2015年01月03日
キン肉マンの展開がここしばらく超熱いので皆さん単行本大人買いするべきだと思います
いや、すげえ今更な話だとは思うんですが、ここ最近、より一層熱さがヒートアップしているのでステルスじゃないマーケティングしてみます。
皆様よくご存知の通り、2011年からキン肉マンは、「週刊プレイボーイ web comic」上で隔週連載を再開しており、王位争奪編から一年半後の直接の続編が展開されております。
週刊プレイボーイ web comic
で、38巻からこっち、「キン肉マンをはじめ、殆どの正義超人が不在」という状態で、「完璧超人の本隊」である完璧・無量大数軍が襲来、それに対してジェロニモが瞬殺されたりスペシャルマンやカナディアンマンが瞬殺されたりテリーマンが頑張ったりしている内、なんとバッファローマン率いる7人の悪魔超人が突如参戦、完璧・無量大数軍と正義超人との三つ巴の戦いになる、という展開が繰り広げられております。
いやもう、絶体絶命の窮地に乱入してきたのがステカセキングやブラックホール、という時点で往年のファンにとっては既に激熱なわけですが、その後も熱くて死にそうな展開が続きまくっております。
試合結果などのネタバレは避けますが、
・決して正義超人と馴れ合うわけではなく、飽くまで第三陣営として振舞う悪魔超人の徹底ぶり
・スプリングマン-バッファロマン、ブラックホール-ペンタゴンなど、かつてのタッグを存分に生かした再結成や協力展開の数々
・キン肉マンゼブラの技をコピーするステカセキングなど、きちんと悪魔超人編以降の要素も取り込んでいる新技群
・ここに来ての悪魔将軍再登場
・圧倒的な強さを見せ付ける悪魔将軍と、満を持しての悪魔六騎士再登場
・かつての戦い方を受け継ぎつつ、その上を行く新たなファイトを見せるジャンクマンやプラネットマン、スニゲーター
・一時のキャラクターのブレを整合させた上で、悪魔六騎士のボス格としての実力を発揮してみせたサンシャイン
・超人血盟軍の展開などきっちりと回収しつつ、飽くまで馴れ合いを拒否するザ・ニンジャ
特に、悪魔将軍がまさかの再登場を果たした後の展開が無闇に熱過ぎるわけです。
もう悪魔将軍のカリスマ性が圧倒的過ぎて、「もう主人公悪魔将軍でいいんじゃね?」とすら思ってしまうくらいなわけですが、勿論キン肉マンをはじめとする正義超人陣営も、特に第二ステージ以降、随所随所で超熱い戦いを見せてくれます。
というか冷静に考えると、キン肉マンは現在超人中でもぶっちぎり最強の実力者の筈なんですが、毎回きちんと立ち位置を下げてからの逆転演出を持ってくる辺りには感服する他ありません。
展開もさることながら、ここ最近のキン肉マンの「ものすげーなー」と感じるポイントは幾つもありまして、
・引き伸ばし、出し惜しみが一切ない。これでもかと言わんばかりの展開の速さと、膨大な過去資産を背景にした登場キャラの豪華さ
・展開が分厚くタレントが豊富なだけに、ひとつひとつの戦いの勝敗が本当に予想出来ない。「こいつはどう考えても負けるだろ」「こいつはどう考えても勝つだろ」という試合が殆どない
・それでいて、かつての強豪はきちんと強豪としての見せ場や力を見せつけており、「期待外れ」という戦闘が殆どない
・「まさか(20年以上前の)あの伏線を今、ここで回収してくるのか!!??」という驚愕の過去作回収具合
・というか絶対当時アレ伏線じゃなかっただろ、と思われるようなものも片っ端から回収されまくっている
・計算され尽くした恐るべき構成でありながら、ファンの期待通り随所随所で発揮されるゆで理論は健在
・中井先生の画力も進化し続けており、二世の頃の絵すら完全に上回っている
・総じて、「往年のオールドファンの期待に完璧に応えつつ、その予想を上回る」という超ハードル高いことを軽々とやってのけている
凄いです。
目下連載中の展開は、悪魔六騎士最後の一人としてリングに降り立ったアシュラマンと、なんと20数年ぶりに読者の前に現れた「裁きの神ジャスティス」ことジャスティスマン。現在のところ、アシュラマンが着々と敗北フラグを構築しているようにも見えますが、どんな展開になるか最後まで予想が出来ません。
最終的に私が言いたいことは、
・旧シリーズファンは勿論のこと、旧シリーズをご存知ない人でも最近のキン肉マンは楽しめること請け合いですので皆さん38巻からこっち単行本大人買いしましょう
ということだけであり、他にいいたいことは特にない、ということを最後に申し添えておきます。
今日はこの辺で。

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