2014年05月30日
FF3のガルーダさんの心情を慮る
まず「え、なにこいつら飛び過ぎ」だと思うんですよ。ヤツの心境。
いや、俺も羽とかあるけど、と。戦闘なんだから。しかも屋内なんだから。
だから飛ばない。雰囲気的に、とかじゃなくて物理的に若干浮いてるけど、けど、屋内で飛びまくりとか変やろ?と。
ボスが飛びまくってたら戦闘にならんやろ?と。
モンハンのリオレウスのワールドツアーとか顰蹙買いまくりやろ?と。
ゲーム中盤のラストシーン、いよいよノーチラスが手に入るか、というサロニア、いわば佳境ですよ佳境。そこの元締めたる自分が、屋内で飛びまくりなどというひどい行為に出たら示しがつかない。
偉いと思うんですよガルーダさん。ちゃんと、ボスとしての立派な立ち周り方を考えている。ほぼ「かみなり」しか攻撃パターンがないけど、それでもがんばってる。ちゃんと空気読んでる。
そんな彼が、光の戦士一行の眼前に立った時、取り敢えずこう思う。
「あれ」と。
「何でこいつら全員同じ格好してるのん?」と。
ほら、ある訳じゃないですか。職業のバランスとか。ドラクエ2だと、戦士的な立ち位置のローレシア王子と、魔法使い+僧侶的立ち位置のムーンブルクの王女と、最強武器がてつのやりのサマルトリアの王子とかいる。ちゃんと分業出来てる。
ドラクエ3だと、ルイーダの酒場で「つれてゆくなら せんし そうりょ まほうつかいの 3にんが いいぜ。 ひっく。」とか言われる。SI会社の少人数プロジェクトでも、プロジェクトマネージャー、Webデザイナー、プログラマー、DBA、みたいな感じで分業されてる。バランス重要。
「職業はバランス良く」というのは、ウィザードリィの昔から我々に刷り込まれている、いわば原始記憶のようなものなのです。当然ガルーダさんも、ナイト、空手家、白魔、黒魔、といったバランスがとれたパーティの存在を想定する。もしかするとそれに合わせて戦闘のイメージトレーニングくらいやってたかも知れません。行動パターン「かみなり」だけだけど。
そこで、眼前に現れたのが竜騎士×4ですよ。バランスとか、無い。そんなものは存在しない。ケアル?回復が必要になる前にジャンプ殺せばいいじゃん?みたいな。そんな。
で、やつら、飛ぶ。しかも降りてこない。
いや、今更突っ込むのもアレですけど、竜騎士のジャンプって滞空時間物凄いじゃないですか。基本、ジャンプすると次のターンまで落ちてこない。あれ?スーマリ2のジャンプ台かな?っていうくらい滞空時間長い。
ガルーダ戦はサロニアの王宮、しかもアルス王子の寝室なんで、めっちゃ天井とかある筈なんですが、主人公パーティはそんなこと全く気にしない。超飛ぶ。で、超滞空する。
ガルーダさんも思った筈です。「あれこいつらいつ降りてくるのこわい」って。
しかもヤツら、人によっては両手に槍持ってますからね。両手に槍担いであのジャンプです。ルノー・ラビレニとか問題じゃない。
で、降りてきたと思ったら、一回降りてきただけの筈なのに何故か「ズバババババババババ」って感じで10回くらい攻撃がヒットしてる。
自分はちゃんと空気読んだのに、光の戦士たちが全く空気読まない。この時のガルーダさんの気持ちは察するに余りあります。我々は、ガルーダさんの辛さ、ガルーダさんの悲しさをもう少し斟酌してあげてもいいと思うんです。
FF3におけるガルーダさんは、ラピッドストリーム + クイックタイム連打で何もしないままボコられたロマサガ2の七英雄と同程度には不遇だと思うので、皆さん今度サロニアにいったら普通に戦ってみてあげてください。レベルかなり上げないとクソ強いけど。
あ、上記の内容は基本的にファミコン版FF3に基づいて書いたものですが、全体的に超どうでもいい内容なので妥当性とかは気にしていません。皆さんも気にしない方がいいと思います。
今日書きたいことはそれくらいです。

この記事へのトラックバック
いや、一発でガルーダに勝ったプレイヤーって少ないと思うんですよ。
そしてFF3はドラクエ等と違い、謎の力で復活してはもらえず、セーブ地点からやり直しですので……実際には「勝利したガルーダ」の方が圧倒的多数なのでないかなと。
その分、負けたガルーダさんは、なおさらに理不尽なことでご愁傷様なのですけれど。
…と解釈しましょう、うん。
しかも竜騎士4人でもジャンプと降下のタイミング次第ではやっぱりかみなりの餌食になるわけで。
プレイヤーは神の視点だけど、ゲーム内の歴史ではあそこで終わった光の戦士達(とその世界)はものすごい数になっている筈。