はてなの著名ブロガーであられる斗比主さんの、こちらの記事を拝読しました。
性犯罪に関する男女の認識のズレと、認識のズレ一般をいかにすり合わせるか
性犯罪に関する男女の認識のずれ、というのが主要なテーマであり、斗比主さんは割と一般的な視点での男女間の認識のずれについて記載されているかと思います。男性女性を単純に総括するでもなく、視点が偏るでもなく、納得感のある論立てだなーと感心致しました。
で、既婚男性の端くれとして、私も当該トピックについて何か書きたくなりました。といっても、斗比主さんが書かれていることはそれはそれで完結していると思いますので、言及記事というよりは「元エントリーをトリガーにして勝手に色々書いている記事」になると思います。ご勘弁ください。
私の感覚が一般的かどうかも当然分かりゃしないので、まあそんな考え方もあるのか、という程度で。
先に、書きたいことをテーマ別に箇条書きにしておきます。忙しい方は下記12項目だけ読んで頂ければ正直問題ないです。
・個人的には、奥様や娘二人(現在三歳)が痴漢に遭うのは超心配だし超不安です。やいばのよろいとか装備させてあげたい。
・性犯罪について理解や危機感があるかないか、という話については個人差や身近な人の体験の差が大きいと思います。その為、主語を大きくするのは多分ちょっと危険。
・けど、夫婦で危機感に差があるのは困るからそこはすり合わせるべきだよね。
・それはそうと、痴漢批判→男性批判と短絡的に結びつけちゃう人、というのは男女問わず存在するような気がします。
・一方、痴漢冤罪批判→女性批判と短絡的に結び付けちゃう人、というのも男女問わず存在するような気がします。
・つまり、「痴漢批判」「痴漢冤罪批判」というものを、イコール「男性批判」「女性批判」にしてしまう変な意識、みたいなもんがどっかにあるんじゃないかなあ。別に、本来は男性批判でも女性批判でもないと思うんだけどね。
・問題を難しくしている一因として、男性女性をひとくくりにして性差対立を煽るテキストの存在が結構あるような。
・テーマが何であれ、でかい話題を一括りにしてレイヤー間対立を煽るテキストってすげえ不毛だと思うんだよなあ。
・それはそうと、痴漢と痴漢冤罪は、どっちがより悪質、などという話ではなく個別の問題であって、対置しない方がいいように思いますよ。
・ただまあ、タマゴニワトリで言えば痴漢冤罪は痴漢の存在が生んでいるのであって、痴漢冤罪だけ批判して痴漢を批判しない、というのは正直よくわからん。けどそういうテキスト結構観測出来ますよね。
・夫婦間のコミュニケーション超重要。言おうぜ。一番近い人間関係なんだから、なんでも言いあえる関係にしようぜ。
・けどそれについては昔色々書いたから別にいいや。
よし、言いたいことは大体言ったぞ。
ということで、以下は上の内容の補足なので気楽に書きます。
最初に自分の立場を明示しておくと、私は30代中盤の三児の父です。奥様、息子(7歳)、双子の長女次女(いずれも三歳になったばかり)、という家族構成です。最近家族5人で風呂に入ると、次女に「なんでちんちんだしてるのー?ちんちんしまいなよー」と説教されます。本題とはなんの関係もありませんが。
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・痴漢被害についての認識や危機意識の差異について
まず、元エントリーでも起点になっているツイートについて。
shinzaki / しんざき
RT @kaneda_junko: あと大抵の男性は、「ほとんどの女性(半数以上)が痴漢や通り魔に遭った事がある」という統計じたいを知らず、「レアケース」か「女が嘘をついてる」と思うらしいのですが、これは学校で教えるかメディアでもたびたび流して、被害が常態化してるということをま… at 12/09 00:33
うーん、どうなんでしょう。これについては、「大抵の男性」という言葉は若干主語が大きい、ようにも思います。
実際、女性よりも男性の方が性的被害に遭う機会は遥かに少ないわけで、実感としての危機感を持ちにくい、ということは多分統計的にも言えるのでしょう。とはいえ、たとえば身近な女性が痴漢経験を持っていることを知っていたり、あるいは妻子の将来にわたる痴漢被害や性犯罪について積極的に危機感や防犯意識をもつ男性、というのは、そこまでレアケースでもないような気がします。私もそうです。
私について言えば、家族についての防犯意識、というのはそれなりに高い方だとは思います。ただ、これはある程度想像力があれば多分誰でもそうなる話で、娘がもう少し大きくなったらどんな防犯対策をとるか、とか考えますし、ちょっとでも考えれば「完全な防犯というのはすっげー難しい」というのもすぐ思い至ります。奥様とも話しますが、例えばの話、「通りすがりにちょっと触ってくる」みたいな痴漢、一体どうやって防げばいいものか結構途方に暮れます。勿論、それよりずっと悪質な色々な犯罪についても、あれこれ頭を捻って防犯の工夫や教育をしてあげないと、と考えています。
私の想像力がそこまで人並み外れているとも全く思えないので、痴漢対策の必要性や切実な危機意識を感じている男性、というのもそれなりの数いるとは思うんですよね。多いかどうかは統計なしでは放言でしかないので、ここでは確言は避けますが。
ただ、元エントリーの引用ツイートを見ていたり、あるいは私の観測範囲の中でも、「痴漢批判という話題自体を敵視する男性」、というのは確かに観測出来ます。
これ、なんでなのかな、と。
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・痴漢の話題を敵視する男性について
同じく、いくつか元エントリーからツイートを引用させていただきます。
shinzaki / しんざき
RT @meleleite: →お前が被害に遭ったのは俺のせいじゃないだろう。個人的な被害を一般化するな」とキレられた
私は深く絶望したけれど、夫は私の被害の話をなぜ「俺のせいじゃない」とキレたのか。
私はそんなことは一言も言ってないし思ってもいない
夫の脳内では私が性犯罪への… at 12/09 05:06
shinzaki / しんざき
RT @meleleite: →自分を責められているというふうに結びついたらしい。
ツイッターでもいつも性犯罪被害のことを書くとなぜか「怒り」をぶつけてくる男性たちがいる。
「そんなに痴漢が多いわけがない」「自分はそんなことしないのに不愉快だ」「そうやって冤罪を作り出す」
どう… at 12/09 04:37
shinzaki / しんざき
RT @charming_hige: ご丁寧に2chの過去ログ引っ張り出して、これ似たような話あったよデマだったよ、ソースはこれ、とかスマホ画面突きつけられたけど、ネットを鵜呑みするのは馬鹿って言ったのはお前な。
終いには「日本はダメだと言いたいんだね」とか、音を立てて膝からry at 12/09 04:41
同じ男性としての推測なんですが、
・痴漢批判→男性批判として受け取ってしまい、男性という立ち位置に帰属意識を持っているために、自分が批判されたように受け取ってしまう
・痴漢冤罪に対する恐怖・反感・不安を強く持ちすぎている為に、痴漢批判に対するカウンターを強く持ってしまう
というような人が一定数いる、ような気がします。
当たり前のことですが、痴漢批判は本来「遍く男性に対する批判」ではありません。性的欲求自体は誰にでもあるものですが、その欲求を歪んだ形で不当に表出してしまう、一部の犯罪者に対する批判です。
ただ、性的欲求が誰にでもあることであるが故に、時として男性批判とごっちゃにしてしまう人もいるのでは、と。これ、批判する側(多くの場合女性)にも、受け取る側(多くの場合男性)にもあると思うんですよね。
まず、「痴漢批判と男性批判はイコールではない」ということは、男性の側も女性の側も、ごく当然の前提として了解しておく必要があるんじゃないかなあ、と。
一方、同じく痴漢冤罪というものも世の中にはあり、これはこれで非常に大きな問題ではあります。冤罪に実際あった時の否定の困難さとか、よく話題になりますよね。これに切実な不安を覚える男性、というのも結構いると思います。
ただ、「痴漢冤罪予備軍」みたいな意識で痴漢被害を訴える女性を見る男性も中にはいますし、女性批判の小道具として「痴漢冤罪」を持ち出す人も時折観測できます。
当たり前ですが、痴漢冤罪の存在は、痴漢という犯罪の存在を相殺しません。ましてや、痴漢被害にあった女性が、痴漢冤罪の為に批判的な目で見られるなんて不当もいいところです。痴漢冤罪というものは、時には警察や司法、ごく一部には捏造をした犯人が批判されるべき問題であって、痴漢の問題とは全く別です。
これも同じく、「痴漢冤罪の問題と痴漢の問題は全く別の問題であって、それぞれ個別に批判するべきだし、痴漢冤罪批判と女性批判はイコールではない」ということも、当然の前提として共有するべきことだと思うんですよ。
これは放言なんですが、私、上みたいな状況は、ある程度「問題をおっきく一括りにして、性差対立を煽る」ようなテキストに責任があるんじゃないかなあ、とか思っています。よくまとめサイトとかで見られますよね、「これだから女は」とか「これだから男は」とか、そういう論調。私ああいうの不毛の極みだと思うんですけど。(老人と若者の対立煽り、みたいなものも不毛だと思いますが、ここでは置いておきます)
まあ、何はともあれ、男性の側も女性の側も、問題のスコープはきちんと限定して、冷静に話をした方がいいんじゃないかなー、とか、そういう当たり前の話です。
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・夫婦間の意識の差一般について
これについては、「どんな問題であれ、適切な形で共有して解決を図るべき」「抱えこんでしまっては百害あって一利なし」という風にだけ考えています。すり合わせ重要。超重要。問題のすり合わせが出来ないような関係を、いつまでも続けるのは大変困難です。
私自身は、どんなカテゴリーのどんな話であれ、まずはきちんと聞いて考える、というスタンスを続けていくつもりですし、「話して分からないことはない」という関係を維持していきたいと思っていますし、みんなそう思うようになれば世界もちょっと平和になるんじゃないかなーと思っています。
過去にも色々書いたんで、ここでは参照記事としてリンクだけ張っておきます。ご興味あったらどうぞ。
不倒城:仕事でPDCAサイクルを回せている人は、夫婦間でもちゃんとPDCAサイクルを回した方がいいような気がする
不倒城:感謝を、労いを、好意を、親愛を、不安を、不満を、言葉にしなくてはいけない
ということで。言いたいことは最初に全部書いてしまったので、補足もこれくらいにしておこうと思います。
今日はこの辺で。
一点だけしんざきさんにお伝えしたいことがあります。それは息子さんについてのことです。
>・個人的には、奥様や娘二人(現在三歳)が痴漢に遭うのは超心配だし超不安です。やいばのよろいとか装備させてあげたい。
>奥様、息子(7歳)、双子の長女次女(いずれも三歳になったばかり)、という家族構成です。
この話題に関しての話の流れでたまたまそうした記述になったのかもしれませんが、
「息子(7歳)」さんがなんらかの性的被害に遭う可能性を
考慮していないとするならそれは危険なことだと思いました。
リチャード・P・ガートナー『少年への性的虐待―男性被害者の心的外傷と精神分析治療』といった書物で取り上げられておりますが、
男児は性的被害に遭うことはないということは幻想であり、
もしそうした被害にあったとき、親が被害を否認すれば二次的な心的外傷が生じてしまいます。
女児に比べてそうした可能性は低いかもしれませんが、
「男の子なら無条件に大丈夫」と考えるべきではありません。
幼児性愛の傾向を持つ「年長男性」からだけでなく、
「年長女性」から性的被害を受ける男性というケースも存在します。
そうした被害は性的発達・心理的発達において甚大な影響を生じることは女性におけるものと
変わりがありません。
その点について、意識を及ぼしておくことは必要だと思います。
どんどん肩身が狭くなるっていうか。
生じる理由はモラルの低さにありますが、
性犯罪の理由はモラルの低さの他に男性の性質がある。
だから、男性批判のようになっても良いのです。
尤も、男性の中にはモラルが低くない男性もいて、性犯罪を起こしていない。「自分もそれに入る」「性欲はあるがモラルがある、今のところモラルが勝っている」、と解釈出来れば良いことです。
しかし、そういう男性も家の近くでない場所で酔ったセクシーな女性から迫られたなら、大抵の男性は浮気をする。
既婚者やスティディのある身にはルール違反であるからモラルの高い人ならしないことですが、
しかし、社会的には特に責められずに過ごしている。時に男性から羨まれてさえいる。迫られた男性は、美味しそうなものに手を出すわけです。その要領で、目の前の美味しそうなものに手を出し、痴漢をする人がいるというだけ。
万引きも同じ要領。モラルで抑えられて然るべき"手"が、出るか、出ないか。出なければ成功、出れば裁きや罰が待っている。手を出さないなんて簡単なのに、やってしまうのは、根底で女性性をなめてる男性への、批判ともなります。おいしいタッチの機会に恵まれた男性を羨むことが悪とされていない潜在する社会風潮でもある。モラルで制御するかとは、また別に、
性犯罪は、男性の"手を出したい性"が原因のひとつ。
承諾がなければ性行為は出来ません。承諾があっても、既婚者やスティディのある身にはタブーである筈が、そうでもない。
性欲はあっても、性犯罪はしないモラルがあるのに、性欲繋がりで一緒にされてしまう。
一緒にされてしまうのは、女体をおいしい"もの"だと認識する社会風潮を謳歌しているせいですよ。
性行為のチャンスを羨ましがる風潮、女体がなめられている社会風潮があります。
性犯罪の生じる原因です。
いずれにせよ、モラルが足りてないんです。
裁判を厳しくすること、刑を重くすること、子供達への道徳教育の徹底、この3つが最も有効。
親や血族はさすがに安全ですが。
他人の男性について、モラルがあるかないかは、すぐにはわからないのです。
男性は、女性が思っているより、隙あらば変な目で見ているし、獰猛ですよ。
モラルがあるかどうか。
相手への尊重があるかどうか。
相手の幸不幸への配慮があるかどうか。
違法と合法は、紙一重。
合法でも、傷つければ同じ。
性欲があって、それを満たしてしまう性行為をしてしまうのであれば、傷つければ同じ。
モラルがないなら、性犯罪だらけになる、それが本性。どんな種類の欲望も犯罪も、同じ。ルールとモラルで制御するかどうか。
一緒にされるのが嫌なら、性欲を満たす行動=性行為を、一切しなければ、誤解や混同をされることは激減するでしょうね。やはりどこかが不真面目だから一緒にされるんです。
ある時は男の本能を楯に性犯罪を正当化し、被害者にも落ち度があったと批判する、あるいはネタにして下品に笑い合う。
ある時は男性を皆性犯罪者扱いする女性専用車両は男性差別だと主張し、利用している女性を批判する、あるいはネタにして下品に笑い合う。
ある時は冤罪被害を楯に女性専用車両を使用しない女性や性犯罪被害に遭った女性を批判する、あるいはネタにして下品に笑い合う。
こんな事をしていれば男女が対立するのは当たり前です。なぜこのような悪質なサイトが存在し続けているのか理解に苦しみます。
・痴漢批判→男性批判
になってるし、この手のものはだんだん批判対象が男性自身にシフトしていくから、ウザイし面倒だしで
「俺の前で話すな」と思う奴が出てくるのは当たり前でしょ。不毛なことを話して喜ぶバカいないよ。
>女性は、男性がいたら、自分に性欲を持つと考えて良い。
ほほぅ、なら女性は老若いずれの男にも性欲は抱かないわけですな?そりゃスゲェや。
後、ギラギラした性的な目で見られるのが不快なのは十分理解できますが、世の女性の中には
妻・母だけでなく「女」として見られたいって人もいるんですよね。生物学上で女としか見られないのも辛いと思うけどな。
結論=結局男性批判にしかならないからムダ
そうしないように話す側がコントロールしていかないと無意味。
性犯罪を面白がったり、これみよがしに女性を(性的に)嘲る、女性の弱さにつけこんで性的暴力を振るうという発想をして当然など、男性から発信してるんですよ。
なのに、女性に対してだけ噛みつき、男性を貶める男性はどうして不問なのでしょうか。
全て反論せず甘やかしてきたせいもあると思います
外国人女性は痴漢に遭えば大声で怒鳴り、強姦にあえば警察に駆け込み犯人を裁きますが
日本人女性は、痴漢に遭えば固まって声を上げれないし、恥ずかしさで誰にも言えず
社会も痴漢程度でギャーギャーうるさい生意気な女だとなるので我慢する
強姦にあえば、恐怖と羞恥心と復讐への恐怖と警察での再現や裁判での証言に耐えられず泣き寝入りで
世間も、女にも落ち度があった、服装が挑発してたんじゃ?と被害者が責められるので
被害者の4%しか被害届を出していないという現実
日本は性犯罪が少ないのではなく、女性が泣き寝入りをするので表に出ないだけなんです
痴漢も強姦未遂も強姦に入る国もありますから、それと同じ集計方法を取れば
日本はたちまち世界一の強姦大国になってしまうでしょう
日本の性犯罪の多さは他ならぬ私達日本人女性が身をもって体験していますから保証します
日本人男性は、女性個人の犯罪を女全体の罪を糾弾しますが
女性に、男性個人の犯罪を男性全体の罪と糾弾されると頑なに抵抗します
そして、女性に対しあることないこと騒ぎ立てデマを捏造しネットで広めて
女叩きに勤しむ低俗な日本人男性の多さを見れば
大抵の日本人女性は、反論さえバカバカしくて放置しますから
そうすると男性陣は「俺たちが正しいから女が黙ったぞw」と勢いづき
更にネットで女性への捏造情報が独り歩きして既成事実化されていく
日本人男性は精神構造は中韓人そっくりだと思います
「まとめブログ」とやらは、2chなんかから過激な対立煽りを無断コピーして金を稼いでます。
おとなしいレスしか無かったら?
自作自演して対立を煽ります。スレも立てます。
全ては金のためです。ですから、ここら辺は完全スルーできたらいいのですが、こういう空気に染められる人が多いのも事実。(若年層)悪しき文化です。
質問サイトや動画サイト、まとめサイトっぽいのは無視して気にしないように。
悪い人は老若男女問わず、額に「悪人です」と
シールでも貼って出てきてもらいたいもんです。
性暴力被害者をバッシングして傷つけられているのは被害者ばかりでなく、男性の品位やイメージです。
お疲れさん。