2015年05月02日

Webで傍若無人に振る舞う「予言者」を支える四つの要素


四つあると思います。


1.「お前これもこれもこれも外したじゃん」と指摘し続けるというコストを、あまりにも馬鹿らしい為誰も負いたがらないということ。
2.「天災に備えること自体は悪くないんだから外したっていいじゃん」的に擁護する人の存在。
3.「○○のワークショップで予言していた」みたいなソースの確認のしようがない情報の流し方
4.それをなぜか無批判にありがたがる二次拡散者の存在。



いや、大したことじゃないんですけどね。ほら、結構いるじゃないですか、「○○という、××震災について予言していた予言者が、○月×日に震災が来ると予言している!」みたいな、そういうアレ。

で、まあ大体外れるじゃないですか。ああいうの。ただ、大体外れている割に、何故かそういう予言者の言うことを有難がって拡散する人っていなくならないし、そういう予言者はセミナーとかで継続してお金儲け続けてたりするんですよね。あれ、なんでかなあ、という話で。


まずその1として、「その予言者の言動」というものを継続的に検証し続けるのは結構コストがかかることであり、かつそういう検証が誰の目にも見える場所にないと、みんな結構前のことを忘れてしまう、という要素があると思います。

いや、一応予言が外れた時には、都度都度適当な言い訳は行われているみたいなんですよね。例えば、「日本人の精神が××な状態になったから今回は天災を回避出来たのだ」みたいな。で、そういう適当な言い訳をリスト化して縦覧に供しておけば、流石に皆さん「あれ、コイツのいうことなんか変じゃね?」とか気付くと思うんですよ。

ただ、私も以前ちょっとやってみたんですけど、この作業、非常に面倒くさい。コストがかかる。そして何よりバカらしい。作業をしている間の、「俺なんでこんなアホラシイことに貴重な時間を費やしてるんだろう」感が半端ない訳です。

だから、皆なかなかそういう作業をしない。だから、あんまりソースがどうとか検証とか、そういうことを気にしない人は、予言が出ると大喜びで有難がったり怖がったりする。


2点目として、「天災に備えること自体は悪くないんだから外したっていいじゃん」的に擁護する人の存在が挙げられます。

いやまあ、全くそういう側面がないとは言いませんが、私、この論点については文句をつけたいところが二つあります。

一つ。「天災に備えることが悪くないこと」と、「適当な予言で頭があったかい人をだまくらかしてお金を稼ぐ、という行為が詐欺であること」の間には本来何の関係もない。

二つ。「天災に備える」ことは普段から実行しておかなくてはいけないことであって、予言があって初めて備える、ということ自体が災害に対する態度として完全に間違っている。


早い話、「外したっていいじゃん」というのは全く妥当ではないんですよね。いや、全然良くねえよなにいってんだよ、という話で。この辺は、デマを流して「いや、結果は悪くないんだからデマでもいいじゃん」と言い張る人と通底するものがあります。


こういうよくわからない擁護をする人の存在が、その一の「検証」にかかるコストをより高めていることは自明であって、擁護者のみなさんにはちょっと考え直していただけないかなあ、と思う部分もございます。


三つ目と四つ目は、まあ、地続きなんですが。

あの手の「過去、○○の震災について見事的中させた」みたいな触れ込みって、ちゃんとソースを検証してみると99%方「誰が見ても明らかなソース」というものが存在しません。例えば、公開のブログで、きちんと日付が検証できる形で、○月×日に震災があるということを当てた、みたいなソース、いくら探してもありゃあしない。あるのはただ、「△年×月頃のワークショップでそういうことを言ってた」みたいな、検証不能、ないし検証に思いっきりコストがかかるような情報だけ。


で、なんでそういう適当なソースをありがたがって拡散する人がいるかというと、その「拡散する人」も、注目を稼ぐことによって利益を受ける、というか注目さえ稼げればなんでもいい、的な、あまりソースの妥当性に重点を置かない人たちだからなんですよね。ある意味win-winの関係なんですが、このwin-winの結果、周りに膨大なlose-loseが拡散されまくっているわけです。


適当ソースで適当なこと言ってる人の言葉が、なんか騒ぎにさえなればなんでもいい人によって拡散され、ソースがどうとかあまり気にしない人たちによって有難がられる、という構図は、正直結構地獄のような構図だと私は思います。なんとかならんかなあ、などと思ったりするわけです。


まあ、皆様におかれましては、適当予言者の適当予言を真に受ける前に、こいつが言ってることって本当に妥当なのかな、程度のひと手間をかけるのがよろしいのではないか、と切にご提案する次第でございます。


今日言いたいことは以上です。
posted by しんざき at 23:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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この記事へのコメント
薄く広く迷惑をかけてる程度なんだからいいじゃん!
ということなんでしょうね。
迷惑は均等ではなくホットスポットがあるのですが。
Posted by 児斗玉文章 at 2015年05月05日 16:17
予言者の擁護としては「○○だって似たようなことをやっているのに、
そっちが問題にならないのはおかしい」もありますね。
そこまで来ると、もはや子供じみているというしかないですけど。
Posted by ライザ at 2015年05月09日 07:33
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