStoneは、しんざきが最近遊んでいる、オンライン型のトレーディングカードゲームです。色んなHeroを使って、minionを召還して、攻撃させたり攻撃されたり、オーガにぶん殴られたりHero自らぶん殴りにいったりします。

まず最初に前提を。


書いている人の立ち位置:単なるレトロゲーマーであり、トレーディングカードゲームの知識は殆どありません。一応遥か昔、縁者の門前の小僧でちょっとだけM:TGをかじったことはあります。多分IceAgeとかそれくらいの時代の話です。自分でカードを買ったことはないですし、M:TG用語もせいぜいMoMaくらいしか知りません。いや、用語というのかどうか知りませんけどアレ。

HearthStone歴:2月くらいに始めました。始めの内はArenaをちょこちょこ遊んでいまして、先月くらいからランクマッチを始めました。色々デッキをいじったりしてまして、今Rank7から5くらいを行ったり来たりしています。腕前的には中途半端な感じですが、楽しく遊んでおります。課金は、最初の頃Arenaの入場料に数十回使ったくらい。多分微課金勢になると思います。

この記事の想定対象者:HearthStoneをまだやったことがない方で、トレーディングカードゲーム?ああ、遊戯王みたいなヤツ?という程度のことはご存知の方。ゲーム自体の細かい点については、[導入] Hearthstoneの基礎ルールなど読んで頂ければいいのではないかと思います。


上記を前提として、ちょっとHearthStoneをお勧めする記事を書いてみようと思います。


私が考える、HearthStoneのお勧めポイントは以下のような感じです。

1.必ずしも資産ゲーじゃない。
2.Arenaがある。
3.色んな上手い人の配信が手軽に見られる。
4.一戦が短い。
5.上手くなる為のステップが明確。
6.どんなカードでもDustを溜めれば作れる。



あんまりお勧め出来ないポイントも当然あります。公平を期す為に併記しておきます。

・カード枚数がまだあんまり多くない。
・Web上の情報のかなりの部分が英語。英語が苦手だと情報収集結構キツい。
・ある程度やり込もうとすると正直完全無課金は辛い。



順番に解説していきます。


1.必ずしも資産ゲーじゃない。

トレーディングカードゲームというものは、「カードをたくさん持ってた方が有利」です。多分例外はあんまりないです。

で、その「有利不利具合」がどの程度のものか、ということで、そのゲームの「資産の重要性」というものが決まります。このカードはもってないと勝負にならない、というカードが多ければ多い程、そのゲームは「資産ゲー」ということになります。レアなカードをどっさり持っていた方が勝つ、というデザインのゲームは枚挙に暇がありません。そして、そういうゲームで後発参加者が先行参加者と勝負するのはひっじょーーーに大変です。

HearthStoneもトレーディングカードゲームですので、「持っているカードを使って、デッキを組んで戦う」ゲームモードがあります。そして、当然カードをたくさん持っていた方が有利です。ただ、恐らく、その「有利不利具合」はかなり小さい部類かと思います。

HearthStoneのカードには、コモン、レア、エピック、レジェンダリーという価値がそれぞれありまして、後ろにいく程手に入りにくいです。が、現在のHearthStoneのトップクラスのデッキ(つまり、そのデッキを使ってトップクラスまでのし上がった人がいるデッキ)の中には、レジェンダリーを1枚しか、ないし1枚も入れていないデッキが複数存在します。

流石にコモン縛りまでいくとかなり上手い人でないと厳しいかも知れませんが、レアカードが全然なくても十分勝負出来る、というかトップクラスまでたどり着き得るゲームバランスというのはなかなか凄いと思います。「資産が少なくても全然勝負出来る」というのは、初心者さんにお勧め出来る十分な理由の一つです。


2.Arenaがある。

「持っているカードを使って、デッキを組んで戦う」ゲームモードの他に、HearthStoneにはもう一つゲームモードがあります。それがArenaです。

Arenaはいわゆるドラフト戦で、自分がそのカードを持っているかは全然関係なく、3枚ずつランダムに提示されていくカードの中から1枚を選んでいき、戦うデッキをその場で構築します。つまり、このゲームモードでは、資産を持っている・持っていないが一切関係しません。

当然運は絡みますが、逆に言うと、運さえあれば全くの初心者さんでも、超強いデッキが組めたりします。

勿論、資産の有利不利がないとはいえ、「初心者でもArenaですぐ勝てる?」というと難しいです。Arenaならではのコツとか、カードの強弱の把握とか、そういう問題も色々あります。

ただ、

・どんなプレイヤーでも同条件で戦うことが出来る
・色んな持っていないカードを使ってみて楽しむことが出来る
・Arenaの報酬として、最低でも1パックのカードパックがもらえるので、段々資産が溜まっていく


という点は非常に素晴らしいと思います。Arenaで使ってみて構築戦でもカードが欲しくなる、といったサイクルはBlizzardの注文通りかも知れませんが、よくできてます。

この辺りも参考になるかと思います。
Arena ドラフト・ランクリスト Beta Patch 4458


3.色んな上手い人のプレイ風景が手軽に見られる。
4.一戦が短い。
5.上手くなる為のステップが明確。

上の三つはそれぞれ関連していますのでまとめて書きます。

手前味噌ですが、昔こんなことを書きました。
最近、「成長曲線を上手いこと意識出来ている(ように見える)ゲームは大体面白いし、大体初心者にお勧め」という法則があるような気がしてきた。
「成長曲線を意識したゲーム」について考えてみる、ないしドラゴンズクラウンをベタ褒めする

HearthStoneでは、「初心者が上手くなる為のコース」がある程度明確で、しかも相互補完しあって効果を増しています。

まず、上手い人達の配信がお手軽に見られるという点。これは、オンラインゲームの超重要な強みの一つです。
Twitchというサイトで、プロプレイヤーを含む色んな人達がチャンネルをもってプレイ配信しています。

Twitch

大体において、初心者が上手くなる為には「なにが悪くて負けたのか」「どうすれば勝てたのか」を考えなくてはいけません。で、これ、一人で考えるのは結構大変です。

が、色んな人のプレイを見る機会があると、「自分のプレイとはどこが違うのか」が分かりますし、そこから「じゃあどうすればいいのか」が非常に導きやすくなります。上手くなる為の最短コースといっていいでしょう。ただ、後述しますが、Twitchは英語のサイトなので、英語が苦手な人に厳しい、という問題はあります。日本語配信者さんも探すべきかも知れません。

一方で、「一戦が短い」というのも非常に重要です。

HearthStoneは、「デッキ枚数が30枚しかなく、ライフも30点が上限」というゲームデザイン的に、一戦一戦が非常に短くお手軽です。長くても20分以上かかることは稀ですし、10分かからないことも割と頻繁です。

1ゲームあたりが短いということは、場数をこなしやすいということでもあり、配信をたくさん見られるということでもあります。初心者が中級者になる為の最大の壁は「場数」ですが、それを非常にこなしやすいということもお勧めポイントの一つでしょう。

上記を含め、「情報収集をしたり」「上手い人のプレイ動画を見ながら」「場数をこなす」という、上手くなる為のステップが非常に明確であり、明快です。トレーディングカードゲームをしたことがない人こそHearthStoneに手を出してみるべきだと思います。


6.どんなカードでもDustを溜めれば作れる。

ゲーム上、ダブったカードを廃棄したり、Arenaをやったりすると「Dust」というポイントがたまるのですが、ほぼあらゆるカードをこのDustで生成することが出来ます。つまり、「カードパックを買ってランダム勝ちしないと手に入らないカード」というものが基本的に存在しません。(期間限定カードみたいなものが一応ありますが、一般的に必要とされるカードには含まれていません)

勿論レジェンダリーのカードを生成するには結構な量のDustが必要ですが、「廃プレイをしてガチャりまくらないと絶対手に入らないカード」というものが一枚も存在しない、という点については特筆すべきだと思います。


さて、ここまでで結構HearthStoneをベタ褒めしました。勿論、私から見て短所と思える点もHearthStoneにはありますので、そちらにも触れておきます。

◎HearthStoneのあんまりお勧め出来ないポイント。

・カード枚数がまだあんまり多くない。

これは初心者さんにお勧めするポイントとしては良し悪しだと思うんですが、カードプールがまだそれ程広くないです。今、ヒーローごとのカード・コモンカード合わせて500種類くらいでしょうか?その中でも、やはり「強いカード」「そうでもないカード」というのは限定されてきますので、デッキのかなりの部分が相手と被る、ということもそれほど珍しくはありません。

この辺は、バランスを崩さない範囲での定期的なカード追加を期待したいところです。まあ、もうすぐ30種類くらいのカード追加があるみたいですし、カードの種類があんまり多くてもむしろ初心者さんは大変かも知れないですが。


・Web上の情報のかなりの部分が英語。英語が苦手だと情報収集結構キツい。

これは正直、苦手な人には結構重要な問題かも知れません。

私自身は、以前ドミニオン元世界一プレイヤーであるre_neさんの、以下の記事を色々参考にさせて頂いた訳ですが。

Hearthstone攻略で参考にした記事をまとめてみたよ

有益なページは大部分英語です。英語が全く分からないと情報収集大変だと思います。

勿論日本語の情報がない訳ではなく、

Hearthstone日本語Wikiや、

最近だと

HearthStone dojo

なんかである程度補完することは可能です。ただ、「今どんなデッキが強いんだろ?」みたいなことはやはり英語の情報が多いんで難しいところです。


・ある程度やり込もうとすると正直完全無課金は辛い。

で、完全無課金でやれんの?と言われると。やれることは勿論やれますが、やはり課金したくなると思います、というのが正直なところです。

最初は何しろ資産がないので、デッキを組むのもなかなか思うに任せません。その為、Arenaで色んなカードに触りながらカードパックを入手していくのが正道だと思います。Casualモードだけだとなかなか勝てませんしカードも溜まりません。

で、Arenaを遊ぶ為にはゲーム内通貨かリアル通貨$1.99(大体200円くらい)が必要な訳で、勿論ゲーム内通貨を溜める手段も色々あるにはあるのですが、やはりArenaをどんどんやっていこうとすると最初は必ず不足すると思います。ある程度軌道に乗ってくると、ほぼ課金しないでArena回せるようになってくるんですが。

私自身は、軌道に乗るまでは結構Arena課金しました。多分、2、30回くらいは課金してると思います。

海外のゲームということもあり、課金するならPaypalアカウントがあった方がいいと思いますし、そういう点で完全無課金は辛いかも知れませんし、そこが敷居になるかも知れません。こちらはご留意ください。


ということで、散々長文を書きました。

取り敢えず言いたいことは、

・HearthStoneは大変面白いし、iPad版も出たから皆やろうぜ!
・関係ないけどデッキ保持出来る数増やしてください9つは厳しいです


という二点だけであり、他に言いたいことは特にないことを最後に申し添えておきます。

今日書きたいことはそれくらい。

posted by しんざき at 09:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | HearthStone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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