2015年09月28日

「メイドインアビス」が面白かったので単行本三冊大人買いした


「上昇負荷」という設定が絶妙だなあ、と思ったわけです。



「メイドインアビス」は、つくしあきひと先生の手による奈落探堀漫画です。一見すると絵本のようなかわいらしい絵柄と、実際読んでみると結構エグい描写が盛りだくさん、というギャップが特徴の一つかと思われます。


序盤の数話と、最新数話はWebで参照することが出来ます。

まんがライフWIN:メイドインアビス

ですが、序盤の数話を読んで「あ、面白そう」と思った場合、最新数話を読む前にまず単行本を購入することをお勧めします。ただ、ある程度エグい描写もあるので注意してください。

メイドインアビス 1 (バンブーコミックス) -
メイドインアビス 1 (バンブーコミックス) -


で、漫画の話なのですが。


メイドインアビスは、ジャンル的には「冒険漫画」に分類されると思います。


推定深度は2万メートルを超え、奥底に何があるのかは誰も知らない巨大な縦穴、「アビス」。アビスの中には、過酷な環境と、致命的な生物群と、「遺物」と呼ばれるオーパーツが溢れています。

アビスの底に消えた、「伝説の探堀家」である母・ライザの跡を追ってアビスに挑もうとする少女「リコ」と、彼女と共に旅立つ、記憶喪失のロボット少年「レグ」。過酷なアビスの奥底に進むにつれて、二人はアビスの謎と、自分たち自身の謎に迫っていきます。


一見するとよくある設定であるかのように見えるのですが、

・序盤からバランスよく散りばめられた謎と伏線(多分)の数々
・「上昇負荷」という設定の絶妙さと、それによる過酷さ・悲壮感
・ドラえもん感のある「奈落の遺物」の設定・描写
・強いんだけれど奈落の深部ではそうそう通用しない、という程度のレグの戦力設定の巧みさ
・オーゼンさんこわ美人妙齢カオナシかわいい(ただし多分60歳以上)


辺りが、しんざき的に「これ面白いなー」と思ったポイントであるわけです。


特に触れたいのは、「上昇負荷」という設定の妙です。


アビスに潜った探堀家たちは、例外なく「アビスの呪い」という奇妙な症状と戦うことになります。それは、「アビスの中で、上に向かってある程度移動すると発症する」謎の現象。アビスの呪いの重さに応じて、アビスの中は七層に分類されています。


一層での呪いは、軽い眩暈と吐き気。
二層での呪いは、重い吐き気、頭痛、末端のしびれ。
三層での呪いは、上記に加え幻覚と幻聴、平衡感覚の異常。
四層での呪いは、全身に激痛、穴という穴からの流血。
五層での呪いは、全感覚の喪失、それに伴う意識混濁、自傷行為。
六層での呪いは、人間性の喪失、もしくは死に至る。
七層での呪いは、確実な死。


漫画中では、この「アビスの呪い」が、非常に重要な障害として描写されます。

一層二層でも、登場キャラクター(主人公の少女含む)割とげーげー吐いたりしてて結構エグいんですけど、六層以降では実質「アビスの呪い発症 = 再起不能」なんですよね。つまり、六層より下に移動すると、二度とそこから登る = 五層以前に戻ることは出来ない。劇中では、探堀家が六層以降に挑むことを、事実上の片道行、二度と戻らない「絶界行(ラストダイブ)」と呼称しています。

この設定が絶妙だなーと思う点は何点かあって、


・短期的に、「上方向への移動」が極めて制限される(場所によってはそれだけで大ダメージ)ので、そこを利用したピンチと脱出を演出しやすい
・更に、ロボットなので呪いを受けないレグが存在するので、経験が浅いレグ・リコの絶大な有利ポイントが分かり易い
・「還れない旅」と「二度と会えない人達」という演出が強い説得力を持つ
・六層より先との途絶感が半端ではないので、「アビスの奥底に一体何があるのか」という謎の魅力が増す
・上昇しない限りは無事なので、絶界行に挑んだ探堀家(例えばライザ)がまだ生きているのかも?という希望も消えない


などなど、設定としての強力さが素晴らしいと思うのです。

展開もさくさくとスピーディで、下手な漫画だと一層につき一冊使ってもおかしくないんじゃないかというところ、作中の展開は既に四層です。リコもレグも結構容赦なくひどい目に遭いますし、いつだれが死んでも不思議ではないのがアビスの過酷さなので、次回何が起きるか?と予想するのも非常にスリリングです。


キャラクターにもいい味を出しているキャラクターが数多くいまして、特に「伝説の探堀家」の一角である不動卿オーゼンなどは、一見すると妙齢の女性、けど実は遺物で超パワーアップしているハイパー強い人で、感情が動くとカオナシ風の凄く怖い顔になったりと、いい味要素満載のステキキャラクターです。あと師範代のジオルさんなんかもいい味出してると思います。


奈落の底から届いた、リコの母親ライザの手記。そして、その手記と共にあった、「奈落の底で待つ」と書かれた紙片。

実際に奈落の底で待っているのは、一体誰なのか。あるいは、何なのか。


今後も面白くなりそうな予感が満々なので、興味を持たれた方はポチるといいと思います。私電子書籍版を買っちゃったんですが、なんかカバー裏にも色々描いてあるそうなので、どちらかというと書籍版をお勧めします。

メイドインアビス 2 (バンブーコミックス) -
メイドインアビス 2 (バンブーコミックス) -
メイドインアビス 3 (バンブーコミックス) -
メイドインアビス 3 (バンブーコミックス) -

まんがライフWINで読める番外編も、謎満載って感じでかなりお勧めです。

今日書きたいことはそれくらいです。






ところで、レグの正体ってトがつく人だったりしないでしょうか。
posted by しんざき at 19:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック