2014年09月01日
コンビニで買い物をした時箸を落とされた話と、攻撃的な意見の話
テスト明けで余りに頭がくたびれているので細かいことを気にしないで書く。
全然大したことではないのだが、ちょっとしたことをきっかけに考えたこと。「起きたこと」「それに対して私が考えたこと」「職場の人に話した時言われたことと、思ったこと」の3つのパートに分けて書いてみる。
○起きたこと。
オフィスビル内のコンビニで買い物をした。このコンビニは、私のWeb内外における必死の努力にも関わらず未だにキャベツ太郎を入荷してくれないという大変不届きなコンビニなのだが、アクセスが良いのでやむを得ず使っている。
で、その時私は、どん兵衛とポップコーン塩味を購入した。私はポップコーンの塩味原理主義派閥過激派であり、バターしょうゆ味やチーズ味、キャラメルポップコーンなどを地球上から排撃したいと考えているタイプの人間だが本題とは何の関係もないので省略する。
レジ対応は、まだ入り立てと思しき若い店員さんだった。見た目はちょっとちゃらっとした感じだが、年齢的には学生さんくらいに見え、名札には「トレーナー」と記載してあった。
店員さんが、ビニール袋入りの箸を床に落とした。
店員さんは落とした箸をすぐ拾ったが、箸置き場に戻したり袋に入れたりはせず、レジの横にすっと置いた。その後、私のビニール袋には、箸置き場から取り出された新たな箸が入れられた。ありがとうございましたー、の声でレジ作業は終了した。
その後私はレジから離れ、ATMでお金を下ろす途中、視界の端で店員さんが、箸を箸置き場にささっと戻すのが見えた。ふむ、と思って私は店を出た。
起きたことはこれだけだ。
○それに対して私が考えたこと。
この時私は、端的に「コンビニの教育って結構きっちりしてんな」と感心した。
当たり前のことのようだが、「落ちた箸・落ちた物をお客さんに渡さない」というのは、店側の建て前の一つだ。実際のところは、ビニール袋に包まれた割り箸なのだから、さして汚れてもいない床に落ちたところで衛生上の問題が発生する訳はない。ただ、「落ちた物をお客さんに渡すのは失礼」という常識があるが為に、お客さんには渡さない。
つまり、「落ちた箸をその場でお客さんに渡さない」「後でこっそり戻す」という行為は、「落ちた物をお客さんに渡すのは失礼」という常識と、「勿体ないし衛生上問題ないとはいえ、お客さんが見えている時には箸を戻すべきではない」という、二つの常識をわきまえている、ということを意味している。
件の店員さんが、まだコンビニでバイトを始めてそれ程期間が経ってなさそう、というのは、レジ作業でもたついていた所からも看取出来た。そういう、入り立てのバイトさんでも常識をきちんとわきまえている辺りは、恐らくコンビニのバイト教育が底堅いということを意味しているのだろう、と私は思ったのだ(単にこのバイトさん個人が常識をわきまえている人だっただけ、という可能性は勿論ある)。
言うまでもなく、当たり前のことだ。ただ、その「当たり前」が案外共有されていない、というのを我々は何度も眼前で見ている。
だから私は感心した。繰り返すが、全然大した話ではない。
○職場の人に話した時言われたことと、思ったこと。
上の「起きたこと」だけ話した時、なにやら職場の人がえらい憤慨した。
彼の憤慨を端的にまとめると、「客の前では出来ないような行為」はそもそも後ろ暗い行為であり、後ろ暗い行為をしていること自体が客に失礼である、ということらしい。後ろ暗くないなら堂々と戻せばいい、と。
なるほど、確かにそういう考え方も出来るだろう。「客に気を使った」という行為の意図を無視して考えれば、結局落ちた箸はいつか誰かの手に渡るわけで、客に対する裏切りだと考えられないでもない。
その考え方は否定しない。ただ、ちょっと攻撃的・批判的な方向に倒し過ぎな様に思えて、あんまり私が好きな考え方ではないなあ、と。私が思ったのはそれだけだ。
批判的な考え方は問題発見に非常に有用だし、対立構造を作るのは話を分かりやすくする。だから、勿論、「物事を攻撃的・批判的に考えてはいけない」などということはない。全くない。私が今やっているのだってそれだ。
ただ、あまりに攻撃一辺倒、常にattack状態、ステータスは「ちから」に全振り、というのも、なんというか、ちょっと接していてくたびれる。
webの言論を見ていると、どちらかというとattackに強く振った記事の方が注目を集め易いようにも思え、結果的にweb界隈のステータスは「ちから」に偏り気味のような気もする。時には、ドラゴンキラーやエクスカリバーよりもブルーネックレスやバランスを重視する時があってもいいのではないか、と思う次第なわけである(ドルアーガ的な表現)
今日書きたいことはそれくらい。
皆さんお疲れ様です。

この記事へのトラックバック
自分の視野外での出来事を想像して注意を払う
いえ、今回知ってしまった「箸を落とした」かも知れないという行為を此れからは予想して注意する。
んー次お店で箸貰う頃には気にもしてなさそうです。。。
「店員は常に客に対して誠実であらねばならない」という考え方の違いのように思います
他人の心の中まで支配しようというのは好きじゃないので。
ですから、コンビニの対応は完璧だったと思います。
…まぁ、誠心誠意という言葉に変にこだわる人はいるからなぁ。